表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
136/140

ネクストビジョン

見据える先

また新シーズンが始まる。グランプリシリーズに向けて練習をする舞莉子まりこ。今のスケートリンク場やたまに「氷上のマドンナ松阪まつさか支店」に顔を出す事がある。理由は自分にとって、ここがフィギュアスケートの原点だからだ。


顔を出せるのはどうしてもシーズンオフに限られてしまうが、それでも舞莉子まりこが行くと指を差して近寄って来てくれるノービスクラスの子やジュニアクラスの子がお姉ちゃんと懐いてくれるのがかわいくて愛おしい。


当然ながら舞莉子まりこと同世代のシニアクラスの子もいて、年々同世代の子達が減っているのが見て分かり、寂しく感じる。怪我けがをしての引退であったり、やり切ったと思っての引退する子もいる。


家に戻ってフィギュアスケートでの引退する年齢を調べるとトップ選手であっても20代半ばから30代くらいと呼ばれている。怪我けが持ちの舞莉子まりこにとって他人事とは言えない。後、何回試合に出場出来るのか?後何回オリンピックに出場出来るのかと考えてしまう。


ノービス時代、舞莉子まりこよりも得点が高くて表彰台に乗っていたあの子。ジュニア時代に怪我けがで試合に出場出来なくて表彰台に乗っていたあの子。りんくにリンクに立てばライバルだが、試合が終わればノーサイド。全員と連絡先交換した訳ではないが、試合の前後に他愛ない話をしたのを覚えている。


当時切磋琢磨していた仲間が今の舞莉子まりこを見たらどう思うだろうか?オリンピック団体戦でメダルまで手の届く場所にあったのに無様な演技でみすみす取り損ねてしまっていて、それならば自分が出た方がマシだと思う子もいただろう。フィギュアスケートをしていて悔しい思いの方が多い。


カオリンにはブーイングや文句を言われるのは名前が知られている証拠と言われたり、中学校の同級生からはこう言われたのを思い出した。


「中学時代、舞莉子まりこちゃんが怪我けがを負いながらもリハビリをしながらフィギュアスケートにカムバックした時、私だけじゃなくてクラスメイト全員が自分達も逆境の状況でも諦めたらダメだと悟ったよ。遅くなったけど感動をありがとう」


それだけではない。知らない人から応援していると言ってもらったり、ノービスクラス時代から応援してくれている人もいたり身近の人から顔も名前も知らない人もフィギュアスケートが始まる時期だけでも松阪まつさか舞莉子まりこを応援したいと思える演技をしなきゃいけない。


シニアクラスでは毎年行われるグランプリシリーズや全日本選手権、勝ち上がればグランプリファイナルに進める。そして4大陸選手権とハードになる。


21歳になる年に出場出来ればいいが、もし出られないとなると次は25歳になる年になる。オリンピックに出場出来ても事実上最大2回となる。オリンピックの仮はオリンピックで返すと誓った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