運命の選択破滅編
お久しぶりです。ゲイジです。半年?一年?振りに更新します。理由としまして、月に200時間近い勤務が続いた為、執筆に割く時間が作れませんでした。後若干キャラの口調、呼び方が変わってるかもしれません。得に中盤以降。すいません。駄文ですが、どうぞ。
華琳と純が薫攻略を決意していた時、とある場所
???
「……」
真っ暗だ。
何も見えない。何も聞こえない。何も感じない。
私は……。
「やーあ。こんにちは」
誰だ?何も聞こえないはずなのに、声が聞こえた。
「おや?まだ意識がないかな。だけど君には余りに時間が無いから、目覚めてくれないかな」
声は続く。
聞いた事の無い声だ。私はこの声に、応えるべきなのか?
「ねぇ。起きなよ。起きないと……。君の大事な人が死んじゃうよ」
私の大事な人?分からない誰の事だ?
「聞こえているだろ。いい加減起きて」
起きる。だが、私はどうやって目を開ければいい?
まるで岩の様に目は動かず閉じられている。
「そっか君はまだ自分を取り戻していないのか」
……自分?自分とは、何だ。私は……。
「まだ気づかないかい。そうだなー。なら自分の名前を言ってご覧」
名前?私の名前?……私は誰だ?
「おや?まさか自分の名前を忘れたのかい?」
忘れた?私の名前。名前。名前。名前。
名前……。
「さあ思い出して言ってご覧自分の名前を」
私は……。
「!?」
曹操?違う。曹仁?違う。曹純?違う。曹丕?離れた。私は!!
自然と目が開き見渡すと、一人の少年が立っていた。特徴としは、白髪で黒目。肌は黒く笑顔がよく似合う印象だな。格好は全身を覆う白い布一枚。
「やあ。やっと目覚めたかい。僕としてはもう少し早く目覚めると思ったんだけど」
「……」
「もしもーし何か反応してよ」
私は彼に対応しなければならないのだろうか?
「何かな」
すると少年ニコやかに笑い話始めた。
「やあー。反応があってよかった。目を開けた間々、寝ているのかと思ったよ」
私はこの怪しげな少年をまだ信用出来ない。よって。
「で」
一言で少し冷たく返す。
「いや。でっ一字で返されても困るな」
ふむ一字では不服か?ならば。
「……なに」
「変わってないからね。まあいいや」
いいなら不服そうな顔をしないでくれないかな。私は呆れたような様子で少年を見た。
「そうだ!取りあえず自己紹介をしようよ。うんそうしよう」
「……ああ」
正直少年の事など、どうでもいいから、対応がいい加減になりがちだな。
「……なんだいその間は、それにさっきから君が喋った文字数の最高は四だよ」
「だから」
一々数えている辺り相当暇なんだな。
「もういいよ。何か話す気が、失せたから帰るよ」
なら構わない。興味の無い奴に話す事は無い。
「じゃ」
私少年に構わずその場を去ろうとする。
「ちょっと待とうよ。そこは、僕を引き止める所だよ」
何この少年構って欲しいの?欲しくないはっきりしような。私としては、私に構わず何処かに行って欲しいんだが。
「……」
「いやそんな五月蝿い奴を見るような目は止めてほしいよ」
「はぁー」
私の行動に一々ケチを付けないで貰えないかな。
「僕は君に溜め息をつかせる程の事をしたかい」
「んー」
「何そのまだ居たの的な目は」
「疲れた」
「絶対僕の方が疲れているよね」
「気のせいだな」
私は首を傾げながら答える。
「僕との会話で、初めて四文字を越えた言葉が、気のせいって酷くない?」
ちっ。面倒くさいな。
「……気のせいだな」
「君ってさ。気のせいと言えば、全部通ると勘違いしてないよね」
「気のせいだな」
「……」
「気のせいだな」
「……」
「気の……」
「もういいよ。というか君僕が止めなかったら、何時まで続けているつもりだい」
「……ムムム」
私は首を傾げて唸った。
「さて本題に入ろうか」
「唐突だな」
「君のおふざけに付き合っていられる程僕は暇では無いでね」
その割には、意外と付き合い言いように思えたがな。取りあえず適当に相槌打っておくか
