地下室に潜む狂気の悪魔
この物語は 東方プロジェクト の二次創作です。
原作設定を基本としてますが、個人の解釈や改変されているキャラも多数存在するため、苦手な方は観覧を控えください。
また、ほかの方の二次創作の影響を少なからず受けていますので、原作にはない設定も多いと思われます。
俺たちは地下室に到着した。
いや、地下室だったと思われる場所に到着した。正直、確証が持てない。
なぜなら、階段を下った先は洞窟のような空間だったからだ。ただ、ところどころにレンガの破片やガラス製品、陶器、木材などが散らばっていることから、ここがただの洞窟じゃないことは辛うじてわかる。
この壊れ方は物理攻撃や初級魔法の連撃では不可能だ。最低でも第4位階魔法は必要だ。もしくは賢者が言っていた能力で破壊した可能性もあるが、単純に、身体強化や爆発系だとすると、能力のレベルがかなり高いことになる。
(レミリア、この狂気の原因はどこまでわかってる?)
正直この返答に一切期待していない。大体の状況はわかってる。また、妖力、気配から、レミリアの血縁関係だと思われる。気配的にはレミリアよりも数年若いし、反応的に女性だから、妹あたりだろう。
(狂気の発生源は私の妹よ。なんで狂気を宿してるのかは知らないわ)
大方予想どおりだ。狂気の原因はほぼ3種類しかない。
一つ目は、魔力などの力に邪気が含まれたものだ。邪気は狂気の上位互換で、数値にして1でも発生源から半径5㎞は即死領域と呼ばれ魔法で耐性を付与しないとその名の通り即死する。そ
れがほんの少しでも入ると、魔力と中和され、下位の狂気になる。 狂気を宿す者の8割がこれだ。,
二つ目は、魔法による狂気付与。これは、自主的に狂気を取り込み、最終的には狂気で戦えるようにするものだ。狂気は戦闘向きの力で、使いこなせば魔力の100倍ほどの力が出るが、命知らずの魔導士が自身に宿し、失敗して9割が死亡する。割合でみれば、残りの2割のうちの大半がこれだ。
三つ目は、突然変異、一つ目と違い条件等はなく狂気を宿す。事例が少ないが、生まれる前に死にそうになると、死を回避するために自分の内側に狂気を宿す。生存本能で起きる説が最も有力だ。
このタイプは間違いなく狂気の制御ができるため、狂気で死なずに生まれてくれば強い力をもって生まれてくる。100年に一度くらい宿した狂気に負けて死亡して生まれてくる子供がいるが、成功事例は10000年に一人くらいしかない希少パターンだ。神話や作り話だと思われている世界もある。
この妹の狂気のパターンは三つ目だと思われるが、だとしたらこれは暴走じゃなくて好き好んで暴れてるのか?だとすると厄介だ。
(解析完了、種類通常狂気、外因的暴走状態 こちらに向かってきています)
一切感情を感じない声がそう教えてくれた。外因的ってことは、自分の感情ではなく、誰かに強制的に暴走させられている。
(二人とも、戦闘態勢をとれ。身体強化、動体視力強化)
俺は気配のほうに向かって突っ込んだ。
(待って!)
ぐしゃっ そんな音があたりに響いた。
その直後、あたりには赤い液体と破片が飛び散った。
(死亡確認 死因能力による内側からの破壊 能力解析完了 すべてを破壊する程度の能力 蘇生開始 心臓再構築 肺、内臓の再構築 頭、腕、足の再構築 筋肉、表皮の再構築 完了 肉体の構築完了 心肺蘇生、脳情報のコピーのインプット完了 蘇生完了心肺の再稼働を確認
蘇生確認 蘇生用演算パターンB 完了 意識の覚醒を確認)
一切感情のこもってない声ではあったが、俺の体は完全に再生した。
ゲーム内では、呪文だけで蘇生できるが、本来蘇生魔法にはこれだけの情報が入っている、いやこれ以上だ。蘇生魔法は細胞一つ、元素一つ単位から構築していく魔法だ。オリジナルの魔法だが、
通常の蘇生魔法は第10位階魔法で、伝説の魔法とされている。
俺のオリジナル魔法は、状況に合わせて最適解を演算する。よって消費魔力は増えるが、最短で
蘇生できる。
待って と言っていたが、そうだったのか。こんな攻撃方法があったなら突っ込むのは自殺行為だったな。ただ、地下室の破壊は能力じゃないな。この能力はどうやら物を、オブジェクトを破壊する能力で、あたり一帯を爆破のように壊せる能力ではないようだ。
となると、特殊第3位階魔法 狂気破壊を覚えたか。 この魔法は音もなく付近を破壊する。
特殊階級魔法は、取得が難しく、特殊第1位階魔法ですら通常の第5位階魔法に等しい威力が出る。
こいつは吸血鬼よりも悪魔のほうが近そうだな。
(解析完了 すべてを破壊する程度の能力の取得に成功 対策術式構築完了 および境界を操る程度の能力の解析、取得に成功 機能の完全再起動が完了しました。CPU、メモリーの正常動作を確認)
どうやら復活による再起動が完全に完了したようだ。
紫さんの約束と、レミリアの妹なら、殺すわけにもいかない以上、頑張って気絶で留めるか。
次回、vsフランドール編および紅霧異変編の完結です。




