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たとえ君がAndroidでも  作者: せいご
第一章 退屈な日々との別れ
3/8

第3話 変化の前兆

「サナ、一旦離れよう。動物だったら危険すぎる...。」

「...うん...。...?」

草むらの中に、影がはっきりと見えた。...人...?

「サナ、早く離れた方がいい...。」

「あ、うん...。」

「ちょっと走ったら...!」

「え、今早く離れろって...。」

「...ごめんそういうことじゃない...。」

「...?うん...。」

私はちょっと距離を取り、別の草むらのそばに寄る。


「ってうわ...!」

私は思わず飛び跳ねた。

草むらに一歩踏み込んだ瞬間、足元から小さな虫たちが一斉に飛び立ったのだ。ぱさぱさ、と羽音が重なり、視界の端をかすめていく。

「無理無理無理!!ちょっと待ってこれ多すぎ!!」

私は腕をぶんぶん振りながら後ずさる。都会では味わえない、自然の洗礼。ミナはその様子を見て、小さく笑った。

「大丈夫だよ、刺したりはしないと思う」

「“思う”が怖いの!!」

サナは半泣きになりながら叫ぶ。

靴の裏にくっついた草を必死にこすり落とし、なんとか息をつく。

「田舎、怖い...。」

「さっきと言ってること違うし...。」

...さっき...?私そんなこと、言ったっけ...?まあいいか。

それよりも私はさっきのミナの言葉を思い出す。

「早く離れた方がいい」...ミナが、少しだけ声を荒らげていた。それは初めてのことで、少し驚きを隠せない。


「じゃあ次はあっちの方向、行ってみない?」

ミナは別の方向を指さした。

「その前に、ちょっと落ち着かせてぇ〜。虫怖かったぁ〜。」

-10分後。

「よし、行こ!」

...今度は少し開けている道。そして奥に、建物...?古くて、ボロボロだ...。

近くに寄ってみる。昼なのに影は濃くて、半開きの扉の奥からは冷たい空気を感じる。...めっっっちゃ不気味だ...。

「うわぁ...なんか出そう...。」

「...行ってみない?」

ミナが言った。

「えぇやだぁ...。」

「サナが言ったんでしょ、自分のやりたいこと言って欲しいって。」

「そうだけどさぁ...。」

過去の自分、恨むぞぉ...!ミナの背中に隠れながら、薄暗い中に入っていった...。

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