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27.ようやくお部屋でゆっくり…できない!

 出てこようとするみんなを抑えて、何とかお部屋の鍵を取り出した…僕よりも奥に向かっている先輩と同級生の人が何をしているんだろうって目で見てきたけど、それどころじゃなかったから助かった?よ。

『ありゃ変人を見ている目だったね』

「やめて!せっかく問題なしって考えていたところだったのに!」

 これ以上変人に思われないためにも早くカギを開けて入ろう!


 カチャンッ


 カードというか幾何学的な模様が描かれた木札をドアノブの近くでかざすと、ケースの部分に勾玉みたいなマークが現れて鍵が開いた…さぁ行くぞ!




 ――それを見ていたとある同級生と先輩


「先輩」

「何だ」

「猫を頭の上に載せている奴がいたんですけど……あれっていいんですか?」

 明らかに普通の猫にしか見えなかったと主張するが、その先輩はそこまで気にしていないようだった。


「ああいう手合いの近くにいる動物やらはよく見た方がいいぞ。体毛が普通の三毛猫の色ではなかったし使い魔か何かだろう。この学園ではたまにあることだ…変に突っかかりにいかない方が身のためだぞ」

「は~勉強になります!…あ!じゃあ、あのちっこい同級生のカバンみたいなのから感じた妖気もそうですかね」

「いや、あれは俺も知らん。ただ家によっては特殊な道具を持つということもあるのだから、それだろうさ」

「そういうもんですかね?」

「そういうもんだ。ほら、早く部屋に向かうぞ」

「はーい」



「でも、カバンから日本人形とかが出ていたのは流石におかしいよな?」

 あれに収まる大きさじゃなかったしなぁーと思い出しながら、その同級生は先輩についていったのだった。




 ――その頃の銀之助


「ううーん、広い!」

 あの後急いで玄関に入ったはいいけど、待ちきれなかった子達が知らぬ間に外に出ていたのを気が付いた時は焦ったよ……誰にも見られていないよね?僕からすれば皆可愛らしいんだけど、人によっては不気味に感じることもあるだろうからなぁ…ああうん、そんなに心配だからって髪を伸ばしてこなくても大丈夫だから。ちゃんと君用のケースも運んできてあるから広さに怯えなくても大丈夫だって!


「まさか3部屋もあるとは思わなかったよ」

『あたしの寝床は洋間と和室の両方に置いとくれよ』

「キャットタワーが洋間でいい?」

 そう言いながら必要最低限の家具しかない空間にニュッと2メートルサイズのキャットタワーを取り出して端に置き始めた銀之助。


『ふぅ…これでやっと安定した足場で休めるよ』

「ちょこちょこ動く休憩場所で悪かったね!」

 うん?何処からそんな大きさの物なんか取り出したんだって?それはこの腰につけているガマ口財布の中からだよ!僕の引っ越し道具はほぼすべてこの子の中に入っているよ…それでも忘れたものはあるけど。



【銀!儂を見ていないで早いとこ喧しいのを外に出させてくれや…限界が近いぞ】

 そのガマ口財布が痺れを切らして話し始めた。


「ああごめん!ガマちゃん…もう離れても大丈夫だから和室に皆を出してちゃっていいよ!」

【ようやくか…うっぷ。これ!暴れるんじゃねぇ!壁にぶつけんぞ!】

 ベタンッという音と共に、僕の腰についていたガマ口財布がリビングのフローリングに落ち…そのまま自分の口をもごもごさせながら和室の戸を開けてピョンピョン跳ねながら入って行った。


『あれで中身が揺れていないんだから不思議なもんだね』

「そんなこと言ったらこのキャットタワーが入っていたのも不思議だよ」

『入れ物の道具なんだからそういうもんさ』

 ううん…便利だけど、どうしても昔の常識で測っちゃうなぁ――――付喪神なんて関りがなかったもん。

漸くツクモ要素。


ちょっと属性が多い気がするので、そのうち一旦削除してからブラッシュアップするかもしれません。


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