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異世界臨時公務員始めました(ゲートあります)  作者: 仲田野 寿


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 ミケ吸いをして癒されていると、動物病院の先生から電話があった。おや、この時間に珍しい。


「はい、もしもし。先生、こんばんは。どうされました? 電話してくるとか珍しいですね」


『虎太郎君? はい、こんばんは。

 うんうん、そうだねぇ、それでね、ミケちゃんのMRIの結果なんだけどねぇ……ミケちゃんの避妊処置したところが再生しているんだよねぇ……。

 でねぇ、悩んでいたらねぇ……、『このミケちゃんのお家に異次元ゲート出来てるみたいで、今ミケちゃんなんだっけト……レンド? になってるんですよー』って看護師さんに教えてもらったんだよねぇ?

 トイ……レインド? がなにかわからなかったけど、教えてもらってみてみたんだよぉ! そしたらね! 虎太郎君! あの人は誰だい!? とてもとても美しい女性!! アミーラちゃん!! 虎太郎君!! 僕も異世界に行きたい!! 連れてって!!! アミーラちゃんに会いたい!!!』


 えぇ……? 先生のテンションおかしい。ミケの再生してるっていう話題どこいった。


「えっと、先生? 大丈夫ですか? ちょっと落ち着きましょうか。『あ、ごめんねぇ、ちょっと興奮しちゃった』……ええと、ミケの避妊処置したところが再生しているとは?」

『うんうん、びっくりだよねぇ? 僕もびっくりしたんだけど、言葉のままだよぉ? 取ったはずの卵巣が再生してるんだ』

「ほほぅ……?」


 うーん、これたしかミケがあっちの世界でなんか治療してもらったようだったし、あちらの何かが原因ではと思う。


 先生に確認したらミケは卵巣子宮共にとってはいなくて、卵巣だけとっていたらしい。

 ……これ、あちらの世界での治療で欠損が治ったってことになるな……。


 え……待って、欠損治るってやばすぎる。


「ああ、先生。すみません少し考え事をしてました。えっと、……ですね。あー、まず異次元ゲートからの異世界への渡航? も準備が出来次第受付していきますので、いけるようになったら連絡しますね。ただ、アミーラさんが先生にお会いするかどうかは、俺にはわからないです。一応、先生がどういう方なのかは、説明しておきます。あとミケの再生の件は、たぶん異世界のなにかが原因だと思うんですけど、それも聞いてみます」


『虎太郎君、ありがとう!!! 僕の大事な後輩!!! んじゃ! 楽しみにしてるね!!!』



―――ああー。先生のテンションがすごすぎて疲れた。イゴラフさんへはまた明日にでもするか……。

 なんか今日はもうビールも飲んだしいいや。



 それにしても、アミーラさんがどういう治療をしてくれたのかわからないけれど、欠損を再生出来るということがこちらの世界にわかったらどうなるか、俺にはちょっとわからないけど、想像したら怖いな。

 ただ悪いことが起きる可能性があるから、あまり他の人間には言わない方が良いと伝えておこう。




―――配信の確認しようと思ってたのに、なんかまた考え事あって疲れた。もう一本ビール飲もう。

 けど、先生も見てくれたらしいし、やっぱりきちんとなってるかは確認しておかないとか。

 詳細と経緯も説明するって言っちゃったしな……。


 ……え、なにこの再生回数! とんでもないな。コメントも多すぎる。うわぁ! ひぃぃ!! いやでも収益化……っ……出来たらお金が!!!


 しかも今も千人くらいいるんだけど……これ垂れ流し配信なのに……。えぇぇ?


