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挫折したその先に・・・  作者: 風雷
5/9

英語

今回の挫折は、英語です。


14年前・・・

小学生を卒業し、地元の中学校に入学する。

中学校で初めて習うものといえば、「英語」であった。

ローマ字は、理解していたが、「英語」は、わからなかった。


―地元の中学校内(朝)―

「今日から、君たちに英語を教えることになりました。Eです。よろしくお願いします。」

このときは、まだ僕は、真面目に授業を受けていた。

ほかのみんなは、普通だった。

英語は、理解しているつもりだった。

ただ、日本みたいに複雑な文字が無いのが、逆に苦痛だったのを覚えている。


月が、満ちるように流れ出す。

中学、初めての1学期の中間テストが終わり、テストの結果が僕の手元に来た。

英語以外は、80点と高得点だったが、英語は、40点だった。

「あまり、悪くない点数」と僕は、思っていた。

このときまでは、そう思っていた。


―1学期の中間テストが終わった後の始めの英語の授業―

「では、授業を始める前に私言う通りに席に座ってください。」

E先生が言った。

その通りに座るととっさに僕は、

「1学期の中間テストの点数順。」と思った。

「察しが良い生徒もいると思いますが、この席順は、1学期の中間テストの点数順です。私の教育方針は、いい生徒をより一層よくすることです。今回悪い点数だった生徒は、今後は、点数が良かった人を優先とさせていただきます。ですので、自力で、点数を上げてくださいね。」

「E先生、それは、あまりにも人間を差別していると思うのですが。」

「○○君は、40点でしたね、あなたには、言う権利がありません。」

「そうですか、では、E先生も言う権利が無いと思ってくださいね。僕を怒らせた先生には、後悔させてみますよ。」

「期待してます。」


その後、本当にE先生の授業が180度変わり、英語での授業のときだけ、「優等生」は、前で、「劣等生」は後ろで授業を受けることになった。

この授業スタイルを見た他の先生は、校長だけだった。

僕は、少しずつ英語が、E先生が嫌いになっていった。そして、英語の点数も少しずつ落ちていった。

しかし、クラス平均点数は、変化が無かった。

僕は、英語の授業に挫折しかけた。

挫折の前に復讐心が、芽生えたのだ。

僕は、知り合いの議員に手伝ってもらい、教育委員会に連絡し、1か月後に英語の授業をこっそりと見ると約束した。


1か月後―

とうとうこの日がやって来た。

いつものような英語の授業をしていた。

僕は、一度だけ後ろの窓を見た。

そこには、スーツを着た大人の人がこちらを見ていた。

僕は、直ぐに違う勉強をした。

英語の授業が終わった後、直ぐに呼ばれ、クラスが少し騒がしくなった。

僕は、思った通りになったと思った。


その後、E先生がどうなったのかは、誰も知らない。

ただ、言えるとしたら、僕は、英語に対しては、挫折と復讐心をしていたことだ。

あれから、英語の成績は、あまり伸びなかった。


今回も読んでくれてありがとうございます。

まだまだ未熟ですが、頑張ります。

作者より

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