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Ep.5 『ゴッズ登場』

扉の向こうには無機質な玉座のようなものがあり、そこに一人の男がゆったりと足を組んで座っていた。



「ようこそ、世界最強のヒーロー達」



玉座の男が上半身をやや乗り出し、組んでいる足の膝に肘をつき、その手に顎を乗せて微笑した。その優雅な所作にグレートフォースの4人は只ならぬ気配を感じた。これだけ寛いだ様子を見せているにも関わらず、この玉座の男には隙が全くない。



「君達が来るのを待っていたよ」


玉座の男は続ける。


「申し遅れたが、私こそがこの組織の頂点にいる男、ゴッズ総司令だ」



既にグレートフォースの4人は玉座の男から発せられる殺気をビリビリと感じていた。



「ゴッズ総司令、お前を倒す」


前葉が落ち着いた物腰で静かに言った。その静けさは決して怖気づいたからではなく、前葉の集中力が極限にまで高まっていることを示している。


「やっとお目に掛かれたってわけね」


爽子も突き刺すような視線を向けながら玉座の男に向けて言った。


「よくもサヤカちゃんのイベントを台無しにしてくれたな」


石我利も言うと、指をポキポキと鳴らし、ウォームアップをするように首を左右に動かした。



「この戦いを終わらせて、グルメリポーターになる」


五胡は全く身じろぎせずに口だけを動かして、視線は玉座の男にドンと置いたままで呟いた。




玉座の男は相変わらず座ったままで、逆に身体を背もたれに預けて深く腰掛け直した。そうして微笑を浮かべたまま、


「かかってきたまえ」


と言った。


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