第一章「ごめんなさいの続き」
「大丈夫………?」
愛華に駆け寄り、安否を問う。
愛華は自分の衣服を整え、軽く深呼吸をした後、
「大丈夫、ありがと………」
顔を赤らめながらお礼をした。
別に大したことはしてないよ。何て言えれば俺は大物なのだろうが、俺の心中にそんな選択肢はない。
自分で自分を褒めていいとすら思っている。
咄嗟の判断に感動を覚えつつ、愛華が立てるように手を貸してやる。
「とりあえず帰ろっか」
愛華は言葉を発しなかった。
まだ落ち着かないのだろう。あんな事があった後だ。
刺激しないように、俺も黙っておく事にした。
それが俺にできる、今唯一の最善手なのだろうから。
美稲さんの事務所に戻ると、美稲さんが四人掛けのソファーで横になって眠っていた。
愛華ちゃんはあの大きな袋を自分の部屋に置いてくると言って部屋に向かった。
俺は美稲さんを起こすべきなのだろうか。
いや、寝かせといてあげよう、疲れているだろうし、そう考え、俺は寝ている美稲さんの対面にあるソファーに腰掛けた。
愛華も戻って来て、寝ている美稲さんに気づき、俺の隣へ座り………と、思ったのだが、これまた意外。
俺は愛華に手招きされ、愛華の部屋へ入った。
まさかこうなるとは、愛華の気遣いだろうか?
答えは出ないまま、俺は部屋に座った。
「…………」
「…………」
お互い言葉を発さない。いや、何を話せば良いか分からないのだ。沈黙は長くなる、そう俺が思った時、愛華は口を開いた。
「今日はありがとう、そしてごめんなさい」
愛華は俺に頭を下げた。
返す言葉も見つからず、俺は沈黙を保つ。
「正直あんたが学校行ってないのに私の気持ちがわかるもんかってところは、今も変わってない。でも、あの場においては不適切だったと思う」
愛華は申し訳なさそうに語り出した。俺の初仕事は、ここで決着がつきそうに思えた。
「私の悩みってのはね、女の子達から嫌われてる。
別に好きで嫌われてる訳じゃないんだよ? 私の何が気に入らないのかどうかも分かんないし、陰口叩いてくれれば対応の一つも思いつくんだけど、それもしてくれないし、男の子からは相変わらず評判良いしでさ、もう八方塞がりな訳よ。だからイライラして………、本当ごめんなさい」
そう言って再度頭を下げた。
「愛華は愛華のままで良いんじゃないかな。
別に人に好かれる事がこの世の全てじゃないしさ。
愛華のことを分かってくれる人だっていつか現れるよ。そもそも根幹が分かんないしね。髪型変えてみれば良いんじゃないかな。と俺は思うんだけど」
俺なりのアドバイスを愛華にしてやる。
俺にできるのはそんなことくらいだし、大したことではないかも知れないけど、それで愛華が楽になるなら俺は大義を果たしたと言って良いと思う。
「ありがとう………本当にッ………ごめんなさい………ッ、ごめんなさいッ!」
俺に抱きかかって泣き出した愛華。
溜め込まれた涙は俺を伝っていく。
まるで先ほどの俺を見ている様だった、なら………、今愛華が欲しい言葉を俺はあげられる?
「大丈夫………心配ない。俺は愛華の味方でいるから」
「うん………ありがと」
この時思った。俺はこの仕事、悪くないって。
そう……、思ったんだ。
こんにちは、今回私の身の上話をしたいと思います。
みなさん言いたいことが山程あると思われますが、まずは聞いてください。
私は現在、学生なわけです。共学です。ですが、私は未だに異性と話しておりません。それどころか私以外みんな異性と話しております。むしろ仲良くなってたりします。恋人同士になりそうな人達まで現れる次第。やってられない。それが心の底からでた声でした。
闇のオーラを纏わせる私に人は恐怖を感じているのでしょう。なぜなら私は封印されしヴァンパイアをこの手に宿らせているのだから。
今こそ封印を解く時!はぁぁぁぁぁぁ!
と、ここまでにして、あげるの遅くてごめんなさい!
次も多分遅いので、3日に一回くらいのペースでチェックしていただければ幸いです。感想くれると嬉しいです。ではまた、そのうち。




