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Animal Garden  作者: slowly
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47/57

☆ともだち ①

『はい。綺麗に巻けました。

 今日もお揃いですね』


「きゅま♪」



 あさ目が覚めて、ベッドから降りたら。


 まずは、スカーフを巻いてもらう。


 家族でお揃いの、黄色いスカーフ。


 毎朝、僕の1日はここから始まる。 


 …昨日までは。


 今日からは、大事な物、もう1つ。



「きゅーま!」


『はい。これもですね』



 小さなポシェット。


 スカーフに合わせて、色は黄色い可愛いの。


 肩ひもに黒の差し色が入ってるけど、カバンは真っ黄色。


 黄色一色じゃ無いけど…黒も、格好いい。



『…いいですね。ツキノに良く似合っていますよ。

 良い物を買って貰いましたね』


「きゅま~♪」



 僕は黄色が一番好き。


 初めて買って貰ったスカーフが、黄色だったから。


 でも、このポシェットを見て。


 肩から掛けて貰って。


 黒も格好いいって思った。 


 黄色と黒を一緒に使うと、もっと格好よくなる。


 僕の毛と同じ色。


 黒も、黄色の次に好きな色になった。



「きゅまー」



 僕の大事な、木目の茶色いおもちゃ箱。


 中には空色のじょうろが入ってる。


 それと、もう2つ。


 ウィートが買ってくれた、ボールと縄跳び。


 僕にも友達ができたから、いつでも遊べるようにって。


 縄跳びは、3つも買ってくれた。


 黄色と、赤と、青の縄跳び。



『ツキノ、お友達が来ますよ。

 ゴリスチャン、ピーナッツ、キャッツ・愛です』


「きゅま!きゅままま!」



 早速、友達が遊びに来る!


 急いで水やりをしなきゃ!


 じょうろを掴んで、お庭に出る。


 まずは、ひまわり達。 


 芽を出してるのが、3つ。


 種のままで埋まってるのが、4つ。


 毎日ちょっとずつ大きくなってる、ひまわり畑。


 お世話係の僕も、鼻が高い。 



「きゅーま。きゅーま」



 大きくなって、花を咲かせて。


 ウィートが待ってるよ。


 僕と、スズメも待ってるよ。


 話しかけながら、お水をあげる。


 僕たちの花壇も同じ。


 お話しながら、お水をあげる。



「きゅま。きゅむきゅむ。」



 昨日の朝まで、僕の花壇だった。


 昨日の昼から、僕とスズメの花壇になった。


 …僕だけのお花畑だったのは、2日だけだった。


 でも、寂しくないし、悲しくない。


 いっぺんにお花が増えて、凄く嬉しい。


 ここは、未来の弟たちのお花畑でもあるから。


 スズメは、弟じゃないけど。


 お姉さん?


 お母さん?


 …僕の家族なのは、間違いない。


 いつも一緒に居てくれるから、好き。


 ウィートの次に、スズメが好き。



『お疲れ様です。

 今日も頑張りましたね、ツキノ』


「きゅま!」


『では、ナナミ様付きのnavigatorに連絡します。

 じょうろは私が片付けておきますから、ドアの前でお出迎えを』


「きゅまま!」



 …そうだった!


 お友達が来るから、急いでたんだった!


 スズメにじょうろを運んでもらって、お家に戻る。


 友達、友達!


 ワクワク、ドキドキ!




 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




「お邪魔するウホ」


「遊びに来たワン!」


「来たにゃ~ん」



 玄関の前で待ってたら、目の前がピカピカ、キラキラ光って。


 あっという間に、ゴリスチャン達が来てた。


 スズメの仲間が居ないから、3人だけかな?



「ようこそきゅま!」


『いらっしゃいませ』



 お友達、嬉しい。


 でも、お友達が家に来るの、初めて。


 どうすればいい?



「おもてなし、わからないきゅむー」


「遊びに来ただけウホ。気にしないでいいウホ」


「まずはお庭だワン!お庭が見たいワン!」


「あそぼ~にゃ~」



 正直にわからないって言ったら、みんなが教えてくれた。


 気にしないでいい。お庭を見る。遊ぶ。


 …お庭で遊べばいい?



「じゃあ、お庭を見せるきゅま」


「楽しみウホ」


「お庭ワン!お庭だワンッ!」


「遊ばないにゃ~?」


「お庭で遊ぶきゅま」


「やったにゃ~ん♪」



 みんな、それでいいみたい。


 早速、ひまわり畑に連れて行く。



「何だと思うきゅま?」


「見たこと無いウホー」


「まだ芽だワン!お家に無い芽だワン!」


「芽が3つあるにゃー」



 みんな、わからないみたい。


 …まだ花が咲いてないから、仕方ないか。


 クイズにしたの、失敗だった?



「ここは、ひまわり畑きゅま」


「ひまわりウホ?大きくなりそうウホー」


「大きくなるワン?僕より大きくなるワン?」


「ウチよりおっきいのにゃ~?」


「わからないきゅむ。お花が咲いたら、みんなに教えるきゅま」


「お願いするウホ!」


「楽しみだワン!」


「おっきいお花を見たいのにゃー」



 みんな、喜んでくれた。


 上手くおもてなしができた?


 とりあえず、一安心。


 ちょっと、緊張が解れたかも。


 …僕、緊張してたみたい。



「次は、僕のお花を見せるきゅま」


「ツキノのお花ウホ?」


「ツキノが埋めたのワン?ツキノが選んだのワン?」


「どんなお花かにゃ~」



 僕のお花、真っ赤なガーベラ。


 僕が育てた、初めてのお花。


 ウチのお庭で咲いてるお花は、この子だけ。 


 大事な大事な、自慢のガーベラ。



「このお花は見たことあるきゅま?」


「家には無いウホー」


「見た事あるワン!お出かけした時に、見たことあるワン!」


「赤くて綺麗にゃ~ん♪」


「僕が選んで、僕が埋めた、僕のガーベラきゅま」


「頑張ったんだウホー」


「真っ赤だワン!綺麗だワン!」


「芽が出てる子も5つあるにゃー?」


「半分僕のお花で、半分はスズメのお花きゅま。

 明日にはお花が咲くきゅま」


「じゃあ、明日も来るにゃー」


「…うん、待ってるきゅま」


「約束だにゃー」



 約束。


 明日もまた、友達が来る。


 初めての、友達との約束。


 嬉しい。



「ツキノも、大人になったら家に来るウホ」


「子供1人じゃ、お出掛けできないのワン!残念だワン!」


「大きくなったら、遊びに行くきゅま」



 子供1人だと、他のホームに遊びに行けない。


 残念だけど、仕方が無い。



「ウチらが遊びに来るから、寂しく無いのにゃん」


「…ありがときゅま」


「僕も来るワン!愛も1人じゃお出かけできないんだワン!」


「みんなで来れば問題ないウホ」



 僕が遊びに行くのは、大人になるまで我慢。


 それまでは、ウチのお庭でみんなと遊ぶ。


 友達が来てくれるから、寂しくない。



「ウチ、遊びたいのにゃー」


 

 愛は、来た時から遊びたいって言ってた。


 お庭の案内も終わったし、みんなで遊ぼう。


 ウィートがおもちゃを買ってくれたから、たくさん遊べる。


 ふふん。


 今日は、ウィートに教えたいことが沢山できた。


 初めて友達が遊びに来た。


 お庭の案内、喜んでくれた。


 これから、おもちゃでいっぱい遊ぶ。


 楽しい事がたくさんあったこと。


 ウィートにも、伝えたい。

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