友好度
夕方の草原に吹く風は、どこか少しだけ冷たさを感じていた。
仮想世界とは思えない環境の中、ポン助はいたたまれない気持ちでその場に立っている。
(どうしてこうなったのか……)
ポン助、アルフィー、マリエラの三人を前に大剣を地面に突き刺したルークが今後の予定を説明する。
「友好度、って言うのは基本的に一緒にいる時間が重要になってくる。他にはいかに難しい連携を決めるか、とかな」
初心者用のクエスト。
その中身は至って基本的なゲーム内での行動を行うものだ。
買い物をして準備をし、外に出てモンスターと戦う。
戻ってくれば宿屋で休み、ギルドに依頼の達成を報告する。
宿屋で休むのは問題ない。
だが、ポン助が多種族から好感を持たれないオーク種であるために、大事な戦闘での連携が発生しないのだ。
これが発生しなければ、クエストがクリア出来なかった。
アルフィーが首を傾げた。
「パーティーも組んだばかりですし、連携も使えない私たちでは友好度は上がらないという事でしょうか?」
マリエラの方はノンビリしていた。
「私は初心者用のクエストをクリアすればいいから、多少は時間がかかっても問題ないんだけど?」
すると、ルークが待ったをかける。
「駄目だ。俺がポン助についていられるのは、この世界で今日と明日……つまり、向こうの世界でいう二時間だけ。向こうの世界でいう明日以降は仲間と合流する事になっている」
ルークにもゲーム内の仲間がいる。
トッププレイヤーではないかも知れないが、やはりいつまでも離れるわけにはいかないのだろう。
「出来れば仲間と合流する前にアイテムが欲しい……一人一個、なんてノルマを言いだしたのが俺だし」
ポン助は思った事が口に出た。
「それ、お前の個人的な理由じゃないか」
だが、ポン助の言葉をルークは華麗にスルーした。
「なので! 多少無理をしてでも友好度を上げることにする。目標は【二十】! それだけあればギリギリ連携が発動する」
ギリギリ発動はするが、そのタイミングはかなりシビアであるそうだ。
アルフィーが周囲を見る。
「それより街に戻りませんか? どうせ宿屋で休むのなら、先に済ませてしまいましょうよ」
ゲーム内。宿屋の利用は軽視されがちだ。
実際にトッププレイヤーの中には、休まないことで発生するデメリットまで計算してモンスターたちを狩る集団もいた。
だが、トッププレイヤーたち以外にはデメリットの計算までして戦いたくない。
(アルフィーさん、課金しているからトッププレイヤーを目指すのかと思っていたけど、どうにも違うみたいだな)
マリエラも乗り気だった。
「そう言えば、仮想世界なら沢山食べても問題ないのよね? なら、早く宿屋に行きましょうよ」
ルークが少し困った顔をしている。
「いや、でも夜は夜でモンスターの発生率が増えて……まぁ、明日でもいいか」
◇
希望の都にある宿屋は、初心者も多いためにバリエーションも豊富である。
大部屋からパーティーの四人部屋。
個室も当然あるが、ルークが選んだのは四人部屋である。
女性? プレイヤーがいるのに四人部屋を選んでも大丈夫なのか? という問題もあるが、ゲームであるために不適切な接触はアラームが鳴って阻害される。
酷い場合はゲームマスター……GMに報告が行き、アカウントを削除される場合もあった。
ルークは新人時代に利用していた宿に到着すると、入口前で宿谷の紹介をする。
「ここは全て四人部屋になっているんだが、一階は食堂にもなっているから外に出なくても食事も出来る。見た目は古くさいが、宿屋としてみると割と穴場的な――」
ルークが説明をしているのを聞いて、アルフィーが一言。
「もっと豪華な宿屋が良いですね」
「……え?」
アルフィーが続ける。
「いえ、課金アイテムを売ればそれなりの値段になりますし、どうせなら個室が良いかと。ゲームだからと、プライベートがないのはちょっと」
