初出場
今の実力とは
バッチテスト3級に合格をし、小学校3年生の7月1日を迎えて晴れてノービスBクラスの出場資格を得た舞莉子と伊吹君そして結華ちゃんの3人。
めさすさきは目指す先は冬に行われる全日本ノービス選手権になる。初めて公式戦に出場する舞莉子にとって初陣は華々しく飾りたいという気持ちは全く無いわけではないもののまずは自分がどれくらい通用するのかそれを知りたいという気持ちの方が強くて出られれば最下位でもいいかな。
学校の登下校に休み時間に外で遊ぶ時、そして自身も体験した体育での授業で燥ぎすぎたり落ち着いて冷静にしようと今以上に行おうと考えていた。
舞莉子としては勘違いされたくないのはフィギュアスケートを重きに置いているのではなくてあくまでも体育での授業ではハリキリ過ぎず行なう事によって少しでもリスクを避ける様に心掛けている。同じ轍を踏んでいては意味がない。
誰よりも身体が資本だということを知っている舞莉子。「氷上のマドンナ松阪支店」にて全日本ノービス選手権にエントリーをして照準を合わせて練習をしていた
話を聞くと舞莉子だけでなく、男子の部では伊吹君と女子の部では結華ちゃんもエントリーをしていると聞いて全員でそれぞれ表彰台に乗れたらいいねと結華ちゃんが声をかけてくれた。
そうだねと答える舞莉子だが、こればかりは自分の実力も然る事ながら他の選手との兼ね合いもあるため目指したから必ずと言うものでもなく、運も持ち合わせている。
そうしているうちに全日本ノービス選手権が「氷上のマドンナ倶利伽羅石動支店」にて行われる前日を迎えた。
衣装とスケート靴、着替え等の必要最低限の物を鞄に入れてパパとママと共に会場近くの旅館に宿泊をする。地元の稲葉牛を堪能をして、朝が早いため、ご飯を食べたらスグに眠りにつく。そして翌朝を迎える。
会場に行くと既に伊吹君と結華ちゃんは現地にいてストレッチを行っていた。遅れるように舞莉子も準備を済ませて挨拶をしてストレッチを行う。いつもならワイワイ喋りながら行うが、緊張しているのか集中しているのか全く会話がない。
そして全体練習が行われて自分が思っていたよりも滑りがいいと感じる舞莉子。こういう時こそ冷静沈着でいないと怪我をすると感じていた。
まず、男子から行われて優勝は伊吹君だった。おめでとうと拍手をするが、心中穏やかではない。そして女子の部が行われる。
順番としては結華ちゃんで最後のトリを務めるのが舞莉子で1番注目される場面だったが、そういう時こそ深呼吸と息をはく。
最後、舞莉子の順番で今出来る全てをだし切れればそれでいいと実力を出して演技を終えた。後は結果発表を待っていた。
1位にはなれなかったものの、2位は結華ちゃんで3位は舞莉子だった。怪我なく表彰台に乗れたからなのか、それとも意識していないだけで優勝出来なかった事でなのか自然と涙が零れていた。




