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特訓です!

お待たせしたうえに申し訳ありません…

閑話くらいに思ってのんびり読んでいただければ…!


夜会翌日。


疲れた体に鞭打って、今日は特訓でした。


先日の召喚師殺害事件から動きはないけど、

いつ敵が動き出すとも限らないので、

私もバタバタして暫く怠けていた魔力の制御の訓練を再開。


少し怠けたせいで変に魔力が漏れたりを使いすぎたりして

この間みたく魔力がなくなってしまうのだ。

気をつけて使えば大きな魔法を使っても全く問題ない。



エドも訓練所で騎士達と剣の稽古についていって、

訓練所にいる魔道師や騎士のみなさんに、手合わせしてもらった。



間違っていない、みなさんに、である。


1対1でやるとさすがにすぐに決着がついてしまうので、1対5くらいで魔法対決をしたり、

騎士と剣 対 魔法で試合してみたりと色んなバリエーションでやってみた。



ちなみに魔道師たちは、試合に負けた後、キラキラ笑顔の副団長につれられて

地獄の特訓へと消えていった。…何かごめんなさい。



とにかく、呪文で使う精霊魔法は決まった形しかないけど、

私の場合は自分で形を形成できる契約なので、

使う魔法の応用次第では1対多数でも十分戦える。


その応用も色々思いついたし、なかなか有意義な訓練だったなぁ。


ただ、フィルのスピードには早すぎて魔法の展開が間に合わなかったり、

ロードの槍と炎のダブルの攻撃に慌てたりと、

かなり能力の高い剣使い相手だとやはり分が悪い。


うーん。その対応も一応考えておかなきゃなぁ…



部屋に戻って少し休憩したら今度は座学だね、と話しながら

エドやロード、ディエゴと歩いていたら、猪が突進してきた。


…間違えた。


側妃がこちらへ歩いてきた。


全員すぐにサッとさりげなく警戒体勢をとる。



「またお会いしましたわね、オヒメサマ。」


「側妃様におかれましては、ご機嫌うるわしゅう存じます」



側妃は軽く礼をした私の隣にエドがいるのを見て、すっと目を細める。


「あら、エドもいたのね。最近私のエドが生意気な口をきくようになってきたの。

あなた、変なことを吹き込んでいるのではなくて?」



キッといきなり睨みをきかせてくるが、正直全然怖くない。



「あら。随分な言い方ですこと。側妃様、私から殿下にご助言できることなど何もありはしませんわ。

殿下は自分のご意思をお持ちなだけです。それに、恐れながら申し上げますけれど、

いくら血を分けた肉親とはいえ、こうした場で殿下のことを所有物のような発言をされるのは

いかがなものかと思いますわ。」


どうしても言い方がトゲトゲしくなるのは仕方ないと思う。

だってエドのこと道具としてしか見ていないような感じなんだもん。腹も立つわ。



その様子を見ていたエドがくすっと笑った。



「姉上。僕のことは気にしないでください。いちいち構わなければ平気ですよ。」


「そう?殿下がそうおっしゃるなら、そうしますわ。」



ほのぼのとしたやりとりをわなわな身を震わせて聞いていた側妃は、

「あんたなんて…!」とつぶやいたあと、どすどす足音をたてて去っていった。



「火に油を注いだかしら…」


「あの人がああなのは、いつものことですよ。」


そうサラリと言うエド。

出会った頃に比べて、随分たくましく、強くなった。

見たところ傷も増えていないようだし、きっと側妃が言うように

自分の意思を言うようになってきたのだろう。



なでなで。


フワフワの髪を指で梳きながら撫でると気持ちいい。

エドが不思議そうに見上げてくるけど、

私は特に何も言わず、この手触りだけは変わらないでいてほしいなぁ…

なんてことを思いながらそっと笑みをこぼした。


次こそ展開させたいんですが、なかなかの難産で。

待ってくださってる皆さん、がんばりますのでしばしお待ちください…。

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