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追放された巫女ですが、神と妖に愛されて辺境を再生します  作者: KATARIBE


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第51話「神社勢力の強硬策、巫女たちの初防衛」

街は静かだった。だが、その静寂は嵐の前の張り詰めた空気を孕んでいた。神社勢力の使者たちは、作物の強制徴収や財産没収という強硬手段を用意し、再び街に迫りつつあった。背後にあるのは、20年前に権力を手にした私欲の強い貴族たち——その影響で神社トップの座に居座った者たちだ。誰も抗えなかった、抑えきれぬ力の亡霊。


「……これが、彼らのやり方か」


火乃香は低く唇を噛む。正義感が強く、個人としての信念を貫こうとする自分に、組織の圧力が押し付けられる現実。目の前の光景に怒りと葛藤が渦巻く。


「火乃香、任せて」


小夜は手を差し伸べる。触れた空間に光が広がり、土は柔らかく、作物は輝きだす。力の代償は確かに進んでいたが、小夜はためらわない。今、街を守るために、全力を尽くす覚悟だ。


凛もまた、火乃香の隣に立つ。冷静な目で状況を見極め、必要な助言を送る。


「焦らずに。力は使うためにある。ここで判断を誤れば、民を守れない」


三人は一つの意志で街を包む光を強める。黒ずんだ土地が光に染まり、街人たちは自然と背筋を伸ばす。恐怖の中でも、心に希望が芽生える。


神社勢力の使者たちが押し寄せる。声高に財産の没収を命じるが、光の壁の前では一歩も踏み込めない。小夜が手を振ると、作物の茎はさらに光を帯び、土地の力で圧力を跳ね返す。


「私たちの街だ。誰にも壊させはしない」


小夜の声に、火乃香は決意を込めて答える。


「共に、守る」


凛も頷く。その瞬間、三者の心が重なり、街を包む光は一層力強くなる。神社勢力の影は確かに迫っている。しかし今、目の前の光に阻まれ、誰も一歩も進めない。


戦いは始まったばかりだ。しかし、この三者の連携と小夜の新たな力——代償と引き換えの成長——があれば、街を守る希望は確かに存在する。

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