連覇なるか
新星現れるか
冬が過ぎて春になって舞莉子、伊吹君、結華ちゃん、コトリンは小学校4年生になった。
小学校3年生で全日本ノービス選手権で優勝をしたコトリン。小学校4年生でも優勝したら2連覇になるが当の本人であるコトリンはそこまで気にしていないみたい。
偶然優勝出来たと思うくらいで「氷上のマドンナ松阪支店」に移ってきて改めて舞莉子と結華ちゃんのレベルが高いと学校でも氷の外でも話していた。
当然、周りの目はコトリンが連覇と囃し立てる。その反面、舞莉子はまた表彰台に乗れたらいいなと気楽な気持ちでいた。
全員クラスが別々になってしまってクラスの中でフィギュアスケートの話が出来なくなったのは少し淋しいもののクラスの中じゃなくても廊下や外で話す事が出来るからいいかと考えていた舞莉子。
バッチテスト4級を何度か受けてコトリン、結華ちゃん、伊吹君、舞莉子の順番で合格をしてこれで誕生日を迎えたらノービスAクラスの権利を得ることが出来た。
次なる目指す場所はバッチテストから全日本ノービス選手権に移っていった。13歳以上18歳未満が対象となるジュニアクラスにはバッチテスト6級になる必要があるが、年に1つずつ級を上げていけばいいかなと照準を定めていた舞莉子。
自分だけかなと思っていたら伊吹君も結華ちゃん、コトリンと全員が同じ様に考えていて驚いていた。
自分の武器を何にするのかという方向性が定まらずにいる舞莉子。ジャンプに関してはその日の調子や氷の滑り具合によって異なるためここは確実に出来るスピンを極めることにした。
全日本ノービス選手権では、ライバルになる結華やコトリンには聞かれてもまだ決まっていないと答える。そこはお互いに心理戦となる。
コトリンにとって連覇のかかる全日本ノービス選手権が「氷上マドンナマドンナ薩摩川内支店」にて行われる事が決まった。
「氷上のマドンナ薩摩川内支店」があるのは鹿児島県。木曜日迄に用意を済ませて、金曜日の学校が終わってから行くかどうするか家族と話をしていた舞莉子。
パパとママから今の学校は皆勤賞ないって聞いたよ。別にサボる訳じゃなくて大会という予定だから休んで金曜日の朝から行って向こうでゆっくりした方がいいよと提案されてそうする事にした。
金曜日、用意して家を出ようとするとカオリンがいて車で送迎してくれるみたいで乗り込んだ舞莉子。そこには伊吹君と結華ちゃんとコトリンが乗っていた。
車で10数時間、車内は終始フィギュアスケートで話が盛り上がっていた。近くの旅館に着くや否や全員疲れて布団に包まる。
当日、全体練習を終えて男子は伊吹君が連覇を果たして女子では3位舞莉子で2位コトリン、優勝は結華ちゃんであった。
コトリンは連覇ならずも涙はなく、やっぱりカオリンのご子息だなと伊吹君と結華ちゃんを称えていた。