「あっそ」
「……くっ。オホン。本題というのは他でも無い君の義妹達についてだ」
「なんだって」
「非常にムカつく棒読みありがとう」
「どういたしまして」
「一応皮肉なんだけどね!! ……このままだと君の義妹達殺されちゃうんだよ!!」
「……そうか」
「反応が薄いね。君なら、胸倉を掴んで問い詰めてきそうな、気がしたんだけど」
「やりたいさ。だが、今のままでは、私には……何も出来ない」
「諦めるのかい?」
「私は……」
「……」
「……」
「私はどうしたんだい」
「……いや高望みだな」
そう高望みだ。私にはどうする事も出来ない。
「???」
「私は所詮創られた存在だ。本来世界には存在しない」
「……」
「そんな私に何が出来る?出来ないさ」
望んで出来るならいくらだってやるさ。結局私は無能なのだ。
「……言いたい事はそれだけかい?」
見ると、少年は私の目を見据えて話す。
「???」
「失望したよ。君はもう少し骨が有る奴だと思っていたんだけど」
「お前に……」
「何かなはっきり言わないと分からないよ」
「お前に……お前に!!何が分かるって言うんだ!!!何も知らない癖に!!」
「うーん?」
「お前に分かるか!!俺達の世界が作り物のだと言う真実を教えられた気持ちが。自分が偽物だと分かった苦しみが!!」
出来るなら全てをやり直したい。いや違うな。やり直したいんじゃ無い。変えたいんだ。
「ふふ」
「!?何が可笑しい!!」
「真実?偽物?笑わせないで欲しいよ。君が知った全ては所詮世界の理のほんの一部でしかないんだよ」
「ならお前さんは何を知る」
「何も知らない。けど君よりは知ってるかもよ」
「なら、言え!!」
「嫌だよ♪」
私は無言で殴った。
だが私の拳は届く事は無かった。
目には見えないが、何か壁の様な物に邪魔されている。
「!?」
「暴力はいけないよ。暴力は。人間が何の為に口が有って、何の為に言葉を話せるのか考えてよ」
「だが、話気は無いんだな」
「うん♪」
コイツは私をおちょくって楽しんでいるだけなのか?……待て。可笑しい。何だ。分からない。だが何だこの違和感。さっきからコイツは何も教えないと言うが私が諦めの言葉を語ると罵ってくる。まるで……!?
「はっはっはっ」
「どうしたんだい急に笑い出して、少し気持ち悪いよ」
「いや。私はどうやら冷静では無かったようだな」
「うーん?」
何故気付かなかった?違うな気付く事を私が拒んでいたのかも知れないな。
私は最初から自分の限界を勝手に決めて、指し伸ばされていた手を、掴もうともしなかった。
滑稽だな。
「話をしよう」
満面の笑みで私は少年に語りかけた。
「何か怖いよ。その笑顔」
「気にするな。気にしたら負けだ。はっはっはっ。お前さんも笑え」
「いや無理だからね」
「さて、ま、取りあえず・だ。自己紹介と行こうかな」
「唐突だね」
「はっはっはっ。そうだ私は唐突に物事を言うのが好きなんだ」
「一応嫌み何だけど」
「知ってるさ」
「……残念だが僕には名前が無いんだ……。そうだな南華老仙とでも名乗ろうか。」
「南華老仙、確か周の時代の思想家だったか?荘子が死んで仙人になったなんて噂がある」
そういえば曹家本家の書庫に南華老仙が執筆した太平要術の書があったか。
「それで私はどうすれば自分に戻れる?」
南華老仙は笑って首を振った。
「僕に聞かないでよ。答えられる訳ないじゃないか」
つまりこいつは、何かしらの制約が有るが、私次第でこの状況を打破出来る事を伝えたいんだな。
「理由は答えられるのか?」
南華老仙は少し困った様に笑い。
「そうだね。僕はね。結構今無理をしているんだよね」
無理?何に対しての無理だ?
「僕は(……)なんだよ」
「待て、何を言っているか、聞き取れなかった」
「そうか、今の君の権限では聞き取れなかったか。残念んじゃ内緒だね」
こいつ。答える気が有るのか、疑いたくなるくらい 何も言わないな。
……権限?特異点が何か関係しているのか?
