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Q8 王子は一体何者?

会話多めです。




「どうした、アレックス。何かあったのか?」


王子の叫びに反応して、今の今までじゃれあっていた父上とロナウド国王がこちらに寄ってきた。


「父上! 私はやはりルインの婚約など認められません!」


「何故だ? アダマスク家は王家との関係も深く、実績もある。婚約相手としては優良物件だぞ? それに当のルインも望んでいるし、ライアス君も了承している」


「そうですぞ殿下。それとも私の息子に何かご不満でも?」


「いや、別に不満があるわけではない。それにアダマスク伯爵、あなたのご子息のことは調べさせてもらった。ずいぶんと優秀なようだな」


「では、なぜ「だがっ!」…………。」


「それでも私は、私は……!」







――――――――――ゴクリ





この場にいる全員に、緊張が走った。














「ルインを誰にも渡したくないっ!!」







そして盛大にずっこけた。








――――――――――わ、渡したくないって、この王子まさか……。


「うん、そうなの。私のお兄様はね――――」








――――――――――重度のシスコンなんだ。





「しかも、私限定のね」



「……」



そりゃまあなんとも…………



「苦労してるな」


「……ありがとう」






みんなが固まってしまっている中で、一番最初に動いたのはルインの姉で、第一王女のメアリ王女だった。



「兄様、わがままを言うのはやめてください」


「何故だメアリ! お前も可愛いルインを取られたくなんかないだろう!」



――――――――――――いや俺別に取りたいわけじゃないんだけど……。



「もちろんですよ兄様。……でも、私は自分の幸せよりも、ルイン自身の幸せを願っているんです」


「兄様も見たでしょう。普段あんなに可愛くて大人しくて可愛くて儚くて可愛いルインが、ライアス様と婚約するために一生懸命周りを説得していたあの可愛い姿を!」


「くっ、そ、それは……」


「ルインにとって、彼と一緒ににいることが一番の幸せなのです!」


「ぐぅ……」


「それに私には、愛し合う二人を引き裂くだなんてことは、絶対に出来ません!!」


「そんなことをすれば、ルインは悲しむことでしょう」


「兄様は! そんなにも! ルインを! 悲しませたいのですか!!」


「私は、私は…………くっそおおおおおおおおおおーーーー!!!」





―――――――――――――なんなんだ、この茶番。



「なんか、ごめんね。うちの家族が」


「……いや、別にいい」



なんか疲れたな…………。





















閑話休題














「……私の息子が迷惑をかけたな、すまなかった」


「いえいえ、滅相もありませんよ」


「ありがとう、ライアス君。全く、アレックスにも見習ってほしいものだ」


「どの口が言ってるの、ロナウド」


「……すまないミザリー。 まあそれはさておき、アレックス、今度こそ異論はないな?」


「………………はい」


「よし、これで二人の婚約は成立だ。おめでとう」


「ありがとうございます!お父様」


「……ありがとうございます。国王陛下」


「うむ。さて、私たちはこれから今後の段取りについて話すから、二人は庭にでも行って親睦を深めてきなさい」


「はい、お父様。では行ってまいりますね」





こうして、俺と勇者は王家が管理する庭に行くことになった。





今度こそ、こいつの目的を暴かなければ。











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