お隣さんがやってきた
久々になってしまいすみません。
終わらせるか続けるかで悩んでました(笑)
話の内容は中途半端!(笑)
気持ちを確認しあった翌日。
今日は魔物討伐の戦勝会の開催日だ。
日の高いうちに元敵対国・隣国のユーレストからレオナルド王子が来て夜に会を開くということで、朝からピリピリしたムードが高まっている。
「そろそろ到着かな〜」
私はシンプルなラインながら気品のあるドレスに身を包み、エメラルドとブルーの宝石がついたもので首元を飾り、出迎える支度を整えていた。
コンコン、とノックの音に続いてフィルがディエゴを伴って姿を現す。
「姫様、ユーレストの馬車が王都入りしたようです。」
「わかった。向かいましょう。」
うぅ、昨日のことがあったせいかあまりフィルの顔を見れない。
ひとりで気まずくなりながらも出迎え口まで行くと、そこには疲れた顔をしたオーウェン宰相もいた。
「あら…オーウェン宰相、顔色悪いですよ?」
「はぁ…最近他国から賊の進入情報が入ってきてまして。その対応に追われておりました」
「賊?」
穏やかじゃない単語に眉をひそめる。
「えぇ、ユーレストも騒がせていた盗賊団のようですが…ただの盗賊にしてはやけに巧妙で尻尾をつかませないというか」
「そうでしたか…対応をお手伝いできずすみません。」
「いえ、姫様は橋の建設の方で色々動いてくださってますから。そちらも色々あったのでしょう?ただ対応が後手に回ってこちらは面白くはない状況ですね」
「警備も強化してはいますけど、騎士団の入団試験の準備もありましたんで、ぶっちゃけめっちゃ疲れてるんですよねー皆。タイミング最悪ですよ」
ディエゴがあっけらかんと続ける。
そうか、それで騎士の皆はいつもより更にバタバタしているのか。
そんな話をしているうちに、入り口に豪華な馬車が止まる。
そこからゆっくりとユーレストのレオナルド王子が降りてきた。
王子はこちらに気づくと、異物を飲み込んだような顔をしつつ(なんでよ)、目礼して馬車へ目線を戻す。
ん?馬車にまだ誰かいるの??
こちらが姿勢をただしたところで、王子の手を取り勢いよく降りてくるもう一つの影。
「ここがセレスティナね!」
「そうだ。ソフィーヌ、淑女らしくな。」
キラキラしたドレスが乱れるのも気にせずはしゃぐ女の子を王子がたしなめる。
あれって………
「何でまた向こうの姫まで来たんだ…」
面倒そうなオーウェン宰相の唸り声で、やはりと頷く。
「予定になかったですよね。……とりあえずお出迎えに行きますか。」
早すぎず遅すぎず、優雅な足運びを忘れずに近寄っていくと、あちらのお姫様がこちらに気づく。
「あら、あの方がティア姫様ね!ティア様〜こんにちは!ソフィーヌと申しますわ!」
こちらにダッシュで駆け寄りながら大きな声を上げるという王族にあるまじき礼のれの字もない挨拶を放った瞬間、レオナルド王子は頭を押さえ、側近としての役割も果たしているのであろう、ウィンスレットさんも顔を引きつらせた。
私個人としては普通に街で暮らしてた時の感覚もあるし全然気にならないけどさ……
ちょっと、オーウェン宰相、「マジか」って言ったの聞こえてますよ。
ここからまたちょっといろんな人達が絡み合う感じになります。
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そろそろ
登場人物あらためてまとめます。