「特異点が理由か」
「近からず、遠からずかな?」
「答えになって無いが」
南華老仙また苦笑した。
「僕はね。これでも君の事を好意的に思っているんだよ」
「……ハッ!?」
「好きって事だよ」
……。…………。………………。……………………。
「おーい帰って来て」
……はっ!!待て待て私はそんな趣味は無いぞ。
私は女性が好きだ!!
何を考えているんだ私は。
やれやれ。コイツが変な事を言うから少し混乱してしまったな。
「ま、要するに・だ。その好意は受け取れないな」
「ふふふ。君は何を勘違いしているのかな?僕は好きとは言ったけど、男を愛する趣味はないよ」
……コイツおちょくってるのか?
いかんな。どうもコイツと話していると冷静さが欠ける。
一回深呼吸をして。
「一つ聞きたい」
「どうぞ♪」
「くっ。えーとだな。お前さんは、私に何をして欲しいんだ?」
「なーにも。ただ見てみたいかな」
「?」
「生まれてくる筈が無かった君が、どういう選択をして生きていくのか」
主人公視点終了
華琳視点開始
私は純と作戦と呼ぶには些か言い難い運の要素と綱渡りのような過程だらけの博打について話合を終わらせた。
それじゃ。行動に移しながら、自分への復習をこめて、もう一度おさらいしてみようかしら。
先ず初めに、兄さんを中心に置き、前後から挟んで攻撃を行う。
綱渡り要素は……
「コザカシイマネヲ」
兄さんからのトンファーによる鋭い攻撃が私達を襲う。
「ああ!!」
「くっ!?」
二人とも一撃で倒される。
要素1この時気絶しているフリをする。
「トドメダ」
直ぐに連鎖的に綱渡り要素が続く。
要素2……
「貴様!!薫!!いくら兄とは言え、華琳様に対しての行い、万死に値する死ね!!」
春蘭が猛り、殺気立たせながら切り掛かる。
「華琳様を傷つけるとは見損なったぞ!!薫!!」
何時も冷静な秋蘭が、珍しく吠える。
要素2春蘭、秋蘭姉妹が、私達が死ぬ前に間に合うか?
上出来よ。二人とも生きていたら、可愛がってあげるわ。
戦闘は続き、まず秋蘭が弓矢で牽制をして、隙を見て春蘭が切り掛かる。
しかし二人の攻撃……、奇襲としての、時期は見ていたと思うけど、あんな大声を出していたら、ばればれよね。二人とも可愛がるついでにお仕置きが必要かしら。
「アマイッ!!」
「くっ……くっそ……」
兄さんは二人に気付き矢をトンファーで弾き、大剣を大振りで振り出す隙だらけの春蘭にトンファーを一撃……。痛そうね。
「姉者ッ!?」
次いで、春蘭が倒れた事に動揺した秋蘭に近付き一閃。
「うっ!!……無念」
はぁー。どうやら気絶しただけですんだようね。
さて次要素3……
はっきり言ってこれが一番不確定で一番確定的に起こるべき事。
「薫ちゃん『め!!』です」
「ナッ!?」
教員達の登場である。
寧ろ遅すぎる対応だと思うのは私だけかしら?
春蘭達の方が速いってどういう事かしら?
教員達は、四人で兄さんに気付かれるギリキリまで、気配を消して近付き各々武器で一番与える。
でも教員甘いわね。
兄さんはトンファーの握り手部分の勢いよく押した。
すると今まで鞘に隠れていた鋭利な刃が現れた。
そう之こそ、兄さんの本来の隠された人殺し専用武器。
いったい何人の人間が物言わぬ屍さらた事か。
でも教員感謝するわ。おかげで私の大切な駒を、誰ひとり失わずにすんだわ。だから……
「きゅああ……あ」
さようなら。もう会うことも無いわね。
教員達が次々と血潮を上げて倒れていく。
要素4……
之はおまけね。この状況化で起きれば駄目押しになるわ。
「えーえ。だーから今回は、あちしも貴女の策にのーってあげるわ」
有り難いけど策があるとばらさないでくれないかしら。
……!?私貴方に策の内容を言って無いわよ。
はぁー。これだから非常識は相手にしたくないわね。
「そぉーりゃぁー!!」
そうこうしている内に、貂蝉の無意味に、鍛えぬかれた筋肉を遺憾なく発揮する。
貂蝉が放ったのは一発の蹴り、でもこれは蹴りとは言わないわよ。
何故一発で屋上全体に嵐が起きるのよ!?
