小さな未来の学校
──きっかけは、ほんの小さな一言だった。
「靴を作った子供たち……みんな、学校にも行けたらいいのになぁ。」
アラル=エーテルことアルが、ふと呟いた。
靴職人のトニオが、眉をひそめた。
「でも……学校って、金持ちの子供しか行けねぇだろ?」
確かに、この国では、
学費に制服に教材代。
ぜんぶバカにならない。
貧しい家庭に生まれた子供たちは、学びたくても学べないのが現実だった。
でも、アルはにっこり笑った。
「じゃあさ──」
「オレたちで、作っちゃおうよ。」
「誰でも来れる、誰でも学べる、未来に向かうための学校!」
作戦会議が始まった。
集まったのは、クラフトワークスの職人たち、商人ギルドの長老、教会の神父さん、そして、隣国アイゼルの賢者たち。
みんな、子供たちの未来を想った。
──そして、誕生したのが、
【自由学舎フォルティナ】!
1.入学費無料!(寄付とギルド運営費からまかなう)
2.教材はリサイクルや職人たちの手作り
3.勉強だけじゃなく、
→ 手仕事(木工、革細工、裁縫)
→ 基本的な魔法知識
→ 生きるための知恵(算数、読み書き、交渉術)も教える!
なんと、冒険者ギルドスタッフが「護身術講師」として出張授業も!!
街の外れ、空き家だった古い公会堂を、職人たちが力を合わせて改装した。
開校式の日──
ちびっこたちが、ぼろぼろの服で、でも目を輝かせて集まった。
「ほんとに、行っていいの……?」
「勉強できるの?」
不安と希望がないまぜの瞳。
アルは、胸を張って、宣言した。
「いいんだよ!」
「ここは、 未来を作るための、 みんなの場所だ!」
教室には、誰もが座れる椅子。壊れても直せる机。
黒板には、子供たち自身の手で描いたカラフルな花と星の絵。
「よーし、今日から勉強だ!!」
アルの号令で、未来へ向かう、ちいさな一歩が、踏み出された。




