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無価値のレゾンデ~トル  作者: HAWARD
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しんぴょ~せ~

 いつものバス停にて――


「コレ見てよ。男子がドキドキする女の子の特徴だって」

 月夜が自身のスマホ画面をイブキに見せる。

「へ~……ちょっとみせて~」

 イブキは月夜からスマホを受け取ると下方向にスクロ~ルする。

「ふむふむ……横顔が美しい……ねぇ……」

 さらに記事を読み進めていき――

「ねぇ、月夜」

「ん?」

「ちょっと横向いてみて」

「へ? なんで」

「いいから、いいから」

 イブキはニヤニヤしながら月夜の身体を強引に横向きにさせ

「な、なによ」

 戸惑いながらも大した抵抗もせずに言われるままに身を任せる月夜。

「う~ん……鼻高いし、目も大きいし……」

「なに?」

「あ~ちょっと動かないで」

 身体の向きを変えようとする月夜を制止するイブキ。

「肌もまっしろでキレ~だし、顔もちっちゃい」

「ちょっと、さきから何をブツブツと――」

「そういえば月夜ってさ姿勢も良いよね」

「へ? あ~ま~弓道やってると自然とね。とゆ~か跪坐っていう特殊な座り方は姿勢が良くないと――」

「うん。あの記事たぶん間違ってるよ」

「――結構ツラい座りかたなのよ――って、は?」

「だ・か・ら――月夜はあの記事にあるモテ女子の条件ぜ~んぶそろってるけどモテないじゃん? だから間違ってる」

「な、なるほど……」

 怒るトコか喜ぶトコかリアクションに困る月夜だった。

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