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独白(?視点)
まだ王都じゃないんかい!
ごめんなさい(笑)
いま書いてます…
いよいよ姫がやってくる。
命知らずな女…王の血筋として出てこなければ生きながらえたものを。
本来なら王都に来るまでに始末しておきたかった、あの女は、送り込んだ多くの刺客を運よく退けた。
刺客達は報告に戻ってくることもできなかったので詳しくはわからないが、どうせ王国の騎士にうまく護られたの
だろう。
しかし、思えばあの王妃の血が混じっている女だ。やはり手を抜いてはいけなかったのかもしれない。
忌々しいあの王妃。
消し去ったときの喜びといったら。
あとはあの姫だけだ。
王宮に来てからでもやれないことはない。
いっそのこと、パフォーマンスとして王の血筋は彼の者しかいないと見せ付けてくれようか?
なんにせよ、姫は完全に亡き者にしてくれよう。
この国に君臨するのは私だ。