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突然姫って言われても困ります!  作者: *まるこ*(改名しました)
番外編(これまでの別視点/その後のものがたり)
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気づき(ハノア)

お待たせしました!

ハノアの話からいきます!!


(82話「動き出す」あたりの振り返り&その時のハノア視点です。よければそちらからどうぞ!)

ノームアンセスタのハノアは、腰まで伸びた髪をたなびかせ、王宮への道を馬で駆けながら少し前のことを思い出していた。




姫様がノームアンセスタの地位向上も兼ねた橋の建設の依頼をしてくれた日のこと。



「愚か者!」


鮮やかな一喝。


綺麗で優しいお姉さんーーー先程この国の王族だということがわかったばかりーー姫様が、橋の建設を止めさせようと襲い掛かってきたノームアンセスタの同業者の男達に向かって続けた。



「他者の邪魔をしたところで自らを貶めるだけど気づけませんか?素晴らしい品物は、たゆまぬ努力と勤勉、誠意の上で成り立つのだと知りなさい!」



その姿は、優しく頭を撫で気軽に言葉を交わす姿とは全く違い威厳に満ちて、本当にこの方は"姫様"なのだと、ハノアでも遅ればせながら実感できた。



周りにいた大人達は、その想いは更に強かったのだと思う。

それからは皆が姫様の望むように気軽に"ティア"へ話しかけながらも"姫様"への敬いの気持ちがあふれていたから。



ハノアはというと、姫様に庇われ、あげくそのせいでロードが怪我をした。

自分が守られてばかりだから、怪我をさせてしまった。

不甲斐ないし、悔しい。



ハノアはいつもヒリエスの後ろをついて歩き、町で虐められた時も、泣いていただけだった。


そんな自分に、他と変わらずに接してくれる騎士たち…ロードや姫様に自分が返せるものは何か?


自分にも、出来ることはある。

ーーーそう、今にして思えばこの時にやりたいことが見つかったんだ。




だから翌朝、宣言した。


「あなたは、ティアさん守る。だから、私が、あなたを、守る!」




渡したお守り…今も、持ってくれてるかな。


ロードさんのことを考えるとなんだかウキウキしてくる。これから会えると思うと、なおさら。



そういえば、姫でいるのは大変か、と姫様に聞いたことがある。今思えばその前から母親呼ばわりしたりと不敬な気がするけど幼い少女が言ったことだと思って勘弁して欲しい。本当に。



『そうだね、大変かも。でも、それ以上にいいことも沢山あるよ』


『いいこと?』


『そう。この国のことももっと好きになれたし、大切な人達も増えた。そういう守りたいものがあるからこそ、やらなきゃいけないことや責任も増えるけど、苦しくはないかな』



あの時は難しくてすぐわからなかったけど、今なら少しわかる。



大切な人たちを守る為、力になる為、騎士を目指して入団試験に向かう、今のハノアなら。


読んでくださりありがとうございます!

まさかの番外編は、ハノアスタート(笑)


完結済みにしてると更新出来ないんですね…

完結→連載中

と変更せざるを得ませんでした。

混乱させてしまったら申し訳ありません!


活動報告にて今後の予定などお話します!

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