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タイムリーパーかぐや姫
私が研究し続けたのは量子物理学。
大学院生、今は実験と修論の日々だけれど私は、とんでもない仮説を思いついてしまった。
そう、タイムリープである。
勿論、これを論文にして世に出すことはしない。欠陥だらけであるし、卒業するのが先であるから、確実に単位が取れる論文を修士論文として提出する予定だ。
信ぴょう性も何も無い。
しかし、どれだけ計算しても、論理的に正しいの。
私は、前世の記憶がある。
たまにテレビでやっている、前世の記憶がある人って言うやつ。
迫害、されていた。それも、国から。
私は帝に殺された。死刑に、理不尽に死刑にされたのである。
奈良時代に戻るとそこは謎の密室だった。
狭い空間。暗くて何も見えない。
カンッ! と音がした。
見上げると、おじいさんとおばあさん、そして竹林。
どうやら私は、竹の節の中に転生していたみたいだった。
成長した私への求婚は、国じゅうを巻き込む騒動となった。
そして私は月に帰るといい、現代に帰ってきたのだ。
ゴミみたいに私を扱ってきたヤツらが私がいなくなるのを惜しむその様は実に滑稽で。
くくく、と笑って、また今日も、修論に向けて勉強するだけ。