マリエラも嫌そうにしていた。
「こんな入り組んだ場所じゃなくて、もっと表通りの綺麗な宿屋にしない?」
ポン助も気になる事がある。
「正直、食事は外に行きたいかな、って」
まとまらない意見を前に、ルークは肩を振るわせていた。
「あれ? ルーク?」
次の瞬間、ルークはポン助の腹に拳を叩き込んだ。
「僕だけ!?」
街の中なのでダメージにはならないしポン助が軽く吹き飛ぶだけで済んだ。
ルークの周りにはプレイヤーへの攻撃により警告の表示が出ている。
「いいか。なんとしても明日までに友好度を上げる必要がある。そうなると、一番簡単な手段は一緒に寝て、食事をするという事だ! その後、戦闘ではポン助が二人の盾になる必要がある」
ポン助はゆっくりと起き上がると、お腹の辺りをさすっていた。
(痛くはないけど、なんか微妙)
「というか、今日もずっと盾役だったよ? それでどうにかなるなら――」
ルークはポン助の顔の前に手を出し、発言を止めた。
「簡単に言えば、弱いモンスターから二人を守っても駄目だ。今のパーティーには少し厄介なレベルのモンスターと戦って貰う。一番効率が良いのは、フィールドボスと戦って勝つ事なんだけどな。友好度が【五】は確実に上がるから。というか、ポン助がいなければ【三十】までは普通に上がっているはずなんだよ!」
泣きそうなルークに対して、ポン助は頭をかく。
「なんかごめんね」
ルークも落ち着いたのか、ポン助に謝ってくる。
「いや、俺も悪かった。まさかお前がネタ種族を選ぶなんて……」
そんな二人のやり取りを見て、呆れたのか諦めたのかアルフィーもマリエラも宿屋へと入るのだった。
◇
ルークが紹介してくれた宿屋は、外見は少し古く感じたが内装はそうでもなかった。
木の柱にはランプが下げられ、室内を明るく照らしている。
「いらっしゃいませ~! 四名……様ですね?」
NPCの看板娘らしき人物が、ポン助を見て少し頬を引きつらせていた。
ここまで感情を表現できるのだから、ゲームも馬鹿に出来ないとポン助は思いながら……。
(運営はオークをどうしたかったんだろう?)
ここまでリアルだと逆に作り込みが嫌になってくる。
アルフィーが窓の外を見ると、既に外は暗くなっていた。
「時間的にも丁度いいので食事にしませんか?」
マリエラは近くにあった丸テーブルを見ると、ポン助の方に視線を向けた。
「ポン助さんにはどれも小さい気がするんだけど?」
すると、ルークは問題ないと言って丸テーブルに左手を添える。すると、丸テーブルが広がり、更には椅子一つがポン助用に大きくなった。
「自動で調整してくれるんだ。パーティーの誰かが触れればすぐに反応してくれる。さて、なら注文は任せてくれ。ここで一番のメニューを知っているからね」
自信満々のルークが頼んだ料理が運ばれてくると、ポン助は大きなソーセージを食べてみた。
焼いただけなのだが、肉汁が出て歯応えもあり美味かった。
「あ、これ美味しい」
ルークは上機嫌である。
「だろ? 天然物の味らしいぞ。確か……本場だった外国の味を再現した、とか聞いたな」
マリエラが海鮮サラダを食べながら、少し目を細めた。
「もう二度と手に入らない味、って訳ね。というか、よく再現できたわね」
アルフィーが外見通り、綺麗な所作で食事をしている。
「合成食品を食べやすくするために、過去の食品のデータは取り続けていたらしいですからね。それを応用したのでは? ですが、本当に凄いですね。多少油物が多いのは気になりますが」
どうやら、アルフィーには脂っこい物が多いように見えるらしい。
ルークは食堂にいる他のプレイヤーたちを見ながら、ジョッキを置いた。ただし、中身はジュースである。
未成年であるために、アルコールなどの味がする物は制限がかけられていた。
