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異世界創造主になった件  作者: 月城
【世界が動き出す時】
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第2章【世界が動き出す】~第25話 二足のわらじ~

 次の日禅は朝からやって来た。俺の部屋のドアを叩きながらナヴィが、

『主様、禅様が案内所に来たと連絡が入りました。』

「早いよ...」

 俺は眼を擦りながら隣のタマゴを見た。タマゴが割れて出てきたのはモノクロームだ。禅にプレゼントしようと昨日わざわざ想像しながら寝たのだ。

 俺は素早く着替えモノクロームを持ち検問所に移動した。

「禅、おはよう!」

「おっはー!大!」

「随分早いな?」

「今日の事考えてたら早く目が覚めた。」

 お前は遠足前日の幼稚園児かっ。と突っ込みを入れたくなったが思い止まる。禅の連れが1人居たからだ。

「そっちのは?」

「あぁ、第1臣下の魔族の緋色だよ。」

「翼付けなかったのか?ほぼ人間だな。」

「付けたけど収納してるだけだよ。」

 収納出来るのか。うちの魔族は皆出しっぱなしなだけ?今度聞いてみよう。

「大が持ってるの何?」

 あ、忘れるとこだった。

「モノクロームだ。お前にプレゼントしようかとタマゴで造っといた。」

 と、禅に渡した。ナビに聞いたのか、

「へぇ、そうか。サンキュ!」

 と、言って撫で回す。両手位の大きさになった所で頭に乗せた。取り敢えず会議室に案内した。先に入って待ってろと言って自室に向かった途端、禅の声がした。

 行ってみるとにゃみが入口に寝て塞いで居たのだった。そりゃドア開けたら、異常にデカイ猫が居たら驚くわな。

「禅ごめん、ちょっと待って。コラッ!にゃみ退くんだ!」

「みゃあう?」

「お客さんが通れないだろ?」

「みゃあう。うみゃ~。」

 と、鳴きながら部屋の端に移動した。禅が

「うわっ、デカイ!可愛い!もふもふ!」

 と、言いながらにゃみにダイブした。にゃみは、うみぁ~と鳴きながらベロンと禅の顔をザラザラの舌で舐めた。うっ、痛そうだ...。しかし禅は気にせずもふもふしている。そんな禅を見ながら緋色が、

「すみません...」

 と、呟いたのだった。散々もふもふし終わった禅はナヴィが持って来た紅茶とケーキを食べながら検問所の設置完了を俺に告げた。お互いの大陸の決まり事を擦り合わせ、ちゃんと法律にしてみた。が、2人の大陸が問題等無く、平和なので今のところ必要有るのか疑問だが、他の創造主の大陸は平和か解らないからね。

 俺達の大陸間では関税は無しにした。但し、移住して来た場合は、その大陸に税金を納める。まぁ、税率は同じなのでどちらに住んでも変わり無いけど。集めた税金は収入が少ない人に回したり、公共施設で働く人の賃金にしたり。俺達にはあまり必要無いから7割は住人に還元する。残りは何時か国交する時の為に貯蓄だ。

 細かい事を決めながら俺と禅は、早く政治経済を任せられる人物を任命しなきゃと溜め息をついた。今のままじゃ俺達は創造主と国王の1人2役だ。いや、魔王の方がピッタリかも...。

 城下町意外の街は族長が纏めているのが救いだな。禅のところは1つの街なので頭を悩ませていたが俺はスルーしておいた。

 同盟国の付き合い方の土台は、ほぼ出来たので見付かる前に軍事協力するにあたっての作戦を臣下同士でしとくようにガランと緋色に指示を出した。

 俺は禅を自慢の露天風呂に誘った。禅は、

「露天風呂ってマジ造ったのか...。大は、ホント好きだよな露天風呂。」

「最初の頃、城建てた時に造った!だって眺めが最高じゃん?」

「でも、異世界造りで最初に露天風呂ってどうよ?他に造る物有るじゃん!」

 そんな事、露天風呂に浸かりながら極楽、極楽とか言ってる奴に言われたくねぇ...。


 風呂から上がって創造で出したビールを2人で飲んでいると、ガランとシンリが屋上に俺を探しに来た。

「どうした?ビールでも飲むか?」

「主殿!見付かりました!適任者がっ!」

 ガランが凄い勢いで話し出した。が、何の適任者かさっぱり解らない。

「何の適任者だ?」

「主殿が探していた国王の適任者です!」

 いきなり?さっきの今だぞ?

「さっき今年の卒業生の資料が学校から届いたのです。」

「卒業生か。で?」

「その資料の中に今はまだ居ない裁判官にどうかと、別枠で渡された資料が有るのですが、その中に適任者が居たんです!」

 裁判官?どんな子だろうか。俺はガランに取り敢えず明日、その子を呼ぶように頼んだのだった。

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