 ……怖いからミケとアヴィラさんにも来てもらおう。

「ミケー、配信するから側にいて―! ミケー? けっけー?」


 ミケが何の用―? という顔でそろりと部屋のドアの前に来てくれた。いつでもこれるようにドアは開けてあるから、まあそこでもいいか。



「よっし、こうやって……。うつってる?? ええと、こんばんは。初めましての方の方がたくさんいらっしゃるので緊張しております。田川です、よろしくお願いします」


【きたああああああああ】

【映ってるよー!!】

【初手ビール持ってて草】

【挨拶硬すぎて草】

【初めましての方の方で笑った】

【SNSのイメージまんまで安心した】

【ビール飲んでて笑う】


「あ、ビール。まあいいか、どうせ飲むし」


【どうせ飲むしはそれはそう】

【もしかして天然?】

【SNSでも思ってたけどどっかずれてる】


「あ、SNSで見てくださった方もありがとうございました。えっっと、あとなんだっけ……」


【すでに忘れてる】

【もう終了しそうで笑う】

【経過と詳細ををををうおおお】

【おじいちゃんか!】


「あ、そうだ経緯と詳細だ。ありがとうございます。俺はさすがにまだおじいちゃんではないはず! 結婚もしてないしまだ四〇歳ですう。あ、ビールなくなった」


 ビール補充とあとポテチ持ってくるかな。

 「ミケー、かわいいねえ。そんなとこじゃなくこっちおいで、アヴィラさんもこっちおいで。おっきいままで大丈夫だよー」


【wwwwwwwww】

【経緯と詳細……一生待つぞ俺はww】

【急にどっかいったと思ったらミケちゃんと話してるwww】

【りせきするときはりせきっていうんだw】

【ミュートしろwwwww】

【田川さんおもろくね……!?】


 カシュッ

「あ、すいません。ちょっとビールなくなったから持ってきてました。ミケー、ポテチはだめだからね。アヴィラさんは……うーん、ミケがかわいそうだからだめね」


【ビール開けてるwwww】

【トラ!!!】

【ミケちゃん背中に乗るのかわいい】

【ミケちゃん登場!!】

【ポテチ食べるのは箸派か】

【経緯と詳細……】

【がんばれ経緯と詳細ニキ】


「ああ、経緯と詳細か。えっと……どこから? 佐久間さん? 異次元パスポートかな?」


【最初からで!!!】

【佐久間さんはだれやねん!】

【急な佐久間さん】

【wwwwwwww】

【なんもわからん】

【異次元ゲート出来てからあああああ!!】

【アミーラさんのこととか聞きたい!!】


「コメントの流れが早くて読めない。老眼……ではない……と信じたい。あ、最初からですね」


【老眼草】

【コメント返さなくていい】

【経緯と詳細ニキが風邪引くから!】


「えっと、部屋に異次元ゲート出来て、うろうろしてたらミケが入っちゃってですね。ああ、これはミケが悪いわけじゃなくてね、ミケは猫草好きだもんなー。ねーミケ。

 で、ミケが猫草につられちゃったらアヴィラさんが来ちゃってね。俺がトラだと思ってミケ連れて逃げようと思ったらアヴィラさんにひっかかれちゃって気絶した。

「グァゥ……」ああ、アヴィラさんのせいじゃないよ。あれはミケ守ろうとしてくれたんだもんねえ。大丈夫だよ。

 で、起きたらアミーラさんが看病してくれてて、んー、たぶんこれはお兄さんのアヴィラさんがやっちゃったからっていうのもあるんだと思う。

 ミケが最初アヴィラさんに威嚇してすごかったんだよね。ミケは賢いからなー! 

 あ、んで飯をごちそうになって、飯はね肉主体の飯でめちゃ美味しかった! 

 さっき魔物の肉もらって食べてみたんだけど、鹿っぽかった! あの時の肉もたぶん魔物の肉なのかも?

 で、話ししてたら俺が異世界から来たってことが分かって、アミーラさんのお祖母さんが族長で、なんか口伝? 伝承? があったらしくて説明してくれるって言うからアヴィラさんに乗って会いに行って、アヴィラさんはもふもふだしすごい早いしかっこよかったよー。

 あ、で、……ん?」


【猫草に釣られるミケちゅあんかわゆす】

【待って待って濃すぎて死ぬ】

【アヴィラさんがアミーラさんの兄ってまじ?】

【衝撃の新事実】

【どういうこと!?】

【思ったより濃くて草】

【情報量ェ】

【経緯と詳細ニキ溺れてそう】

【魔物の肉ッッ!!!?】

【魔物の肉食ってて笑う笑えない】

【あああああああああああああ】

【経緯と詳細ニキ発狂してるwwwww】

【ここまでまだ佐久間さん出てきてないの笑う】


 なんかコメントがとんでもないのと、同接数が一万人超えてる!! さっきまで千人くらいだったのに!


「うおお、なんか同接数が怖いことに! え、すごい!! これ収益化したらミケのごはんとアヴィラさんのごはんもっと豪華にできるんじゃ!! みなさんありがとうございます!! ちょっとビール持ってきますね!!」


【ま た ビ ー ル か】

【ちゃんとりせき言えてえらい】

【なおミュート】

【これは俺らにもいい休憩】

【序章すぎて草】

【収益化ですぐミケたんとアヴィラたんのごはん代出てくるのすこすこ】

【飼い主の鏡よな】

【あの動画の口伝はここからつながるのか!!】

【―――世界の魔力が増加し世界が罅割れるとき、異世界からの繋ぐ者が現れる―――だっけか】

【俺の厨二が疼くぜ……】



「ただいまもどりました、えっとじゃあ続き」



―――さて、続けようか。




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