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26/26

<26・祈願。>

【ホラーに】都市伝説を考察する会 Part70【オカルト】





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 ・

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97:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

だから蟲が出る話は事前言えとあれほど


98:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>97

蟲だけに無視することはできないのですか?


99:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>98

うるせえええええええええええええええええええええええ!トマトぶつけんぞオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!


100:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>99

SCPで草


101:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

収容違反起こしてんじゃねえかwwww


102:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

こういうスレにいる人はSCPもクトゥルフも話が通じて好きだわww


103:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

話ぶった切ってスマソ

ニコさんの件、続報入ったので報告してもよろしい?

つか、自分例の学校の生徒なんだが


104:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>103

マジで!?


105:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

正座した


106:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

脱いだ


107:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

服着た


108:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

はよ話せ

先月ガチで、ニコさんの事件起きたっぽいってやつだろ

警察とかマスコミが大挙して押し寄せたせいで、学校も隠蔽どころじゃなかったみたいだし


109:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

語ってくれるのは嬉しいけど、身バレしないようにな


110:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>109

配慮感謝します、103です。

このスレも確認したけど、やっぱりニコさんの儀式を行った女の子……が死んだ教室で事件が起きたらしい。

具体的に言うと、先月の大雪の日に、頑張って学校に来てた先生+生徒十数人が突然姿を消した。

教室にいた奴らがまるごといつの間にか消えてたもんだから、当初は学校側も雪の中に出て遭難したとか、そういうこと考えたらしい。

まあ全員、外履きの靴残ってる時点でおかしいんだけどな。


で、暫くしたらなんと、そのうちの生徒一人の死体が校舎の中に出現。

しかも、ニコさんの犠牲者特有の、内臓引きずり出された死体だったらしい。

しかも時間差で、二人目、三人目、四人目、五人目と出た。ちな、五人目が先生な。

これマジでやべえしオカルトじゃねえの、ってなったところで残ったクラスメート全員が帰ってきたらしい。

突然、教室の中に倒れてたんだと。もちろん、こっちはみんな生きてた。一人大怪我してたみたいだけど


彼等によると「ニコさんに憑りつかれた人を当てるゲームをさせられて、解けないでいるとどんどん人が怪死していった」とのこと。彼等からすると、自分達以外の全員が校舎から消えたって認識だったらしい。

概要は大体こんなかんじ。


111:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

ものすっごくオカルトな話っていうか、ほんとマジでこんなことあるんだっていうか


112:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

これ警察困っただろ

そんなオカルト信じて捜査するわけにもいかないし


113:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

けど、実際、人外がやったとしか思えないような死人が五人も出たわけで

しかも、消えてた生徒たちと先生が、それまでどこにいたのかさっぱりわからないわけだよな?

学校の中でその人数が行方不明になるとか、秘密の通路でもないと無理だし


114:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

隠し通路とか学校にあったらかっけーとは思う


115:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

ていうか、隠し通路から抜け出して別のところにいた、ということにでもしないとオカルト以外の説明がつかないよなあ

出現した全員が上履き履いてたみたいだし……ニュースによると、低体温症とかにもなってなかった、と。

あったかい部屋にいたってことだよな。雪の中じゃなくて


116:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

吹雪の日に外に出たら自殺行為っていうか、氷漬けになってないとおかしいもんな


117:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

これを人間の手で可能なミステリにするのはさぞかし難しいだろうよ

秘密の地下通路があったんだ!とかっていうためにはその通路を見つけないと話にならん


118:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

マジで頭抱えただろうなあ、警察


119:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

とりあえず、無事に帰ってこられた人がいたのは良かったけど……五人も犠牲になっちゃったのか。

喜ぶことはできないよな


120:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

なんとか方法ないんだろうかね、そのニコさんとやらを完全に封印する方法。

多分犠牲者の中に、ニコさんに憑りつかれて人を殺してた奴がいるってことなんだろうけど

ニコさんを完全に封印して解けないようにするとか、成仏させるとかしない限り、また同じことが起きるんじゃないの?


121:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>120

起きるだろうな

そもそも、生き残った生徒によると……多分、ニコさんの力で引き寄せられて憑りつかれたんじゃないかって話。

ほら、クラスとか会社とかに嫌いな奴がいて「ブッコロしてえ」って思っていても、みんな実行しないだろ?

でもニコさんの力でさ、その理性のタガを外せてしまうんだとしたら、かなり脅威だと思わね?

殺したいとか消したい相手がまったくいない人、ってのはそうそういないし、そう言う感情を増幅させられるんだとしたら


122:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

もう学校ごと燃やしちゃった方がいいんじゃないの(過激)


123:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>122

最適解


124:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>122

少なくともその教室使い続けるのが駄目だとしか


125:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>122

霊能者に完全に浄化してもらえってこんなの。神社でも寺でも寺生まれのTさんでもいいからさあ


126:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

>>122-125

自分もそう思う。

けど逆に考えるとさ、「その方法が取れるならなんで今までやらなかったんだ」って思わね?

これは自分の予想なんだけど……そういう乱暴なやり方で封じようとすると、でかい祟りが起きるとか、そういうのがあったんじゃないかなって。

前に誰かが言ってたけど、このニコさんって存在はもう怨霊のレベルじゃないのかもしれない。

それこそ、邪神に近い存在になってるなら、人間の手でどうこうするのは難しいのかもしれない。

カヤコの呪いの家をなんで燃やさないんだ?っていうのと同じ。


127:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

うわああああ……!


128:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

え、じゃあ、どうすりゃいいの!?


129:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

その学校に近づかなければ安全……とは言い切れなさそうだよなあ、その話聞いてると


130:七不思議は名無しのメロンに限るねらーさん

ニコさんの目的は多分、昔起きた凄惨ないじめを覚えておいてほしいってこと、自分たちを忘れないでほしいってことじゃないかと思うんだよな。

そして恐怖し続けてほしい。それが彼女なりの復讐なんじゃなかろうか。


だから思うんだよ。

ニコさんの都市伝説よりもっと、大元になったいじめの事件について自分達が知っておくべきじゃないかって。

そして、二度と繰り返さない。そうすることでいずれ、ニコさんも満足して成仏してくれる日がくるんじゃないかって。

……希望的観測なのは、わかってるけどさ




 ***




 今日はスプリングコートでも十分事足りそうだ。

 ゆいなはジーパンにパーカーというラフな服装の上に、お気に入りの白いコートを羽織った。先月までの雪がウソのように暖かい日である。お出かけするには最適だろう。

 土曜日。

 久しぶりに離れた町のショッピングモールに行こう、と沙穂と亞音を誘ったのはゆいなだった。亞音の怪我が治った退院祝いも兼ねている。


「おはよ、ゆいな」

「おはよう」

「あ、二人とも先に来てたんだ。おはよう」


 自分達の町は駅から遠い。駅に行くにはバスに乗らなければいけなかった。

 ゆいなよりも先にバス停に来ていた二人にひらひらと手を振る。バスが来るより十五分も早く来たのに、まさか先に来ていようとは。

 バス停には他に人がいなかった。時間が早いのもあるが、元々このバスを使う人間が少ないせいもあるだろう。

 都会からやってきた騒がしいマスコミや野次馬が来る頻度も、ようやく減ってきた頃合いだった。


「あのさ、ゆいな」


 亞音がスマホをいじりながら言う。


「大型掲示板にお前、書き込んだか?【ホラーに】都市伝説を考察する会 Part70【オカルト】ってとこ」

「バレた?」

「バレバレ。……明らかに、突っ込んだ内容語ってるし、関係者なのまるわかり。もう少し身バレしないようにしろよ」

「あはは、ごめん」


 身バレしないようにしろ、ということは。書き込んだこと自体は非難されていないということだ。ゆいなは胸をなでおろした。多分、亞音も同じことを考えていたということだから。


