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Ep.14 『全てを懸けた闘い』

 


その後の戦いは、カナラズの歴史上に残る凄まじい戦いだった。




グレートフォースは互いの特性を引き出し合い、巧みな連携を取りながらゴッズ相手に戦った。そこには既に、誰が戦うか、誰から戦うか、等と言った話し合いは全く必要なかった。



何故なら彼等は皆、どの場面で誰がどう動くべきであるのかを間違いなく各々で判断できていたし、また各々が正しい判断をしていることを互いに理解し合っていた。


その為、自分が次に取るべき行動を何の躊躇いもなく取ることが出来た。そうすれば、次に動くべきメンバーが最適な行動を取ってくれるという信頼関係がそこに出来上がっていたのである。



彼等は彼等なりの完璧なチームワークをその場で作り上げていた。




対するゴッズも、自らのプライドの全てを懸けて、この若きヒーロー達を迎え撃った。



黒の稲妻を走らせ、高速で攻撃を加え、プロテクターに内臓されているあらゆる武器と、その類稀なる身体能力とパワーを生かした肉弾攻撃で応戦した。




グレートフォースはとても苦戦した。何度も倒れ、そのたびに立ち上がり、強力し合ってゴッズに向かっていった。



本来ならば大先輩であるゴッズに向かっていったのだ。





そしてついにゴッズのプロテクターは破られた。マスク部分が破壊され、ゴッズの本来の顔がマスクの中から覗いた。その目には涙が浮かんでいたという。






あまりにも長かった戦いが終わった時、外には既に朝日が昇っていたと言われている。







 


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