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レギオン クリスマス作戦前編

結局、約1年目の執筆・・・・。リアルで忙しいとはいえ、辛いなあ

アップデートが終了して始まっていたのは勧誘合戦だった。


「ブリタニアのギリシアが誇る格闘戦部隊、黄道十二星座戦士団だ!格闘技能に自信ある者は集え!」

「我らは刀に生き、刀に死す。日本が誇る最強の剣術部隊を自負する真戦組である!」

「艦む・・・・もとい!T‐娘隊ですー。みなさんも大火力と高機動性能を手にしませんかー?」


その勧誘合戦には理由があった。


『レギオンフラッグ参加プレイヤーへ、緊急ミッションが発令されました。世界各地で未確認飛行物体からの特殊兵装の投下攻撃を各拠点へ行われています。NUSA所属北米航空宇宙司令部NORADはこれをコードネーム・ルドルフと命名。索敵、迎撃を行っていますが高性能なステルス能力を有していることから迎撃は困難と回答しました。なお、投下されている特殊兵装は武装コンテナがメインであり、鹵獲することにより、新武装などが手に入る可能性があることが判明しました。しかし、当然のことながら妨害してくる敵戦力も存在します。ルドルフと異なる勢力が燃料帰化爆薬などを投下してることが確認されています。それをくぐり抜けて戦力を強化しましょう。


 オペレーション・ルドルフのルール

 

 1:戦場にはラブコメバタリオン、しっと団、第三勢力の拠点がランダムの場所で配備されています。拠点には野戦砲、迫撃砲、機関銃座が設置されています。ここを死守してもらいます


 2:拠点に配置されるメンバーはレギオンごとがメインとなりますが、ラブコメバタリオン賛同者、しっと団賛同者はそれぞれの陣営に配備されます。それ以外のレギオンの場合についてはランダム配備になる可能性があります。仲間と共に戦いたいのであればレギオンに所属しましょう。


 3:投下されるコンテナは武装入りのものか、クラスターまたは燃料気化爆弾などのトラップがランダムに投下されます。トラップコンテナは空中で自爆しますが本物の武装入りコンテナは回収可能です。


 4:武装入りコンテナは一人でも運べますが、基本的に運搬時には装備武装使用は不可能となり、装備重量増加により移動速度にペナルティが付加されます。運搬する場合は護衛戦力をつけましょう。

 

 5:武装入りコンテナは拠点に持ち帰ることによりロックが解除され、中身が取り出せます。ゆえに武装入りコンテナは奪われないようにしましょう。なお、武装コンテナの中身はアップデートで増えた新型武装の可能性が増加しています。


 6:基本的にラブコメバタリオンはしっと団と賛同者、第三勢力。しっと団はラブコメバタリオンと賛同者と第三勢力に対してのみ攻撃が可能です。いわゆるフレンドリーファイアーセーフティとなります。第三勢力の場合、自分たち以外のレギオンを全て襲えます。しかし、陣地に初期配備されている野戦砲などに関してはあくまでも範囲攻撃としますので味方への誤爆判定が存在しますので注意してください。



 7:戦闘フィールドはお馴染みのランダムシステムなので何処の部隊と決闘したいとかいう願いは叶えられるか不明です。が、コールにより、プレイヤーキャラクターへの通信が可能ですので、そのシステムを使うことにより特定のプレイヤーを参加しているエリアに呼び寄せることは可能となっております


 8:今回は勢力戦ではないので、この戦闘結果によって基本的に勢力変動はありませんので、負けても気にせず楽しんでください』



 そんな情報が掲示板に出たためか、各陣営は新規協力者を求めているという状態だった。

 ある者は銃を、ある者は刀を、各々の武装を確認した後、出撃していった。


 とりあえず、どちらにつくか?それは第三勢力だった。特定の勢力に協力するよりも第三勢力でアイテムや財産を稼いだほうがいいと思ってみた。

 レアアイテムはゲットすると奪い合いしかねないという状況だ。

 事実、ボスドロップでレアドロップをゲットしたがためにパーティがギスギスして解散、そういうMMOでの生々しい話が事実存在する。

 

 ちなみにどうやらラブコメバタリオンは装備品はギルド共通資産として管理することが多い。しっと団はそもそも、お祭り大好きのお騒がせ集団だから、ドロップは各個人のものらしいが、消耗品も各個人が持ち寄るため、報酬は揉めないらしい。


 とはいえ、所属したことのない勢力へいきなり参加というのも問題だろうし、とりあえずソロで動くことを考えて第三勢力として協力し合うこととした。

 エントリーを済ませると、転送されるフィールドは山岳エリアだった。

 

 「砲撃修正仰角2度プラス、左2度プラス修正。弾薬、炸裂榴弾。支援砲撃地点に向け、放て!」

 「陣地に向かって敵軍接近!対空機銃でなぎ払うぞ!」

 

