28.広すぎるお部屋に友達を!
付喪神…九十九神とも書かれることがある、100年以上使われてきた道具に宿ることのある精霊の一種とされている存在。1300年ぐらいの書物である付喪神絵巻に書かれていたことが始まりみたいなんだけど、実際はそれ以前にもあったんじゃないかっていう説もあってヨクワカラナイ。コノハが言うことには実際には100年じゃなくても道具や生き物は霊性や妖力、更には神性を手に入れていくことあって、その値が一定上になると表に出てくるっていう感じらしい……10数年で既に猫又化していたお猫様が言うんだから本当なんだろう。
【……】キュッ
「んん?どうしたの?」
【…ご主人迷子になるから監視】
「流石に自分のお部屋で迷子にはならないよ!?」
多分。一回友達の家に行った時に妹さんに引き連れられて、ずーッと和室が続く良く分からない部屋に行ったことならあるけど。あの後は大変だったけど、結構長いこと一緒に探索したらクスクスと妹さんが笑いだして『遊んでくれてありがとう』って突然言い出したから、遊んだってどういうことって聞こうと思ったら居なくなっていて目の前に出口の襖があったっけ。部屋に戻ったら友達は何故かお札を構えて完全武装だったけど、僕が入ったとたんに座り込んじゃったんだよねぇ…あの時に知らぬまに持っていた扇子は凄い顔をした金ちゃんに没収されたっけ。あれは今どこにあるんだろう?
「あの時は落ち着かせるのに苦労したなぁ…また引っ掛けてきたのかとか言われたっけ」
『変なこと思い出してないで、あいつらの整理に行きな。早くしないとまたごっちゃごちゃになるよ』
「別にいいんじゃない?ここは実家じゃないんだから自由にさせても『金の小言を聞きたいのかい』急いで行ってまいります!」
金ちゃんの小言は軽く1時間は越えるから少しも小言じゃないんだよ!
急いで和室に移動して、ガヤガヤしている皆を落ち着かせて自分たちの居場所を決めさせた…幸いお部屋自体が広いから喧嘩にならなくてすんだよ。ついでにと更に洋間とかを含めた部屋の探索を進めたら、正確にはこの家というか寮のお部屋は3TLDKだってことが判明した……一人暮らしの部屋の数じゃないよ!いやまぁこれぐらいあると僕的にはありがたいけどね!
「お蔭で皆の意見も全部通せたもの」
【茶室が見つかった時の茶釜と鉄瓶の興奮ぶりには驚いたがの】
「ああ…僕は絶対にここに住むって聞かなかったもんね」
ガマ口財布のガマ蔵が呆れたように言っているけど、まさかの自室にも茶室がありました…
3T(茶室)LDK。主人公のネーミングセンスはお察しです。
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