表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された巫女ですが、神と妖に愛されて辺境を再生します  作者: KATARIBE


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/55

第49話「神社勢力の横暴、火乃香と凛の対峙」

朝の光が街を照らす中、いつもの市場がざわめきに包まれていた。神社勢力の使者達が溢れている。いつまでも警告や命令に従わない水守の社の神格を下げるべく、信者である町人の作物の強制徴収、財産の没収を始めていた。小夜の街に平和の風景は一瞬で緊張に覆われる。


「これは……」火乃香は目を見開いた。普段は命令に従う立場にある彼女だが、目の前の光景は、神社の正義の名を借りた横暴そのものだった。「これ以上、許せません……」胸の奥で、強い反発が渦巻く。


その瞬間、静かに凛が現れる。凛の凛とした姿は、混乱する火乃香を落ち着かせるように街の人々を見渡す。「火乃香、見ているだけでは何も変わらない。正しいことを選ぶ覚悟を持つのは、今しかない」


火乃香は握りしめた拳を見つめる。命令に従うことは簡単だ。しかし、眼前の人々の恐怖と悲しみを無視することはできない。凛の声が、心の奥底に静かに響く。「自分の正義を信じなさい。命令ではなく、信念で動くのよ」


火乃香の瞳がわずかに潤む。神社勢力の名の下で行われる横暴に疑問を抱き、正義感と忠義の間で揺れる彼女。だが、凛の導きがその迷いを少しずつ整理していく。「街を守るのは、私たちの力——それを忘れてはいけない」


火乃香は深く息を吸い込み、ゆっくりと視線を前に向ける。命令ではなく、自分自身の意思で行動する覚悟。

「……わかりました。私は、街と人々を守ります」


市場のざわめきの中で、火乃香の決意は静かに、しかし確実に固まった。凛は微かに頷き、火乃香の背中を押す。二人の視線が交わる瞬間、街に新たな希望の風が吹き始める。


神社勢力の圧力は依然として存在する。だが、火乃香はもう、命令に従うだけの存在ではない。自分の正義と信念で、街と小夜を守るために動き出す——その覚悟が、静かに、しかし確実に、街を支える力となっていた。


面白いと思ったら、下の☆で評価していただけると励みになります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