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作戦会議

お待たせしました。

ようやくアップしたと思ったら短めですみません。


「エド!」


私は側妃様の部屋で色々指示を出したあと、まっすぐエドの部屋へやったきた。


フィルやロードを伴って急いで部屋に駆け込んできた私に目を丸くしたエドは、先ほどに比べると随分血の気が戻ってきたようだった。


「あ、姉上…?」


手紙を頭上にかかげてぶんぶんエドに向かって振った。



「エド!これ、側妃様に借りてきたから、読んで。」


バッと詰め寄った私の勢いに軽く引いたエドだったけど、手紙にある名前に少し眉を顰めてからおとなしくベッドに腰掛け側妃様が真実を綴った手紙を読み始めた。


私はそのエドの隣に座って、黙って待つ。


ずっと母親の愛情を受けてこなかったエド。

本当のことを知って母親のことがよくわからなくなってしまうだろう。

だからエドがどうするかは、エド次第だ。



手紙を読み終えて、溜息をついた。

なんともいえない複雑な表情になっていたのを覗き込む。


「姉上…これは…本当、なんですか?」


「嘘は書いてないと思う。私も全然気付けなかったから驚いちゃった。

演技派だねぇ側妃様は。…エドは、それを読んでどう思う?」


優しく問いかけると、エドは頭をふる。

「正直、僕は母について今、冷静に判断できなくて…あの最低だと思う行動がわざとだったとか…でも」


ゆっくり顔をあげたエドの顔を見て、私は笑みを浮かべた。


「信じたい。それから…この犯人は、絶対許せない。」



「うん!側妃様を助けて、ゆっくり分かり合える時間もきっとできるよ。そうと決まればさっそく作戦会議だね」



時間が惜しい。

さっさと動かなくちゃいけないけど、ここで焦って動いて犯人を逃がすわけにはいかない。


やる気をこめて両手で拳を作ると同じくエドも拳を作り、その傍に、待機していたフィルやロードも寄ってきた。

マリアが茶菓子と紅茶を用意してくれる。


すぐにディエゴたちに事情を聞いてやってきたオーウェン宰相やシュウをまじえて、作戦会議が始まった。


「側妃様の件でバタバタしておりましたが、国民には側妃様のことは伏せてありますので明日の王都の祭は予定通り行われます。あまり自由に身動きはとれませんね。」


オーウェン宰相がそう言うと、シュウが首を傾げる。


「なら、しばらくあちらさんにも動きはないんじゃないのかい?」


「そうとも言い切れませんね。人目につくところで姫様を害せば、

王宮内で反国王派ともいえる派閥があることが明らかになってしまいます。

そうなれば、国民を巻き込んでの混乱は必死でしょう。」


ロードが難しい顔で答えて、私も頷いた。


「…狙ってきますかね」ぽりぽり。


「おそらく。それを逃すと姫様に近づくのも毒を盛るのもより難しくなるのはわかっているでしょう。」


祭の行程表を見ながら考える。ぽりぽり。うーんこのお茶菓子おいしい。

頭使ってるときって甘いものがほしくなるんだよね。


「ふむ…側妃様に毒を盛ったってことは、結局犯人は毒を手にしたってことよね?」


ぽりぽり。


「そうでしょうね。即効性はないようですから、どこで盛られるかわかりませんが…とりあえず姫様に関しては信頼のおけるマリアが毒味しているのでこれまでは心配はありませんね」


「盛られるポイントがわかればなぁ。あ、マリア、お菓子なくなっちゃった、追加ほしいな」


「畏まりました。」


「…なんか姫様、暗殺のターゲットになってるとは思えない暢気さですね…」


「ディエゴもほら、糖分とらないと!」


こんな感じで作戦会議は明け方まで続いた。


読んでいただきありがとうございます!


さーこっからどうしよう?(笑)

何パターンかあってどの道がいいのか悩み中です…


とにかくそろそろ解決編です!

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