「だから年寄りのプレイヤーも結構多いんだ。懐かしい味を楽しみたい、って理由でね。食事をするだけの仮想世界も味気ない。だったらパンドラの箱庭で、っていう人は多いよ」
老若男女が、それぞれの理由でプレイをしているのがVRゲームであった。
そして、ポン助が最後に運ばれてきた肉を見て驚く。
「凄い! 漫画肉だ!」
骨の周りに肉が巻いてあるような漫画肉。
それを前にして、ポン助は興味津々だった。
肉は人数分あるが、アルフィーはわざわざ切り分けて食べている。
「……興奮するほどの味ではないように思いますが?」
マリエラはかぶりついているルークを見ながら、小さく笑っていた。
「男ってこういうのが好きよね。それにしても……」
ポン助が骨の両端を、それぞれ手で持って大きな口でかぶりつく。満腹という感覚がないので、いくらでも食べられそうな気がしていた。
かぶりつくと香辛料の味と香り、そして肉汁があふれてくる。
油がテーブルにしたたり落ちるが、落ちたそばからゆっくりと消えていく。現実ではないのだと思い知らされるが、口の中には熱々の肉があった。
(想像以上じゃないか)
同じようにかぶりつきながら、ルークはゲーム内の知識を口にしていた。
「初期は酷かったよ。何を食べても飲んでも味気なかった時もあったんだけどさ。暴食の世界を攻略した後で大型アップデートがあったんだ……んぐ。その後から凄く食事関係が良くなったんだよね」
ポン助が漫画肉を食べ終わると、アルフィーとマリエラがジッと様子を見ていた。
「なに?」
マリエラが少し引き気味に言う。
「なんか、似合いすぎて怖いわ」
オークであるポン助が漫画肉を貪っている姿は、似合いすぎる上にリアルすぎて怖いらしい。
「え~、あ~……今後は気を付けます」
すると、アルフィーが小さく笑っていた。
「いいんじゃないですか? リアルでは見られない光景ですからね。それにしても、ここで食事をしてしまうと合成食品の料理が味気なく感じてしまいそうですね」
ルークは食事を終え、口元を拭っていた。
「実際、そういう人は多いらしいけどね。でも、最近は天然物の食品も増えたけど、やっぱり合成食品に頼る割合は多いし」
食事を終えた四人は、しばらく話をすると二階に上がって自分たちの借りた部屋へと向かうのだった。
◇
二段ベッドが二つ並んだその部屋で、ポン助は一段目に寝ていた。
大きな体だが、ベッドには問題なくは入れた。
その上にルークが寝ている。
静かだった。
そんな部屋で、ポン助とルークは互いにやり取りをする。気分的には口を閉じて電話をしているような感覚だった。
『普通は宿屋なんて無視するのかな? トッププレイヤーたちはあんまり利用しないとか聞いたけど』
ルークは少し悩みつつ、そして答えた。
『俺たちは楽しみながら攻略する、っていうスタイルだからな。同じギルドのメンバーとは夜遅くまで狩りをしても、必ず宿屋は利用しているよ。まぁ、基本的に五時間も寝ていれば休んだことになるからな。デメリットも外れてくれる』
デメリット『寝不足』は、体力や魔力の回復速度が遅くなる。他にもスキルなどのリキャストタイムが長くなり、能力が全体的に低下する。
ルークはポン助に語るのだった。
『この世界は良いぞ。なにしろ、頑張れば頑張っただけの成果がある。現実みたいに息苦しさがない。才能がないから駄目だ、なんて言われないからな』
『才能……プレイヤースキルも才能の一種じゃないの?』
ポン助がそう言うと、ルークは少しだけつまらなそうにしていた。
『実際あるけど、訓練すれば誰でも一定の技量は身につく。あ、そうだ。知っているか? 日頃から体を動かしているプレイヤーの方がVRゲームだと有利なんだぜ』
ポン助はルークの言葉に違和感を覚えた。
『ゲームなのに?』
『仮想世界だからな。体を動かす、って事を理解している奴の方が良く動けるんだよ。廃人共の中には、スポーツジムに通って鍛えている猛者もいるくらいだぞ。俺は自分でトレーニングしているし』
