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追放された巫女ですが、神と妖に愛されて辺境を再生します  作者: KATARIBE


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第48話「火乃香との直接対峙、思想の決定的衝突」

街の中心、改築された社の前。小夜は静かに立っていた。空気は凍るように張り詰め、風が緩やかに旗を揺らす。火乃香が一歩、また一歩と進み出る。その瞳は感情を殺し、神社の命令を背負っている。


「小夜、あなたの力の行使は限界を超えている。神社として、これ以上は見過ごせない」火乃香の声は冷たい。

「でも、街と人々のための力です。誰かに監督されるものではありません」小夜は毅然として答える。


火乃香は唇をわずかに引き結ぶ。「あなたは巫女としての義務を忘れている。力を持つ者の自由には、責任が伴う。それを守らせるのが私の役目——」

「あなたの“役目”のために、街が犠牲になるのは許せません」小夜の声には、静かな怒りと覚悟が宿る。


両者の間に、水月がゆっくり立つ。「力は命を守るためにある。それを忘れたなら、俺たちが示すだけだ」その低い声に、空気が微かに震える。


火乃香の目が一瞬だけ揺らぐ。しかしすぐに元の冷徹な表情を取り戻し、深く息をつく。「……わかりました。あなたのやり方を、見るだけです。だが、覚えておきなさい——神社は必ず介入する」


小夜は頷く。言葉の裏に隠れた脅威も恐れも、今は行動で示すしかない。街の人々の生活を守ること、それが自分の選択であり、信念である。


風が社の幟を揺らし、夕陽が二人を照らす。火乃香は静かに背を向け、命令のために去る。小夜は水月と街の方を見つめ、深く息を吐く。


街はまだ、平穏を装っている。しかし、小夜は知っていた——思想の衝突は終わらない。次に訪れるのは、さらなる試練だと。


その胸の奥で、水月の静かな励ましが響く。「恐れるな。君は街と人々を守る力を持っている」


小夜は微かに笑み、夕暮れに染まる街を見渡す。これが、巫女としての道——戦いだけではなく、守るために力を使う覚悟の道だ。


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