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氷上のフェアリー  作者: 佐々蔵翔人


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はじめに

華やかな衣装で舞うフィギュアスケーターをテレビ越しに感動していた。華奢な女の子たちが踊る姿に魅了されていたのは小学校に上がったばかりの私、松阪舞莉子まつさかまりこだった。


三重県みえけん松阪市まつさかしに住むどこにでもいる女の子で自分もこんな風にやりたい。そう願っていたが中々そうはいかない理由があった。それは舞莉子まりこが住む松阪市まつさかしには憧れるようなスケートリンクがない。


もし、スケートリンクで滑ろうとするなら隣県にある愛知県あいちけん名古屋市なごやしまで足を運ばなくてはならない。車や電車で行くにしても片道1時間半、往復3時間もかかるとバパから伝えられた舞莉子まりこ


それを聞いてじゃあ頻繁には難しいねと肩を落としていた。冬の時期になればテレビ中継もされるのにどうして他のスポーツのように気軽に出来ないのかと嘆く。そう語る舞莉子まりこに対してパパとママもぐうの音も出ずにいた。言われてみればマイナースポーツでもないからもっと気軽に出来る様になれば競技人口が増えそうだよねと話す。


テレビでフィギュアスケートをテレビで見ながら話していていて、中継を終わったのと同時に眠りにつく舞莉子まりこだった。


朝、起きると女子大生がストーカーしていた犯人が捕まったと報道されていた。バパからは舞莉子まりこも小学校に上がったから今迄よりも気をつけるように。知らない人にはついて行かないようにねと念押しをされた。


それを聞いてうん、分かった。気をつけるねとそう答えた舞莉子まりこはランドセルを背負って手を振って家を出た。行きは集団登校で学校に行ってパパの言っていたことを頭の片隅にいれながら向かって、帰りも気をつけないといけないと考えた。


午前中の授業が終わり、給食を食べて午後の授業を受けて下校する。舞莉子まりこにとってなんら変わらない日常を過ごしていた。特にこの子と仲がいいから一緒に帰ると言う子はおらず同じ方向にいる子の後ろにくっつくようにして帰っていた。


極度の人見知りでもないが、誰にでも話しかけると言うわけでもなくその間に位置していた。無理やり友達を作るというよりも気づいたら仲のいいお友達がいたらいいなと舞莉子まりこ自身も感じていた。


家に帰ってテレビを見ると数10年に1度といわれる寒気によって全国的に冬予報だと言っており、雪だるまを作ろうかなと頭の中で考えていた舞莉子まりこ。その話をママにすると雪が積もったら出来るかもねと言いつつもそうなったら大変だからと買い物に行かなきゃと足早に家を出る。


こんな時、仲のいいお友達がいれば雪だるまを作るにしても雪合戦でも盛り上がるだろうなと感じていた。雪が振りますようにと願いながら眠りにつく。


すると、その願いが叶ったからなのか外は銀世界で雪も積もっていてテンションが上がっていた。この日はパパの会社もお休みの連絡もあり、続くように舞莉子まりこの通う小学校も休校が決まった。

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