「え、なになに?」


 どういうことかわかっていないのは沙穂だけだろう。どこから説明すればいいのか、とゆいなが迷っていると。


「俺もずっと考えていたんだ。……ニコさんを、完全に浄化する方法はないのかって」


 ニコさん。その名前が出た途端、沙穂の表情が強張る。それもそうだろう。

 彼女は事件のあとから、ずっと沈み込んでいた。それは親しいクラスメートと先生が死んだことがショックだったというだけではあるまい。――自分がずっと美冬に突っかかり続けた結果、山吹先生が取り憑かれている事実に辿り着くまでに時間がかかり、犠牲者が増えてしまった。自分のせいで死ななくてもいい人が死んでしまったかもしれないと、そう思い悩んでいるのである。

 それを言ったらゆいなだってまともに推理できなかったし、みんなの無事を確認するために走り回って暴走していただけのような気がするのだが。どうしても、沙穂はなかなか割り切ることができないでいるようだ。

 それも当然と言えば当然かもしれない。――ゆいなだって、正直まだ現実感がないのだから。この世界に、無事帰ってこられたことに関しても。


「俺達はニコさんのゲームをクリアして生還したけどな。これで全部解決だなんて、沙穂も思ってないだろう?」

「うん。……結局、ニコさんの人形ってまだ残ってるんやろ。ゲームのあと、学校の倉庫にいつの間にか戻ってきてたって。お寺や神社に一度預けたけど、すぐ戻ってきてまうみたいやな」

「ああ。校長先生たちが教えてくてたんだけど、無理にお祓いしてもらおうとするとその人が死ぬらしい。正直、今の人間に太刀打ちできる存在じゃないってのが結論だったみたいだ。意に沿わないことをするとすぐ祟る。……この学校をなくすって意見が出た時、壊そうとした時、燃やそうとした時、例の教室を封鎖した時。その全部で実は死者が出てたってことみたいでな。……ニコさんが満足するように、学校の地下に安置しておくしか方法がなかったと」


 でもな、と亞音は告げる。


「ニコさんの目的は想像がついてる。本当は復讐どうのというより……どれだけ恐ろしいいじめがあったのか、忘れないでほしいってことなんだろうって。都市伝説になり、怪異になり、恐れられれば恐れられるほど元の事件も語り継がれ続けるからな。裏を返せば、何も起きなくてもみんなが事件を忘れない限り……ニコさんは猛威を振るうこともなくなっていくんじゃないだろうか」

「うん、私もそう思う」


 ゆいなはスマホを取り出した。

 かつて起きた事件――自分達の中学校で、三十年前に起きた凄惨ないじめ。

 怪死した少女の名前は、緋野亜里沙ひのありさ。事件後にもう一度調べ直して、初めて知った名前だった。

 もっと調べてみようと思う。橙山仁子のことも、緋野亜里沙のことも、まだ名前でしか知らないこと。本当は何があったのか、誰が彼女達を支え、そして殺したのか。――そして二度と繰り返さないようにするためには、どうすればいいのか。

 それが叶うようになればきっと、少しずつニコさんも浄化されていくのではないだろうか。


「だってニコさんは……少なくとも十五年、事件を起こさなかったんだから。本当はまだ、人に期待してるんじゃないかって、そう思うんだ」


 誰かが昔、こんなことを言っていた。

 死んでしまった人のためにできることは何もないのかもしれない。それでもその人が、生きていた時に望んでいたことを叶えることはできる、と。


「やれるだけのこと、やってみよう。いなくなってしまった、みんなのためにも。先生のためにも」


 先生は確かに、自分にありがとう、と言った。

 そのお礼は多分、自分を見つけてくれたことだけではなくて。


――大丈夫、先生。私は……私達はちゃんと、背負うよ。


 苦しいこと、悲しいこと、それに挫けそうなことはきっとある。

 それでも、未来は辛いことだけじゃないから。

 そして自分達はけして、一人ではないのだから、と。

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