おかげで私と純が、吹き飛ばされているように、見せ掛けなけばならなかったじゃない!!
ばれたら責任取れるんでしょうね。
「ふふふ流石ね」
気持ち悪い顔こっち向けて、ウインクしてんじゃ無いわよ!!
寒気がするわ。判ったわ。私の周りは、美しく才能有るもの以外置かないわ。
「ハッハッハッ。オモシロイ。ツギハオマエヲコロス!!」
兄さんは貂蝉に突撃する。
「あーまいわよ」
貂蝉は軽く避けると兄さんの腹に膝蹴りを入れて、
「カッハッ!?」
浮いた兄さんに対して、両手を組んで、金づちのように振り上げると、背中に叩き付けた。
「オッホ!!」
兄さんは叩き付けられた衝撃で血を吐く。
これはひょっとしたら、私達要らなく無いかしら。
貂蝉が仁王立ちして兄さんを見下す。
「あーら、まさかこの程度じゃ無いでしょうね?」
強い……。何でそれで怪物顔なのよ。
「あら?」
!?貂蝉の顔に亀裂が!!
何時に付けたのかしら。
「ハッ……ハッハッマズハイチゲキ」
「アチシに傷を付けるとはね。いいわ。もう少しだけ遊んであ・げ・る・グフ」
「ヒャハー」
「と思ったけど残念時間切れね。ちょと!!卑弥呼抜け駆けは禁止よ!!」
あー非常識。もういいわ最終段階に入るから。
「春蘭・秋蘭!!」
二人にはこの合図で十分の筈よ。
二人は同時に目を開くと秋蘭は矢を放ち春蘭は突撃する。
「ナッ!?」
驚いているわね。兄さんからすれば、二人は気絶している事になっているんだから、実際気絶していたんだけど、二人は私の声一つで死ぬまで動いてくれるわ。
私が最も信頼する駒ですもの。
でも流石ね。兄さん驚きはしても、直ぐに立て直しているわ。
「シネェェ!」
「死ぬのは貴方よ兄さん!!」
「!??」
春蘭・秋蘭に意思が向くのを私は待っていたわ。
私は春蘭に肩を蹴って飛び上がり切り付ける。
鉄と鉄の鈍い音が鳴り響く。
私の攻撃は防がれた。
同時に春蘭の攻撃も止められる。
「そんな!?ここまでして最後の攻撃を止められる何て!?」
「ハッハッハッネライハヨカッタナ。ダガツメガアマカッタナ!!」
私は顔を伏せてうなだれる。最期の瞬間を待つ為に。
自然と頬が釣り上がる。
そして訪れる最期の瞬間。
兄さんの背中から血潮が上がる。勝ったわね。
華琳視点終了。
主人公視点開始。
時間は少しもどり華琳達が戦っているころ???。
今までの情報を少し整理してみよう
南華老仙は言った私には何も教える積もりは無いと。
誰に対しても平等であると。
そしてそれなりにこの世界に置いて力ある存在であると。
なら逆に考えてみよう。皆に有って今の私に無いものそれは……。
「なあ」
「何かな?」
「お前さんは、誰に対しても平等何だよな」
「基本的にはそうだよ」
「なら不公平な事がある」
「ふーん教えて貰おうかな君が考えた不公平について」
「その前に一つ聞きたい」
「何かな」
「不公平を平等にするに対してどれくらい力を使える?」
「?質問が抽象的だね答えられない」
「ふむ。なら率直に聞こう。お前さんは神か」
「答えられないね」
「肯定と取っていいのかな」
「そんな事を聞いて君は何をしたいんだい?」
「そうだな。私がやりたい事は……」
「事は?」
「秘密だ」
質問ですがBADENDとHAPPYENDどちらが好きですか?答えてくれます助かります。物語は終わりません。