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まだ知らない世界①

これは結構自信ありなのでそこそこ続けるつもりです。

2500年 3月 潟岡中学。

日本列島の外れの小さな島に唯一ある中学。島が海に囲まれており、体育館に塩の香りが非常に匂う。今日はそんな中学校の始業式だ。

長ったらしい校長の話が終わった途端、全校生徒の半分がザワザワし始めていた。理由は、

「今日から、新たな生徒がこの学校に入ることになった」

これだ。

一年生の冬の出来事だった。俺達が、部活のサッカーを狭いグランドでしていた時、学校の昇降口の所に黒く長いコートを着て、更にフードを被った怪しい人物がいた。

俺達はその人物の正体を探るために、急いで昇降口に向かった。しかし、昇降口に先程の人物はいなかった。もっと詳しく探そうとしたら、

「おいお前ら!部活サボってんじゃねぇ!」

先輩である苗田 琥珀に怒られてしまった。

琥珀先輩は、スポーツ万能。成績優秀。容姿完璧。三拍子揃っている凄い人なのだ。

なのでこの場面で、「うるせぇ邪魔だ!」何ていったら 女子にリンチさせられてしまうだろう。

流石にそれは嫌なので、

「スイマセンした~」

とゆる~く謝って、部活の練習に戻った。

琥珀先輩は結構厳しくて、もう汗だらけで体は無意識に水分を欲していた。フラフラの足で昇降口の近くにある水のみ場に来て、水をがぶ飲みしていた。

すると一階にある校長室の方から綺麗な歌声が聞こえてきた。

「綺麗な声だな~」

いつの間にか俺の隣にいたこの男は、青空 駈。俺のいい相談相手で、よく一緒にいたりする。

駈が此方を向くとアイコンタクトで、

「行くぞ!」

と、言って来た気がした。のでサムズアップすると、歌声の聞こえる校長室へ忍のようにゆっくりだか

素早く移動した。

校長室の前までやって来ると、もう歌声は聴こえなかった。

聞き耳を立てようと、耳に手を当てて壁にくっ付けようとすると、

バンッ!

と、勢い良くドアが開き顔面を強打してしまった。

「イッツ~~!」

二人で頬を擦っていると、

「だ、大丈夫ですか?」

見知らぬ美少女が、屈んで顔を覗き込んできた。

腰にまで届いている髪を耳にかける姿に俺達は魅了した。

……………

「あの!頭を打ちましたか?」

少し見とれてしまった。

「だ、大丈夫ッス!」

良く彼女を見てみると、そこそこ背が高かく失礼だが、出るところは出ていた。この事から、彼女は年上と言えるだろう。

「は~、良かった~。それでは私はもう帰りますから」

と言って立つと、カツン カツンと音を起てて帰っていった………のだが去り際に、

「盗み聞きはダメ!」

人差し指を前に突きだし、手を腰に当てて言った。

ドクンッ!と心臓が脈をうち、

「ですよ(飛びっきりの笑顔で)」

俺達の心は彼女に奪われた。

「せ、責めてお名前だけでも!」

普通ならそのセリフは女の人が言うのだが……

「近い内にまた会えますよ」

そう言って、今度こそ帰っていった。

「「……………」」

暫くの間俺達は動く事が出来なかった。



あの場にいた俺はこの事を言っていなかったので、大方駈がこの情報を流したのだろう。

「では、どうぞ」

ステージの端からあの時の人が出てきた。

「私の名前は、レヴ………海原沙織です!潟岡中学の皆さん宜しくお願いします!」

またもや満面の笑みで、男子の心をかっさらっていった。


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