しマ。
いつものバス停にて――
「『にく肉祭り』っ⁉︎」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「なんて……なんて最高のお祭り……もう、あれよねぇ~無人島一個貸切って、肉好きの人による肉が好きな人のためのイベントにするべきよねね~……一晩中、火を絶やさずに二四時間どこへいっても最高の肉料理が食べられる祭りに――」
「なんかファイヤフェスみたいだねぇ~……」
イブキが世紀の大イベントを計画して、実態は地元のお祭りレベルで世界中から非難が殺到した伝説のイベントを口にする。
「青森県平川市の『にく肉まつり2026』は猿賀公園で開催される。肉をテ~マにした出店市――もっと、大々的に大きくビッグにやってほし~わよね~。海外からの客も呼んで! やっぱり島よっ!」
「なんかレンのはなまつりのなかでカイサイされるショ~キボイベントっぽいよぉ~」
隣でイブキがイベント内容を読みながら、そういう。
「しゅってんヨテ~も12テンポぐらいだし、シマをかしきってヒトをよびにはすくないよねぇ~」
「肉なら人が集まるのよ! 夏、海、肉、島! ぜったい人が殺到するわよっ!」
「ん~……そっかなぁ~?」
力説する月夜にそう返すイブキだった。




