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転生特典に雷魔法チートを要求したら最凶最悪のボスが誕生してしまった(詐欺)  作者: 源平氏
第一章 だから俺は生まれ変わりたいと思った
22/63

第22話 ゼロ!


「突入!」


 ケロンチョの号令と共に火の魔法が打ちあがった。


 一斉に突入するスピード班。速度☆5を誇る22人だ。それが22方向からダンジョンに侵入。


 荒地の中心でボスが剣を振った。遠隔斬撃発動!






 作戦会議にて。スピード班の証言。


「最初に挑んだ時、俺たちは結構いい戦いしたんだよ。半分くらいがボスの初撃を回避できた。でもその後『超加速』が来た。あれは無理だ。全く見えない」






 遠隔斬撃がボスの前方を横なぎにした。4人死亡!


「次! 超加速が来ます! 前衛突入!」

「「「おおおおおお!」」」


 ケムシン含む前衛班30人が密集陣形でダンジョンに突撃した。同時にボスの姿がかき消える。速すぎて遠くからでも目で追えない。前衛班が切り刻まれていく。


 だがその猛攻で死んだのは、密集陣形の外側連中だけだった。





 スピード班の証言その2。


「超加速で生き残ったのは身を寄せ合っていた3人だけだった。何が起きたのかわからず大混乱だった。そしたらまた遠隔斬撃が飛んできて俺たちは全滅した」






「また斬撃が来ます! 全員突入!」


 続いて後衛班50人が全方向から突入した。俺もその一員である。


 遠隔斬撃発動。俺の逆側にいた半分の後衛班が死んだ。だがまだ半分が生き残っている。


 つまり想定通り!


「撃てえええ!」


「ダークバレット!」

「虹ビーム!」

「ファイアーストーム!」

「ブラッド・ボウ!」

「いしつぶて!」

「アシッドキャノン!」

「三点ブラスト!」

「レインアロウ!」


 一斉に放たれる魔法魔法魔法。あと矢とか。ヤシマ作戦もびっくりだ。


 ハチの巣になっちまえ!



 チュドーン



「「「やったか!?」」」


 やっぱ言いたくなるよね、それ。



「避けられたで! そこ! 後ろや!」

「ぎゃー!?」


 ケムシン!? ボスの動きが見えたのか!? ケムシンの指さした方向で誰かが死んだ!


「まだ生きてるぞ!」

「後衛を守れ!」

「分散してて出来ねーよ!」

「ぎゃああああ!?」


 作戦は失敗した。次々死んでいく転生者たち。死んだ奴らが復帰して来る間もなく俺たちは全滅した。






「後衛は魔法を撃ったらすぐにダンジョン外に退避してください。前衛班は生き抜くことを優先で。そしてまた隙をついて一斉射しましょう」




 全滅!




「とりま加速と斬撃交互に来る感じでオケ?」

「前衛が斬撃で全滅するんだが」

「密集してるから避けられないんだよ!」

「密集陣形は超加速の間だけにしましょう」




 全滅!




「後衛が突入するたびに斬撃で大量死するんだけど、突入のタイミング変えられない?」

「いや、超加速の効果が切れた瞬間じゃないと当たらないだろ」

「当たってないじゃん」

「超加速のクールタイムが短すぎるんだよ!」

「波状攻撃してみましょうか」




 全滅!!




「弾幕薄すぎ。もっとじゃんじゃん撃ってよ」

「魔力が足りねーよ!」

「俺2発しか撃てないんだけど」

「ワシ1発……」

「後衛のタイミング変えてみましょうか」




 全滅……っ!!





 全滅!


 全滅!


 全滅!


 全滅!



 全☆滅!





「なあケムシン。俺不安になってきたんだが……」

「俺もや……」


 イベントが始まったのが今日の正午。現在夕暮れ。


 ボス討伐数、ゼロ。




 ガチャ、引きたいなあ……。


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