清香達との約束
『清香達との約束』
二人は部屋の布団の中で清香達と何処に行こうか?など計画を練っていた。
二人が出した結論は、多網みたいに家の近所にある、ちょっとした動物園のような自然公園に行く事だった。
今日は昨日の夜と違い、窓の外からは波の音は聞こえない。
旅行は終わり家に帰って来たんだなあと、しみじみ二人は思った。
「昨日の今頃は何してたかなぁ?」冬馬君が言った
「部屋で波の音聴きながら、眠りにつく頃かなぁ」大喜は目をつむり昨日を思い出している。
「楽しかったなぁ」
「旅行あっという間に終わっちゃったなぁ」大喜も同じ様に感じていたみたいだ
「多網もずっと三人で一緒だったから、今頃一人でちょっとさみしいかもね」冬馬君が言った
その頃、多網はきみ子にあげるはずのまんじゅうを一つ盗み食いしている パクリ。
冬馬君と大喜は、夏がもう終わりに近づいてる様で寂しかった。
「夏休み本当色々あって面白かったね
あのキャンプ行ってた頃に戻りたいよ」冬馬君は夏休みの始まりの時期を懐かしんだ。
「ねっ、あの嵐の夏休みの始まりの日は、最高だったね怖い番組観たりさあ」二人は、既に、しみじみ夏休みを振り返っている。
本当面白かった 色んな思い出が出来た。
いよいよ夏休みも残り後三日。
よし明日清香達に電話しよう
二人は最後の最後まで夏休みを盛り上げる事にした。
「限界超えて楽しんじゃおう」
冬馬君と大喜はそう言い、笑いながら握手をする
そして、二人は眠りについた。清香達のデートを夢見ながら。
セミの鳴き声は、前の様には、あまり聴こえなくなっていた。あれだけ元気に鳴いてたセミの声が、少なくなりはじめてるのは少し寂しくもあった。
次の日の朝
さっそく冬馬君達は清香に電話する事に。二人は少し緊張している
夏休みギリギリだし、もしかしたら都合がつかないんじゃないかなと、心配していた。
「よし電話するよ」
「もしもし」
あっ、電話の声は清香だった
冬馬君の緊張はマックスで、その様子は電話をしてるのを見てる大喜にもすぐ伝わった。
「あっ、あの冬馬だけどっ、きっきよか?」声は裏返ってしまった。
「そうだよ、久しぶりどうしたの?」
「こないだ言ってた、四人で出かけるって話、明日どうかな?」
「面白そう、アミに連絡してからまた電話するね」
「分かった、じゃあまた」
冬馬君の心臓はバクバクしていた
「やっぱ緊張しちゃうな」
「分かりやすいくらい緊張してたよ」
「いやー」笑
「で、どうだった?」
「アミに聞いてまた連絡くれるって」
「あーどうなるか緊張するなぁ」
「うん行きたいなぁ」
二人は祈る様な気持ちで連絡を待っていた。
気を紛らわす為に外に出ようとしたが、電話が来ると困るから家に居る事にした。
二人はリビングで好きなアニメのビデオなどを観て、電話を待つことに。
ニ時間くらいたった時、大喜が言う「まだかなぁ?」
「返事こないと落ち着かないね」冬馬君もそわそわしている
時刻は夕方過ぎだったがまだ返事はない
返事が遅いだけで少し落ち込みぎみの二人。
ピンポン
玄関を開けると、隆が帰って来ていた。
「二人とも、歩いて近くのコンビニに行くか?ビール買いに行くけど」
二人はまだ電話は、なさそうだし、一緒について行く事に。
コンビニで、お菓子を買ってもらった。人形のオマケが付いてるお菓子である。
レジにおでんが並び始めてるのを見て、隆が「もうこんな時期かぁ」と季節の変わり目を感じている様だった。
帰り道
「ビールも、もう秋バージョンのビールが沢山、並び始めてたよ、夏も、もう終わりだなぁ」と隆
「夏休みは楽しかったか?」
「うん」二人は心から、そう思った
三人は夏の終わりの、夕暮れ時を歩いて家に帰っていた。
セミの鳴き声はすず虫に変わりはじめている
家に帰って、二人はすぐに正子に聞く「電話あった?」
「電話?誰から?特にないよ」
そうか二人は、その言葉に、がっかり。
夕食は冷やし中華
すると、夕食を食べてる時に突然電話音が。
冬馬君は、凄い勢いで走って電話の方に向かう。
隆と正子は何事かと、ビックリ
大喜は返事がどうだったのか気になって、箸を置いて待っていた。
部屋に冬馬君が帰って来る。特に喜んでもないし平然としてる
大喜はリビングルームでは返事がどうだったのか聞かなかった。
大人の前で、この話をする気にならなかったのと、冬馬君の反応をみてちょっと返事を知るのが恐かったからだ。
やはりダメだったか?
食事を終え 二人はすぐに、二階に駆け上がる
「で、どうだった?」
冬馬君は静かに、ゆっくり、じらす様に言いだす
「二人の返事は・・・・」
大喜はゴクリと唾を飲んだ
「明日自然公園行く事になったよ」
やったあー
二人は心の底から歓喜し、部屋の中を飛び跳ねて喜んでいた
明日、四人でデート
二人はワクワクと緊張でいっぱいの心模様
その日の夜は明日はどうなるか?
どんな話するか?など色々語り合っていた。
「今どんな気持ち?」大喜が質問しする
「やっぱり嬉しい、でも毎度のこと緊張もしてる」
「俺も」と大喜
なかなか寝付けない二人だった。
「二人に出会えて良かったな」冬馬君は天井を見上げる。
「うん、本当にそう思う」
「人を好きになるって、自分の中で色んな気持ちと向き合うんだね」
「うん」子どもながらに二人はそんなことを思った。
いよいよ明日は、久しぶりの四人で合流の時
一体どうなることやら。
二人はなかなか寝付けずにいた。
つづく




