食材の結託。
──昼になり、
緋美と俺は、静夢の作った『BLサンドイッチ』を食べた。
本当にマヨネーズたっぷりで、普通に美味しかった。
このマヨネーズさえも何かの隠語じゃないかと疑って、いやらしく感じていた自分が恥ずかしい…。
月「食べ終わったら、こーくんの、たっぷり飲ませてね…♡」
ううっ…!この俺を焚きつけるあざとい言い方も、天然なんだろうな…。
『お腹すいたー!早くご飯ご飯!』
と、同じ意味なんだよなぁ……。
月「せっかくだから、まずはピカピカに洗ってあげたいなぁ〜!」
光「えっ!それはいいよ!お風呂は無しで……。」
緋「いやいや、しーちゃんが洗ってくれるって言ってるんすよ?食材としてありがたく享受するべきでしょ?」
緋「それに、しーちゃんが口つけるんすからね。綺麗にしとかないと!」
何こいつ、俺の俺自身がわんぱくになって、静夢に軽蔑されろと思ってる?
月「合宿のとき、こーくんすぐ上がっちゃったし、改めて合宿気分味わうために、3人で入ろっか!」
緋「うえっ、俺も??」
月「うん!緋美も洗ってあげる!」
俺にあんなこと言っておいて、断れる筈ないよな。
プッ、バカなやつ。
緋「う、うん…わかった…。」
月「よし!じゃあ、お風呂とタオル、準備してくるね!」
静夢はパタパタと駆けていった。
緋「先輩………。」
緋「勝負しましょ…!」
緋「どちらが最後まで生き残れるか!!」
緋「俺が勝ったら…この後BLサンドイッチ会、開催ですよ。いいですよね?男に二言はありませんよね?」
光「二言もなにも、一言も発してないけど…。」
光「てか、静夢ってさ、」
光「男と、そういうことしたいと思ってるのかな?」
光「処女の血が不味かっただけで、性的な対象は女の子なんじゃないよね?」
緋「は!?怖いこと言わないでくださいよ!」
光「だって、童貞好きなのは、血の話…食事の話でしょ?食欲と性欲の嗜好が、同じとは限らないんじゃ…。」
緋「嘘でしょ……でも、確かに……。」
緋「BLサンドだなんて浮かれてるの、俺らだけって可能性もありますね…。」
光「いや、それはお前だけだけど、」
光「最悪は俺も、前に進めない可能性あるよな…。付き合うことと、行為が結びついてなさそうだし…」
光「お前が情報制御したせいで…!」
緋「……女に興味があるかもなんて、微塵も考えなかった…」
緋「よし!聞き出しましょう!風呂で!」
緋「嫌われない程度に、探りましょ!」
緋「善は急げ!我慢大会と、しーちゃんの性的嗜好探り作戦、同時にやりましょう!」
善……なのかなぁ〜…。
まあでも、知らなきゃいけないことだし、緋美なら上手く聞き出せそうだし、
ここは、乗るしかないか!
月「二人とも〜お風呂準備できたよ〜おいで〜!」
うわっ、ついに…!!
俺と緋美は無言で顔を見合わせた。
考えていることは同じだろう。
静夢の愛撫?に耐えきれるか、
相手が愛撫?されているところを見て耐えられるか、
そもそも静夢は、男が性的な対象なのか…。
かなりハードなミッションだけど、
ここを通過しないと前に進めない…!
俺たちは覚悟を決めて、
風呂へと向かった……。