 榴弾砲が空高く砲弾を放ち、放物線を描いた砲弾は大地にめり込むと同時に周囲に破片と爆風を撒き散らす。

 対空機銃が水平射撃で接近してくる敵兵をなぎ払っていく。

 地獄絵図というものがあるというのであれば、こういうものであろうか。

 

 「お客さんか。よう来たのう」

 旧日本軍仕様の軍服を身に纏い、手にしているのは銃剣付き38式歩兵銃という拘った装備のご老体が水筒を片手に一気にラッパ飲みしながら挨拶してきた。

 「クソジジイ。頼むから、水筒に酒入れんなってつっただろ。飲み過ぎるとバッドステータス判定の酩酊、喰らうんだから。俺は嫌だぜ。酔っ払って味方殺していうのは」

 そう注意するのはまるで裃と袴のようなT-heartsを装備したサムライスタイルの青年だった。

 「やかましい。現実じゃあ、肝機能障害で飲むなと言うからこっちで飲んでおるんじゃ。節制しろというからのう。それにワシの銃は必中じゃ!」

 明らかにリアルで知り合いとしか思えない老人と青年がにらみ合いつつ、武装を向け合いつつあった。

 38式の銃剣を向ける老人、腰の日本刀を居合にて抜き放とうとする青年。

 そんな二人にゆっくりと近づいていくのはスレンダーな女性、そして手にしていたのはハリセンである。

 ハリセンは二人の頭にジャストミートされ、銃声並みの激しい衝撃音が2発、それが辺りに響くと睨み付ける女性は武装を変更して拳銃二丁という状態で二人の頭に銃口を向けていた。

 「二人共いい加減にしなさい!そんなにうるさくするならマガジン1本分の45口径弾、食らってみる!?クソ兄貴!おじいちゃん!」

 よく見るとそれはコルトガバメントベースの近接格闘戦改修型フレームモデルだった。銃口のそばにあるトゲトゲを二人の顔に向けながら怒鳴る女性はこちらに気づいたのか、謝ってきた。

 

 「ごめんね。この二人は私のリアルでのお兄ちゃんとおじいちゃんなの。本当に騒がしくてごめんね。私はクレア、軍刀使いのお兄ちゃんはマサムネ、おじいちゃんはアリサカって名乗っているわ」

 クレアの言葉に二人は武器を収めて、お互いに睨み合いながらも、敵対はしないことにしたようだった。


 「よろしく、しかしすごい砲撃だな。かなりのレアドロップが降ってきているのかな?」

 そういいながら主戦場となっている場所を見渡せばコンテナを回収しようとするチームと妨害しようとする敵部隊、それを迎撃する味方部隊に容赦なく降り注ぐ陣地からの榴弾とランダム爆撃。雪の代わりに爆風が降ってくるクリスマスだった。


 「そうね。まあ、大抵は一定回数使用すると壊れるレンタル品だけど、それを持って帰って自分たちの部隊で再現するためのサンプル品にする人は結構多いみたいね。お兄ちゃんの刀もドロップレンタルの試製零式高周波刀に持ち替えているし、同じシリーズを2振り、トレード出来たみたいだし。おじいちゃんはおじいちゃんでレア度高めのお酒を手に入れたから・・・今飲んでいるわ」


 呆れるように語る彼女と美味そうに酒を飲む古めかしいデザインの小銃を抱えた老人の姿を見比べて大丈夫か心配だった。


 「まあ、なんとかなるさ。ジジイの支援狙撃さえ、泥酔でなければベテランなんだし。リアルでクマ撃ちやっているんだからな」

 先程まで喧嘩していたマサムネは立ち上がるとT-heartsのシステムを確認して腰にある高周波刀を確かめていた。


 「ひよっこが・・・・。抜かしよるのう・・・。まあ、休憩は終わりじゃ。お前さんも来るかね?楽しい戦場(いくさば)じゃ」


 「よろこんで。アルフォード・オーランドだ。地獄の戦場へお伴しようか」

 こうして臨時パーティに入ることとなった。武装を確認した俺達は目の前のお宝に心奪われて、後の大事件を予想すらできなかった。

はい、というわけで久しぶりです。

まず、高周波ブレード、この原理は電動のこぎりと言っていいでしょう。

日本のノコギリは引いて切るわけですが、この動きを素早く、確実に行うことで切れ味を手に入れるわけですが、今、刀剣の形状でそういう武装を作るとなるとバランスが悪すぎるということで、使えないことになります。


が、単分子カッターやヒート系武装に比べれば、基礎原理ができている以上、採用できる武装だったりするので出してみました。


あと、執筆速度を上げないとねえ・・・。

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