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小話

タイトルが思いつかなかったです・・・

詳しい事情聴取は明日になったので、ひとまず宿に戻ることにした。



「…ところで、シュウは依頼者のところに報告に行かなくていいの?」


私が何でも屋をしていたときは、とにかく依頼主への報告・連絡・相談は速やかに行う、というのが鉄則だった。ホウレンソウは基本のキ。


「うん、遠いから後日でいいことになってるんだ。」

ニカっと笑う顔は、海賊のフリをしていた時とは違い好ましい表情だ。



ならのんびりしてても大丈夫かと、私は素朴な疑問を口にした。

「ねぇ。あの海賊達はどこに連れて行くつもりだったのかしら…」


「あぁ。あの海賊達の船に国紋がついてたんだけど、

お嬢さんはどこの国かわかるかい?」


首を横に振る私の代わりに私の隣を歩くフィリスさんが答える。

「隣国、ユーレストのものだった」


「そう、ユーレスト」



海賊が行き来していた先が国外…

それが意味することに気づけないほど馬鹿じゃない。


「それって…結構な国交問題になったりする?」


「そうだね。しかもユーレストは好戦的な国だから、気をつけておくに越したことないと思って調べてたらお嬢さんたちが来たんだよ。」


「それは…邪魔してごめん。」

ちょっとしたお掃除のつもりが大事にならなきゃいいんだけど…



私達がそんなことを話している間、

何人か残っている警護団のうち、ロードさんと話していた警察のお偉いさんらしきおじさまと目が合ってしまった。


軽く会釈すると、笑みを浮かべたダンディなおじさまは深々と頭を下げ、

部下を連れて撤収していった。



後でロードさんに聞いたら、

「王妃様がこの港町の貿易に携わっていた時に関わった方」だそうだ。

「王妃様にそっくりな姫様を見て驚いたようです。

もちろん事情は話しませんでしたが…ティア様のことも気づいたようです」


母は貿易にまで影響力があったのか…

というか、母はかなり綺麗だったし、私が似てるとは思えないんだけど。

昔の知り合いからしたらわかるものなのかしら?


母のことを考えていたらシュウにポンと頭に手を置かれた。

シュウはこれ癖なんだね。


「お嬢さんて、その髪と目の色って自前なの?」

「そうだけど……何で?」

「んー緑の瞳も琥珀色の髪も綺麗だなぁと思って」

「髪なんて特に珍しい色でもないよ」

「そう?光があたるとキラキラするのがいいじゃない」


サラッと髪を掬うシュウの手を即座に横からのびたフィリスさんの手がはたき落とす。

いつの間にこんなに仲悪くなったんだろうこの2人…。


「ていうかシュウはどこまでついて来るの?」


「俺の宿もそっちの方だもん。」


「…嫌な予感がするな…」

心底不快そうに顔を歪めるフィリスさん。

…ホントにシュウといつの間に仲悪くなったんだ。



結局、シュウは同じ宿だった。


チェシャ猫みたいなお月様の薄い光が家々を照らしす中、

宿の居酒屋でシュウと一杯飲み交わして(もちろんフィリスさんやロードさんも一緒ですが)、何でも屋の苦労話で盛り上がった。



読んでくださってありがとうございます!

そろそろ話のストックが尽きかけております☆

せっかく読んでいただいてるので、仕事の合間にがんばりますね・・・!


というか、安藤裕子さんの曲聞きながら書いてたら、すごく恋愛を書きたいモードになってしまいもどかしいです…

書く技量が備わってないんだけど、どうしても甘いのが書きたい…

そのうち…。

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