表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
6/6

食事

「話は終わったのか?なら俺はもう行くんだけど」


「まあまあ慌てなさんなって。一時的とはいえパーティを組む仲なんだからさ。ここで一緒に食べればいいじゃん」


「予定とかあったら全然断ってくれていいんだけど、よかったら!」


 他2人も同意見らしく、コクコク頷いている。


「まあ予定はないけど。でもね」


「ごちゃごちゃうるさいなあ。美少女4人に囲まれて食べれるんだからむしろ感謝してほしいくらいなんだけど」


 ごちゃごちゃ言う前に遮られてるんですけど。

 結局、根負けしてここで食べることになった。まあ別に俺はどこで食べてもいいんだけどな。人が完全にいない場所なんて殆どないし。ちょっと近くに騒がしい奴らがいると思えば。


「わあ、柊木君のお弁当美味しそうだね」


 なんでわざわざ俺に話しかけるんだ。


「静香は自分で作ってるんだぞー、すごいだろー」


「ほー、そりゃすごいな」


 静香というのは話しかけてきた女子のことだろう。彼女の弁当を見ると、茶色一辺倒というわけでもなくある程度栄養バランスにも気を使っているのが見てとれた。彩り豊かで普通にうまそう。


「ちなみに私はお母さんに作ってもらってる、ヒイラギは?」


「俺も自分で作ってるよ」


「いやいやまあまあ見栄張りたいのは分かるけどさ。料理が全てじゃないからね。別に嘘つかなくてもいいからさ」


 コイツ俺のこと舐めすぎじゃないか?後お前がそれを語るなよ。


「信じなくてもいいけどちゃんと自分で作ってるよ」


「うえーじゃあホントに?」


「理由もなく人を疑うのは良くないよ。柊木君に謝ったほうがいいんじゃない?」


 弁当を自作しているらしい静香さんがたしなめる。


「…ごめんなさい」


 なんだ、謝ることもできるんだな。


「そんな謝るほどのことじゃないだろ」


「じゃ、仲直りの印に、玉子焼きもらい!」


 せっかく見直した直後にそう言い放つなり、止める間もなく玉子焼きを掻っ攫って行った。


「代わりにウチのママ特製のちくわあげる」


 そう言ってちくわをポンと放ってきた。


「ポイントが100貯まったらあーんしてあげるから頑張って貯めなさい」


 ちくわもあーんも欲しいとも言ってないんだが。

 そんな事をしていると、また別の人から話しかけられた。


「タコさん欲しい。交換しよ」


 ウインナーが欲しいらしい。


「別に対価は要らんから箸で取れよ」


 持ってけ泥棒の精神でウインナーを差し出す。


「優しい。優しいからデザートのイチゴを一つ譲る。大切に食べて」


 そしてとても苦々しそうにこちらにイチゴを渡してくる。だから別に対価いらないんだが。そんな顔で渡されても何も嬉しくない。


「じゃあ私も」


 そこからは何故かおかず交換会になった。何も得してないわらしべ長者だな。わらしべ短者?


 その後の話でようやく全員の名前が分かった。何故クラスメイトの名前も知らないのかと罵倒されたが。まだ同じクラスになってから一週間だし仕方ないと思うが。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