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いざ、契約…へ?

本日2回目の投稿です。

肌にピリピリささる威圧感のようなものに懐かしさを感じる。


風、地、水、火の精霊王、どの王も一筋縄ではいかなかった。


私は1人、丘の上に建つ神殿を見上げる。


「神殿まで特に何もないように見えるけど…どんな試練があるんだろう?」


一瞬これまでの地獄のような契約が脳裏をよぎったが、頭を振って振り払い、歩き出す。


丘を登りだすと、ふわり、ふわりと光がまとわりついてくる。


払ってもついてくるので気にせずに、数十分は歩いただろうか。


近くに見えた神殿には、全然近づけない。

距離感を狂わせる魔法でもかかってるのだろうか…


しかも、あたたかいような冷たいような、重さすら感じるもやにかけられたような光はどんどん数を増し、ついには目の前が真っ白になり、何も見えなくなる。


「…っまぶし…!」


身動きを取れず光に包まれたティアの意識は、すぐに遠のいた。


++++++++++++++++++++


ふ…っときつく結んだ目を開けると、そこは光が溢れる部屋のなか。


清廉な雰囲気が満ちている。


あれ?私、さっきまで丘を登ってたはず…?


「こんな綺麗な空気、初めて…の、はずだけど。なんでだろ?」


なんか、これも懐かしい?



『ーーティア。』



「!はいっ!!」


ここがどこかはわからないが、とにかくこの気配は…………


『よくぞ参った。』


「光の、精霊王様?」


振り返ると、神々しい女性が立っていた。


つややかな金の髪ひとつひとつが輝きを放ち、透き通る金の瞳は、心の奥底まで覗かれそうな神秘さを醸し出し、まるで、光を纏った女神だ。


大人のようでありまだ幼い子供のような雰囲気もある。

光の精霊たちを統べる存在。



『ふ…っ。其方にそう呼ばれるのはなにやらくすぐったい』


前に会ったことがあるっけ?

記憶にない。


「?えぇと…貴方がいらっしゃるということは、ここは神殿の中…?」


『そう。本当に其方かわからなかったのでな。招き入れるのが遅くなってすまない。』


招き入れる…?

思考にもぐろうとしたところで、ハッと目的を思い出す。


「あ、あの!精霊王様!!私と契約を結んでいただきたいのですが、どうすればいいのでしょうか⁉︎」


きょとん。


「?あ、あの…?」


不思議そうな顔をして可愛く首をかしげる精霊王に合わせて、ティアも首を傾ける。


『契約??我が其方と???』


「はい。大切な人が闇に侵されていて…助けるために、強い光の力が必要なんです。お願いします!!」


頭を下げたティアの頭の先で、精霊王は少し困ったように笑った。


『それなら、必要ない。』


「!そ、そんな…私には、契約は無理でしょうか………っ」


せめて試練に挑むだけでも、と言い募る前にすぐ目の前に来た精霊王の笑みの輝きに目と言葉を奪われる。


『そうではなくて。必要ない、其方には。…カレンに聞いてないのか?』


「へ?」


母さんに?

……何を??


読んでくださりありがとうございます!


やっとここまできた….

お待たせしちゃってすみません。。


というか、待っててくださる皆様、ありがとうございます…!


またちょっとオープニング空くかもですが、

お付き合いよろしくお願いします。

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