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星と月はまだ遠い10
理央の視線の先には泣き疲れて寝てしまった星望がいる。泣き腫らし赤くなった目元。それでも彼女の美しさは損なわれない気がした。
「(セイちゃんを本当の意味で笑顔に出来るのは彼だけだから。大好きな2人にもう一度笑って欲しい)」
「んっ…」
ゆっくり瞼が持ち上がり蒼い瞳が見えた。
「おはよう、セイちゃん。気分はどう?」
「…理央?あれ、私…」
星望は頭を回転させて少し前のことを思い出しているようだ。すると、次第に彼女の顔が赤くなっていった。
「わ、私!めちゃくちゃ泣いてめちゃくちゃ恥ずかしい!!」
首まで真っ赤に染め恥ずかしさからか若干涙目になる。彼女は恥ずかしさに耐えられなくなり近くにあった毛布を頭から被ってしまった。ベッドの上にはこんもり盛り上がった山が出来た。それすらも可愛く思えてしまう自分は彼女のことが相当好きなのだろう、と冷静に分析する理央がいた。
「まぁまぁセイちゃん。セイちゃんはまだ高校生なんだよ?私はセイちゃんの可愛い姿が見れて良かったよ!」
「それが恥ずかしいんだってばぁ…」
山から聞こえるか聞こえないかの音量で返事が返ってきた。もうしばらく彼女は籠城しそうだ。
「ほら、珍しく私がご飯を作ったから一緒に食べよ!」




