既読は“25:61”——最期の一日を延ばすメッセージ
0時を過ぎたはずの夜、スマホは25:61を示し、表示されたのは「既読:蒼真」。三年前に亡くなった恋人の名だった。
その瞬間、余命半年の私の“今日”は一日ぶん延びた。代わりに、世界のどこかで小さな不運が起きるのかもしれない——。
下書きフォルダに勝手に残る「たすけて」「きこえる?」の文字。録音に混じる、誰かの鼓動。
私は“25:61”の夜ごとに導かれ、見知らぬ誰かを救いながら、蒼真の死の真相と愛のゆくえに近づいていく。
泣ける恋愛×時間ミステリ。章末には、あの音が——既読が、鳴る。
その瞬間、余命半年の私の“今日”は一日ぶん延びた。代わりに、世界のどこかで小さな不運が起きるのかもしれない——。
下書きフォルダに勝手に残る「たすけて」「きこえる?」の文字。録音に混じる、誰かの鼓動。
私は“25:61”の夜ごとに導かれ、見知らぬ誰かを救いながら、蒼真の死の真相と愛のゆくえに近づいていく。
泣ける恋愛×時間ミステリ。章末には、あの音が——既読が、鳴る。
第1話「25:61の既読」
2025/09/24 21:00
第2話「代償という名前の影」
2025/09/25 21:00
第3話「観測者という距離」
2025/09/26 21:00
第4話「声が描く地図」
2025/09/27 21:00
第5話「返すという方向」
2025/09/28 21:00
第6話「鏡のゆらぎ」
2025/09/29 21:00
第7話「遅延という名前の穴」
2025/09/30 21:00
第8話「残すべき声」
2025/10/01 21:00
第9話「閾(しきい)という線」
2025/10/02 21:00
第10話「余白という緩衝(バッファ)」
2025/10/03 21:00
第11話「位相(フェーズ)という整え」
2025/10/04 21:00
第12話「同期(シンク)という約束」
2025/10/05 21:00
第13話「帯域(バンド)という幅」
2025/10/06 21:00
第14話「包絡(エンベロープ)という手加減」
2025/10/07 21:00
第15話「視差(パララックス)という逃がし」
2025/10/08 21:00
第16話「基準(リファレンス)という静点」
2025/10/09 21:00
第17話「底(ノイズフロア)という聴き方」
2025/10/10 21:00
第18話「窓(ウィンドウ)という切り分け」
2025/10/11 21:00
第19話「偏光(ポラリゼーション)という向き」
2025/10/12 21:00
第20話「ヒステリシス(戻り代)という幅」
2025/10/13 21:00
第21話「狭帯域(ノッチ)という抜き」
2025/10/14 21:00
第22話「デッドゾーン(遊び)という救い」
2025/10/15 21:00
第23話「減衰(ダンピング)という鎮め」
2025/10/16 21:00
第24話「保護帯(ガードバンド)という余白」
2025/10/17 21:00
第25話「負帰還(フィードバック)という戻し」
2025/10/18 21:00
第26話「前饋(フィードフォワード)という先手」
2025/10/19 21:00
第27話「位相余裕(フェーズマージン)という猶予」
2025/10/20 21:00
第28話「帯域制限(バンドリミット)という選別」
2025/10/21 21:00
第29話「緩衝地(バッファ)という待ち」
2025/10/22 21:00
第30話「時定数(タイムコンスタント)という長さ」
2025/10/23 21:00
第31話「校正(キャリブレーション)という基準」
2025/10/24 21:00
第32話「直交化(オーソゴナル)という分け」
2025/10/25 21:00
第33話「終端(ターミネーション)という結び」
2025/10/26 21:00
第34話「復調(デモジュレーション)という読み」
2025/10/27 21:00
第35話「基準(リファレンス)という愛」
2025/10/28 21:00