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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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―――異世界に何を持って行けばいいか、という質問にコメントがすごい勢いで流れていった。

 これ読めるかなー?


【まず旅行に行く感じの小物は必須】

【常備薬とかな】

【万能ツール、裁縫セットとか】

【充電はできないだろうから、電池で動くビデオカメラ】

【バッテリーの予備】

¥500

【歯ブラシとコップ盲点だぞ】

【電池で充電できるバッテリー】

【抗生物質とか持ってった方が良い】

【いちおう保存食】

【応急セットとかも】

【サバイバルナイフとかもいるんじゃないか】

【紐、ナイフ、ライターとか火種】

【鍋にも出来るし飯ごうとかも】

【どのくらいの文明なのかわからないからな】

【アミール族の着ている物で推測すると中世とかよりは進んでそう】

¥8,000

【水は飲めるかわからないから浄水器具持っていけ。浄化タブレットか携帯フィルター。特に日本人は水に当たる】

【なんかあったときのために酒とか塩も。酒は消毒になるし塩は生命維持にいるぞ】

¥100

【水筒とかもあったほうがいいよな】

¥100

【包帯とか止血できるような布もあったほうが良いな、ハサミとかも】

¥300

【裁縫セットは深い傷できたときの縫合もできるから重宝するぞ】

【聞いてるだけで痛い】

¥1,000

【ノートと鉛筆とかメモ関係も必要。映像残せなくなったときにあったほうが良い】

【小さくても斧は欲しいハンマーついてるのだと尚いいな】

【あちらの人と交渉するためにボールペンとか小さめだとビー玉とかもありかも】

【俺は釘とかもいいと思う】

【金属はいいかもな。でも重くなりそうだ】

【迷子になったときを考えると一番いいのは知識じゃないか】

【火打ち石で火起こしは出来たほうが良いよな】

¥3,000

【防水シートあったほうがいい水に濡れたら体力がやばい】

【ロープ必須】

¥5,000

【太陽光発電できるバッテリー良いと思う】


 「ちょちょちょっと……多すぎて大変だ。ありがとうメモする。……でっかいリュック買って入れれるだけ入れるか」


「ええと、確実にあちらにあるのは酒か。塩は少し持っていくとして、歯ブラシコップ、常備薬、抗生物質、応急セット、万能ツール、これハサミあるやつで、えっと、紐、ロープ、ライター、火打ち石、飯ごう、水筒、浄化用携帯フィルター、ノート、鉛筆、ハンマー付き斧、ボールペン、釘、ビー玉、防水シート、布……。こんな感じか? あと、電池で動くビデオカメラと電池くらいか。少しの携帯とバッテリー、電池か太陽光発電できるバッテリーか」


「リュックに入るかな? てか……修学旅行に行く前に心配されてる子供みたいになってるな俺。ふふっ、心配してくれる人は親父とミケくらいしかいなかったから、なんかうれしいな。ありがとうみんな」


【急に泣かせるな】

【俺らがついてるぞ】

【ちゃんと帰ってこいよ】

【配信は止めていく?】

【はやく帰ってきてくれよー】

【何事もないといいけどな】

【田川さんが帰ってきたら結婚するんだ】

【おいフラグたてるな】

【ミケたんさみしいれす】


「さすがに配信はとめていくよー。家に警察の方たちが入ってくれるみたいだし、ミケたちもいないしね」


「よし、今日はみなさんありがとうございました! 明日は買い物したり準備して、そして日程が出たらSNSに書くと思います。では今日はこれで配信終わろうと思います、おつかれさまでした!」



―――配信も終わったし、さっきの情報もメモしたし、明日買い物に行く順番でも決めながら寝るか。


 

 朝起きると佐久間さんからメールが来ていた。昨日の配信を見ていたとのことで、全部経費で落とせるとのことだった。領収書というかレシートは捨てないで提出して、と書いてあった。

 助かるうー。


 日程は、早いほうが良いらしく、買い物が終わり次第すぐにでも行きたいとのことだったので、ホームセンターとかで一気に買おうと思う。


 

―――準備もほぼ終わった、一番大変だったのは抗生物質だった。処方箋なんてないから飲み薬とかは市販で買えないんだよー。塗り薬ならあったから買っておいた。ないよりはましだと思う。

 かなりの量になった。これで移動するのはめちゃくちゃ大変そう。


 佐久間さんに準備できた旨を伝えると、その翌日に行くことになった。会社には事前に行ってあったから、明日から行きますという連絡だけしておいた。


 所長や木戸、事務の方々から激励を受けた。ちょっとうれしかったな!


【田川@ミケ:明日から異世界行ってきます。GoTubeでの異次元ゲート配信は帰ってくるまでお休みとなります。 #猫#異次元ゲート 】


・「気をつけて行ってきて」

・「レポート待ってるぞ」

・「経緯と詳細待ってるから気をつけるんだぞ」


 なんかたくさんの応援をいただいて、泣きそうになった。世界は優しいな。



―――ミケを連れて異次元ゲートに潜る。イゴラフさんに行ってくる旨を言い、アヴィラさんにミケを頼んでいると、知らない人が話しかけてきた。


 見た目的には行商人の方っぽいな。


「こんにちは! 異世界の方どすな? アミール族と人族の街との行商契約させてもらっとりますエンリケと言います。人族の街までの案内を依頼されましたんで、どうぞよろしゅうお願いいたします」 


 イントネーションが関西っぽいんだけど。

 この人も一緒に行くのね? ああ、馬車か! 歩くのかと思ってたからほんと助かるうう!!


 行く人は、行商人さんと俺と佐久間さんとルトミスさんかな? あ、この行商人の人の護衛も三名ほどいるのか。人族? 大丈夫?


 ああ、護衛の人はいつもの人なのか。専属契約なのかもな。なら大丈夫かな……?


「こんにちは。佐久間と申します。こちらは田川さんです。ルトミスさんは知っておられますね? この度はお手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いします」

「よろしくお願いします」


 お互い最低限の挨拶をして準備を進める。




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