英語
今回の挫折は、英語です。
14年前・・・
小学生を卒業し、地元の中学校に入学する。
中学校で初めて習うものといえば、「英語」であった。
ローマ字は、理解していたが、「英語」は、わからなかった。
―地元の中学校内(朝)―
「今日から、君たちに英語を教えることになりました。Eです。よろしくお願いします。」
このときは、まだ僕は、真面目に授業を受けていた。
ほかのみんなは、普通だった。
英語は、理解しているつもりだった。
ただ、日本みたいに複雑な文字が無いのが、逆に苦痛だったのを覚えている。
月が、満ちるように流れ出す。
中学、初めての1学期の中間テストが終わり、テストの結果が僕の手元に来た。
英語以外は、80点と高得点だったが、英語は、40点だった。
「あまり、悪くない点数」と僕は、思っていた。
このときまでは、そう思っていた。
―1学期の中間テストが終わった後の始めの英語の授業―
「では、授業を始める前に私言う通りに席に座ってください。」
E先生が言った。
その通りに座るととっさに僕は、
「1学期の中間テストの点数順。」と思った。
「察しが良い生徒もいると思いますが、この席順は、1学期の中間テストの点数順です。私の教育方針は、いい生徒をより一層よくすることです。今回悪い点数だった生徒は、今後は、点数が良かった人を優先とさせていただきます。ですので、自力で、点数を上げてくださいね。」
「E先生、それは、あまりにも人間を差別していると思うのですが。」
「○○君は、40点でしたね、あなたには、言う権利がありません。」
「そうですか、では、E先生も言う権利が無いと思ってくださいね。僕を怒らせた先生には、後悔させてみますよ。」
「期待してます。」
その後、本当にE先生の授業が180度変わり、英語での授業のときだけ、「優等生」は、前で、「劣等生」は後ろで授業を受けることになった。
この授業スタイルを見た他の先生は、校長だけだった。
僕は、少しずつ英語が、E先生が嫌いになっていった。そして、英語の点数も少しずつ落ちていった。
しかし、クラス平均点数は、変化が無かった。
僕は、英語の授業に挫折しかけた。
挫折の前に復讐心が、芽生えたのだ。
僕は、知り合いの議員に手伝ってもらい、教育委員会に連絡し、1か月後に英語の授業をこっそりと見ると約束した。
1か月後―
とうとうこの日がやって来た。
いつものような英語の授業をしていた。
僕は、一度だけ後ろの窓を見た。
そこには、スーツを着た大人の人がこちらを見ていた。
僕は、直ぐに違う勉強をした。
英語の授業が終わった後、直ぐに呼ばれ、クラスが少し騒がしくなった。
僕は、思った通りになったと思った。
その後、E先生がどうなったのかは、誰も知らない。
ただ、言えるとしたら、僕は、英語に対しては、挫折と復讐心をしていたことだ。
あれから、英語の成績は、あまり伸びなかった。
今回も読んでくれてありがとうございます。
まだまだ未熟ですが、頑張ります。
作者より