(以外だな。でも、そう言われるとそうなのかも知れない、って思えるな)
ルークは小さく笑う。
『中にはまったく逆のパターンもあるけどな。後は適正のある奴? ゲーム内限定で凄く動ける奴もいるよ。まぁ、プレイ時間も関係してくるけどな』
ゲーム内になれる、というのは結構重要らしい。
そうして話をしていると、いつの間にかポン助は眠ってしまっていた。
◇
次の日。
朝早くからルークに連れられ、向かった場所にはスライムなどいなかった。
「ギブ! ギブギブギブッ!」
棍棒を持ったコボルトや、矢を持ったゴブリンに追い回されるオーク。
ポン助は外見がボロボロになりながらも、必死に逃げ回っていた。
「大丈夫だ! 今のお前はレベル三! 大抵の攻撃なら耐えられる! ギリギリまで体力を減らしたら、交互で二人に回復して貰え! 少しでも多く友好度を稼ぐんだ!」
遠くからルークがそう言っているが、ポン助にしてみれば一人でモンスターの群れに放り出されたに等しい。
振り返って左手を振りかぶり、迫ってくるコボルトに向かって盾で殴りつける。淡い光が左手と盾を包み、スキルが発動しているのを知らせていた。
「シールドバッシュ!」
殴られて吹き飛ぶコボルトは、そのまま光の粒子になり消えていく……が。
「ぎゃぁぁぁ!! 矢が飛んできたぁぁぁ!!」
ゴブリンたちの一斉射により、体に矢が刺さるポン助。
そのダメージというのが地味に痛い。
アルフィーが遠くから手を振っている。
「頑張ってくださ~い」
内心でポン助は思った。
(お前、本当は僕なんかどうでもいいだろ! 低っい友好度並に僕のことが嫌いだろ!)
嬉しそうに微笑んでいるアルフィーが、どことなく今の状況を楽しんでいるようにポン助には見えていた。
多くの矢が刺さりながらも、走って逃げるオークのポン助。
擁護するのなら、追い回しているコボルトやゴブリンのレベルは四から六である。オークの高いステータスで戦えてはいるが、格上には違いない。
ルークがノンビリと解説をする。
「そのまま一人で戦って、友好度を上げるんだ! ついでに、格上の相手と戦うと熟練度的なものは上がりやすいぞ。まぁ、微々たる違いだけどな」
マリエラがそれを聞いて。
「え? なら、私もここからモンスターを狙ってみようかな?」
離れた場所からモンスターを攻撃しようとするマリエラを、ルークが出て制す。
「いや、駄目だ。ヘイト……モンスターたちの注意がこちらに向くから。今はポン助が前衛として俺たちを守りながら戦っている状況が一番好ましい」
ポン助が叫ぶ。
「守っているというか、敵の中に放り込んだだけだろうが! こんなの許されるのかよ!」
人に戦わせて本人は遠くから見ているだけ、というプレイスタイルはゲーム内で嫌われやすい。主に寄生扱いを受ける行動だ。
だが、それによって友好度は非常に上がりやすかった。
マリエラが友好度を見て叫ぶ。
「凄い! もう【十三】まで上がったわ!」
ポン助は思った。
(友好度は上がったかも知れないけど、僕の中で好感度は駄々下がりだよ! あ! 体力が危険域で目の前に警告が……)
ゲーム内で友好度は確かに上がる方法だが、リアルでは嫌われるという問題のある方法だった。
◇
「やりましたよ、ポン助さん。私とポン助さんの友好度は【二十二】になりました」
アルフィーが喜んで報告してくるのだが、ポン助の方は傷を癒しつつその場に座って休憩をしていた。
ゲーム的な体力も魔力も問題ない。だが、心が疲れていた。
「そうですか」
(僕の中でアルフィーさんの好感度は逆に低くなったけどね)
中身がオッサンであろうと、仲良くプレイ出来れば問題なかったポン助。どうにもパーティーを早く解散したくなってきていた。
(くそっ! だけど、僕がネタ種族を選ぶからこんな事に……申し訳ない気持ちもあるから、強く言えない。悔しい!)
