Q3 ここはどんな世界?
ほぼ説明回です。長くなります。
2018/8/8 ユニークスキルの名称を変更しました。
この世界は、俺がもともといた世界とはまるっきり違う世界だった。
その証拠はいくつかあるが、まず、言語が違ったことだ。
俺は前に世界の言語は大体マスターしていたはずだが、この言語は全く聞いたことは無かった。もちろん文字も初めて見る形をしていた。
そして、国の名前も知らないものばかりだった。
そして、これが一番決定的だったのだが…………星そのものの大きさがが違ったのだ。あと、大陸の形も。
前の世界では、大陸移動説という説が主流だった。よって、大陸だけならまだ(多少強引だが)説明できたかもしれない。
しかし……さすがに星の大きさまでは変わるか? そんなわけないだろう。
あるとき、この世界の世界地図を見たところ前の世界の地図と寸分が大分違うことに気づいた。
そこで、俺の記憶にある前の世界の世界地図の寸分に合わせて大きさを計算してみたところ、こちらの世界のほうが一回りぐらい大きくなってしまったのだ。
……さすがに、こんな結果が出てしっまたら認めるしかないだろう、ここが異世界なのだと。
あとおまけだが、この世界にも魔法やスキルがある。…………まだあまり使ったことはないがな。
5歳の子供がいきなりそんなもの使ったら驚かれるなんてものじゃすまない。
スキルというのは、先天的に持っているものと後天的に得たものの2種類がある。前者のほうは言わずもがなとして、後天的に得るスキルの発現方法は様々だ。
まず、普通に修行して得たスキル。そして、突発的に出現したスキルなどだ。ほかにも、別の生き物からスキルを奪ったりコピーしたり、道具を使って取得したりする。
また、スキル自体にも種類がある。
例えば、『剣術』や『火魔法』などが【スキル】だ。
そして、その【スキル】をさらに鍛えることでスキルが『剣術』から『聖剣術』、『火魔法』から『火炎魔法』という具合に進化することがある。これが【エクストラスキル】だ。
別にスキルがなくても剣や魔法は使えるのだが、あるのとないのではかなり能力に差が出てしまう。魔術系になると、属性によっては使えないものもある。これを『適正』と呼ぶ。
最後に、【ユニークスキル】というものがある。これは本当に貴重なスキルで、訓練などでも手に入ることはないに等しいまさに特殊なスキルだ。そのどれもが大抵とても強力な力を持っている。
ここまでだらだらと語ってきたが、要するに問題はスキルだ。
俺が持っているスキルはかなり強力なスキルばかりだ。もしもばれてしまったら面倒なことになる。隠すのは簡単だが、安易に人前で使うようなものではない。
そのため、あまり人がいるときには使わないようにしているのだが、何せ今の俺の体は5歳の人間だ。大人たちが目を離している時間のほうが少ない。よって、おおっぴらにスキルや魔法を使いづらいのだ。
しかし、最大の問題はそこではない。
確認した限りだが今現在、俺が所持しているのは前世に俺が取得したスキルやエクストラスキル、ユニークスキルだが、その大部分が弱体化してしまっているのだ。
あんなに使い慣れたスキルだったはずなのに、今ではまともな威力も出ない。涙が出てくる。
特に、ユニークスキルの弱体化度合いがヤバい。
詳細は省くが、とにかく名前負けな感じだ。
はぁ……全く嫌になる。
魔王たるこの俺がこんなざまとは、情けない。
もういい、俺のことはほっとこう。長くなってしまったが、次はこの世界についてだ。
この世界には、意外にも前の世界よりも国の数が少なかった。
その代わりに基本的に国ごとの面積が広く、大国と呼べるような国がいくつもあった。
その中でもとくに国力の強い国を5つほど紹介しよう。
まず、最も国土が大きく、平和という言葉が最も似合う国、 『パンゲア王国』 だ。
おおらかな国民性で、農業が盛んなことが特徴だ。
ちなみに、俺を生んだ両親はこの国の貴族であったりする。
次に、 『神聖フロワーズ教国』。
この世界で最も信仰されている宗教、『フロワーズ教』の聖地を中心として造られた国で、すべての国の中で最も歴史が古い国だ。
そして、 『都市国家インタール合衆国』。
もともとは複数の国だったのだが、連合を組んだ国同士が合併して大国の仲間入りを果たした国だ。
別々の国どうしだったものが合わさってできた国なので様々な文化が入り交じりちょっとのことでは動じない強かな人物が多いイメージだ。少なくともカルチャーショックでは。
また、商業や工業なども盛んな国だ。
次は、 『武装国家ギガイア帝国』。
この国は武術とスポーツが盛んな勇ましい国だ。
また、しょっちゅう武闘大会やスポーツ大会、バトルロワイヤルを国営民営関係なく開催している。
好戦的な性格の人が多く、国民のほぼすべてが武器を携帯しているというなかなか危なそうな国だが、意外にも犯罪沙汰は少なく、礼儀正しい人物が多い。
最後に、 『魔導国家マーリン』。
この世界で最も偉大な魔法使いといわれていた大魔導師マーリンが生前に建国した国で、その名の通り魔法や魔術的なことが盛んで学者も多いため、その点ではギガイア帝国とはまさに正反対の国だ。魔道具作りも盛んである。
この5つの国を合わせて5大国と呼ばれている。
あと、これはおまけだが、この5つの国に囲まれる形で存在する都市がある。
その名も 『学術都市プライレス』 別名 世界の縮図。
この都市は都市とは言っても、どの国にも支配されない独立国のようなもので、この都市を国として数えると世界で一番小さな国になる。
だが、その国力(都市力?)は周りの5大国にも引けを取らないほどに大きい。
理由は、この都市の中央に位置する学校だ。
『プライレス国際総合学園』
この学校は周りの5大国からだけでなく世界中の人々が集まってくる世界最大級の学校だ。
科目ごとの総合成績の優秀なもの順に1組から分けられていくシステムで、どんな人種でも分け隔てなく受け入れていて、人間でもエルフでもドワーフでも魔人でも平等に教えを乞うことが出来る。
そして、それぞれの国の王侯貴族の子供たちも入学してくる。
そのため、この都市にはこの世界の様々なものや文化や概念がインタール合衆国並みに入り交じり、かつ、優秀な人材が揃っているいろんな意味での世界の中心なのだ。そりゃあ国力?だって大きくなるだろう。
また、俺もこの学校に入学する予定だ。
さて、この世界については大体話したな。
後は――。
ガチャ
「ライアス様、読書はおわりましたか?」
「あぁ、終わったよ。何かあったのか?マリー」
「なにかも何も、今日はライアス様の魔力測定の日じゃないですかぁ」
「あ、そうだっけ?」
「そうですよ! さあさあ行きますよ!」
「う、うん……」
若干置いてけぼりにされてるな……俺よりもはしゃいでらっしゃる。
そうだな……次は、俺の前世の話をしようか。
主人公の今の名前は 『ライアス・レオ・アダマスク』 と言います。




