Ep.4 『いざ、決戦の場へ』
煉獄谷では、結局サンファイタービーチがドルターと戦い、難なく勝利を収めていた。
ザン、ハレル、ブッチャはサンファイタービーチを労い、アジトへ向けてさらに歩を進めた。
足場はゴツゴツとした石が転がっており、とても歩き辛かった。まるで地獄のようだ。
灰色の岩山に囲まれたこの谷には冷え冷えとした風が常に吹き荒び、4人のことを死へと誘っているかのようだった。
そのまましばらく進むと、家ほどもある大きな岩に行く手を阻まれた。回り込もうにも道が狭くて通れそうにない。かといって、この道以外に先へ進める道はない。
五胡が一歩進み出て、ブッチャに変身すると、岩を掴み、踏ん張って持ち上げた。他の3人はブッチャが持ち上げている岩の下を潜り、3人が抜けるとブッチャは岩を背後に放り投げた。
地震のように地響きを立てて、岩は落下した。
4人が前方に目を向けると、そこについにゴッズの本アジトへの入り口が姿を現した。岩山の中にひっそりと空いた穴。それこそがゴッズ本部へと通ずる入口なのだ。その洞窟への入り口はあまりにも自然とそこにあった。しかし穴の向こうから流れ出てくる異様なまでの負の空気感は、この先に世界征服をたくらむ悪の親玉がいることを確かにグレートフォースに感じさせた。
4人のヒーロー達は、いよいよゴッズの本拠地へと足を踏み入れた。
洞窟の中は、とても洞窟とはいえない様相を呈していた。壁は人工的なコンクリートで塗り固められ、赤や黒といった彩りでデザインされている。まさに秘密基地といった雰囲気だ。
グレートフォースの4人はひたすら前進した。迷う事は無かった。なぜなら、道は一本だったからだ。まるで4人を誘導するかのように、他の道には天井からシャッターが下りており、通ることが出来ないようになっている。
なので、進める道をひたすら進んでいるだけだった。
ひょっとしたらこれは罠かもしれない。しかし、4人は何となく感じ取っていた。おそらくこの道は敵の親玉、ゴッズ総司令のもとへ続いている。
総司令は、4人のことを真正面から迎え撃つつもりなのだ。ドルターとの戦い以降、ここに至るまで敵の攻撃が全く無かったのは、おそらく4人の侵入を知ったゴッズ総司令が自ら4人を返り討ちにする算段なのだろう。敵はそれほどに自信を持っているということだ。
あくまでもこれは勘にすぎないのだが、4人の勘はとても鋭かった。
それを裏付けるかのように、4人はついに一つの扉の前に行き着いた。扉の向こうからは恐るべき程の殺気が感じられる。
「ここですね」
前葉が言い、他の3人も頷いた。4人が近づくと、扉は左右にスライドして開いた。