ルークはマリエラの方を見ていた。
「どんな感じ?」
マリエラは首を横に振る。
「駄目みたい。【十八】から全然上がらない。壊れているんじゃないの?」
システムの故障、という訳ではない。
オークとエルフが、世界間の関係で特に仲が悪い設定なのだ。
「オークとエルフは相性が悪いからね。もう少し時間をかければなんとかなるかも知れないけど……」
ポン助が項垂れる。
「また追い回されないといけないのか」
すると、ルークが顔を上げて遠くを見た。
その人身は真剣なもので、ポン助もからかうことが出来ない程だ。
「どうした?」
ポン助が立ち上がると、ルークは大剣を抜く。
「……まずいな。このエリアのボスだ。フィールドボス程度なら覚悟していたんだけどな」
遠くから、ゆっくりと近付いてくるモンスターの姿が見えた。
アルフィーも少し困惑している。
「少し大きくありませんか?」
マリエラも驚き、逃げ腰になっていた。
「ちょっと迫力が他のモンスターと違うわね」
エリアボス――フィールドボスよりも上位に位置する。
周辺のモンスターが平均レベル五であれば、フィールドボスはレベル七から九程度の実力を持っている。
ただ、エリアボスに関してはその上……レベル十二から十五という実力だった。
ゆっくりと近付いてくるその姿は、毛深く四足歩行。
長い鼻を持ち、口からは大きな牙が見えていた。
リアルで言えば、マンモスに似ているモンスターである。
「に、逃げようか」
ポン助がそう言うと、ルークが首を横に振った。
「無理だ。こっちに狙いを定めやがった。逃げても追いかけてくるし、距離が離れると走ってきてすぐに追いつかれるんだよ。ちくしょう……デスペナとか勘弁してくれよ。元のレベルが下がっちまう」
ルークにとっては全滅も有り得ると思っているようで、元のレベルが下がってしまうと悔しそうにしていた。
ポン助たちも武器を構える。
「せっかくレベルが四になったのに」
アルフィーも残念そうだ。
「そうですね。まぁ、私は課金装備のおかげでレベル六ですけど」
マリエラも弓を構えた。そして、矢の数を数える。
「あんた、ちょくちょく嫌味というか、自慢を挟むわよね」
ルークが必死に考える。
「レベル四が二人、内一人はオーク……レベル六は課金装備で実質レベル十に届くか届かないか……いけるか?」
以前、エリアボスと戦った時を思い出しているのか、ルークはブツブツと独り言が多くなった。
そして、大声を出す。
「回復アイテムの数を確認! ポン助、俺のアイテムにバフ系のものがある。お前は前に出てなんとしても攻撃を耐えろ。俺とアルフィーさんで挟み込むから」
「え!?」
オークのポン助は目の前に迫りつつあるモンスターを見た。
どうみても六メートルを超えており、ポン助の二倍以上の大きさであった。
「……流石にアレは無理だと思うよ」
ルークは笑顔を向ける。だが、どこか必死さがあった。
「大丈夫だ! お前なら出来る! というか、やれ! 俺はデスペナなんか絶対に嫌だからな! 戻ったら仲間になんていわれるか分かったもんじゃない!」
「そんなの知るかよ!」
武器を構え、それぞれがエリアボスに挑もうとしていた。