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帰城

お待たせしました!


甲子園見つつようやく今後がまとまってきました!


気持ち的にここから第2章です。


気持ち的に。

区切りわかりづらくてすみません。


私たちが丘の麓に戻ると、帰りを今か今かと待っていたロードと、のほほんとお茶を飲んでいたシュウが迎えてくれた。




ロードは、二人とも光に包まれて姿を消したのでかなり驚いたらしい。これ以上危険なことはしないようにとお説教をくらってしまった。


不可効力なんですけど…

でもかなり心配してくれてたんだなぁ。


「まぁまぁロードの旦那。こうして無事に戻ってきたしいいんじゃない?ていうか、姫さん、急いでるみたいだったけど」


そう割って入ってくれたシュウの言葉で、状況を思い出す。


「あ、そうだった!急ぎで城に戻って対策を練らないと。ロードとシュウにも、戻る道すがら話すわ」



そうしてすぐに帰路へ。


つこうとした。


「あ」


馬が三頭。


いや、それはいい。

ただ…いつもロードの馬に乗せてもらってたけど…なんだかフィルから「コッチに乗るんだろ?」的な無言のプレッシャーを感じる気がする。

気がするだけならいいんだけど。


でも急にフィルの馬に乗るのもなんかあった!ってモロばれで照れ臭いし…ロードもニコニコこっち見てるし…ていうかオーラが怖いんだよこの二人!!


「さ、さぁ急ごう!シュウ、乗せて!」


二人に背を向けて後方で馬に乗るシュウに駆け寄り腕を掴むと、一瞬ビクッとしたシュウは、苦笑してから優しく抱え上げてくれた。



「よーし、じゃあ飛ばすよ、姫さん!舌噛まないように気をつけて!」


「え、舌?」


きょとんと仰ぎ見た私にニヤリと笑みを返して馬を走らせる。



「ひぃ……っゃぁああぁっ⁉︎」


は、早い早い早い!

怖い怖い怖い!!!


稀に見る弾丸スタートで風をきって走る馬は、私がいままで乗せてもらった中で最速だ。


ほおに当たる風が痛い!

そしてメチャクチャ揺れる!!

た、助けてぇぇぇっ!


目に涙を浮かべながら馬にしがみつく私を見てケタケタ笑うシュウに、しっかり後を付いてきながらも呆れたような目で見ている騎士二人。



結局、三択どれにのっても怖い思いはするのだった。


そんなこんなで帰り道では説明どころじゃなく、城に着く頃にはクタクタ。


でも、おかげでかなり早く帰ることができた。



とりあえず到着したその足で報告に向かう。

お父様やエド、オーウェン宰相は門番から帰還を通達されており、既に広間で待っていた。



「姉上!!」


広間に足を踏み入れた途端、抱きついてくるエド。


「ご無事でよかった…!!!」


強い力で抱きしめる腕は震えていて、かなり強引に出発してしまったことを思いだし、なんだか申し訳なくなった。


「ただいま!心配かけてごめんね、エド、お父様。無事に戻りました。フィルも一緒に」


エドを抱きしめ返しながら、お父様に笑みを向ける。


「ああ。怪我もなさそうだな。本当に良かった……。お前が出て行った後ディオルクが目を覚ました時は驚いたが…皆、疲れているだろう?急がずとも報告は明日でも良いのだぞ?」


「いえ、実はそういうわけにはいかないんです。」


光の精霊王に聞いたことを説明すると、顔を顰めて唸った。

ちなみに精霊王が祖母ということは話の流れでさらっと説明した。


ここにいる数名は信用できる人しかいないと判断してのことである。


ロードやエド、オーウェン宰相はビックリしてたけど、お父様は聞いたことがあったのか思うところがあったのか、あっさり受け入れてくれた。


誰の血が入っていようと私の娘であることに何ら変わりはない、と何でもないことのように言われてちょっと感動したのは秘密だ。



「うーむ…隣国との国境の境目に魔物とは厄介だな。セレスティナだけの問題にはできんな…宰相。」


「ええ。早急に彼の国へ使者をやりましょう。」


言うが早いかオーウェン宰相は指示を出しに退室していった。


「病やら何やらはどうするか…王都なら薬も心配いらぬが、領地によっては薬や道具が手に入りづらく、医者が少ないところもある。保存のきく薬の開発もあまり進んでいないしな。ひとまず今ある病院関係に警戒令を出しておくか??」


「注意喚起はした方が良いでしょうね。しかし、闇によってどのような病が起こりうるかわからねば対策も難しいですが…」


エドも加わったが、すぐに結論は出ない。


「お父様、それについてなんですが…」


以前から思っていたことを提案すると、二人は笑みをこぼした。


「…いいだろう。では、その件はティアに一任する。先ほどの魔物の件は、隣国と連絡がつき次第最終的な指揮はエドワード、お前に任せることにする。どちらも早急に事に当たって、国と民のために心して励んでくれ」


「はい」

「承りました」


二人で頭を下げ、ロードやシュウと共に退出して軽く言葉を交わしてから、各々準備をしに向かった。


そういえばフィルは残ってお父様と話してたけど、なんの話してたんだろう?

読んでくださりありがとうございます!


これから関係者各位恋模様がうろうろする予定。


よろしくお願いします。

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