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冬馬君の夏休み  作者: だかずお
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熱海の夜の巻



『熱海の夜の巻』


みんなは熱海の街を歩きに出発。

辺りは昼間とは違い、暗くなっているから、また違う場所のように思える。


みんなで歩く旅先での夜の散歩 最高だった。

「家の周りとは、景色が違ってまた新鮮で良いね」冬馬君は言った


「うん、一ヶ月に一回は、旅行行けたら良いな」大喜は頭の後ろに手を組んで歩いている


多網は鼻くそをほじっている。 ホジホジ

あまり上手くとれなかったようで、凄い形相になっていた。


「海の近くの街 なんだか素敵ね 心が和む」と大喜のお母さん。


夜の海 波音を聴きながら 歩いた。

海の磯の匂いがまた良い。


街を歩いていると、洒落たバーみたいな雰囲気のお店を発見して、皆で入る事に。


大人達はお酒を頼み、子供達はジュースを頼んだ。

カウンターも空いていたが、この人数じゃ座り切れなさそうだったので後ろのテーブル席に座った。

子供達はこういう店に入ったのは初めてだったので、新鮮な気持ちだ。

冬馬君は自分が大きくなって清香とこういうお店で飲んでる姿など想像したりして、ニタニタ笑っている。


余談だが、多網はまだ鼻くそをほじっている。


みんなが賑やかに話していると、お店のマスターらしいおじさんが話しかけてきた「みなさん旅行ですか?」


「はい、そうです」大喜のお父さんが答える


「みんなでかあっ、良いねぇ、そうだ新鮮な魚もらったから、ツマミで食べてよ、サービスするから」


「良いんですか?お言葉に甘えていただきます」みんな大喜び


バーの中では、ビートルズがかかっている、大人達にはまたそれが嬉しいようだった

もらった刺身は本当に美味しかった。

冬馬君はこんなに美味しい刺身を生まれて初めて食べた。

大人達は美味しい刺身をつまみに、お酒を飲み

今ではバーのおじさんにも、お酒をご馳走してみんなで話している。

子供達もお酒こそ飲んでいなかったが、その和やかな雰囲気に飲まれ、大人達と一緒に酔ってる様な気もした。

何だか夢の中に居るような、そんな旅先の夜の時間。

知らない旅先の街で、大人の空間に顔を出せた様で嬉しかった。

旅先で、知り合い繋がる出会い、これまた素晴らしいものだ。


「あー美味しかった そろそろ行こうか」大喜のお母さんが言った


「ご馳走様でした、また来た時は、遊びに来ます」大人達が挨拶する


「待ってますよ、ぼうず達も大きくなったら、彼女連れておいで、それまで店残ってりゃ良いが」とマスターは言って笑った。


「さよなら~」


バーのマスターに、さよならを告げて外へ、マスターはいつまでも手を振って見送ってくれていた。


大人になったら清香と来たいなぁそう思った。

大喜もアミと来たいなぁと思っていた。


多網は一人カウンターでスコッチを飲んでいる想像をしてニヤリ。

何故か、妄想の中の多網はスーツにサングラス 渋い男を演出していた。


その後、みんなは昼間来たビーチに寄り

「夜の海って真っ暗で恐い」正子が言った


確かに真っ暗だ 先が見えない


でもそれもまた、海の一面の様で冬馬君は、真っ暗な夜の海も好きだった。


「昼間はあんなに人が、いたのに今は静かだ」大喜が海をみて感じる


人のいない海岸


綺麗な星


波の音


夜の海はロマンチックでもある


みんなで過ごす旅先の夜

素敵な思い出になった。


みんなは、そろそろホテルに戻ろうかと、言う事になり歩いて戻り始める。


熱海の商店街などを歩いて通って帰ってきた。

知らない土地の散歩は、また格別である。

不思議なものでホテルの部屋などに帰っても、家に帰ってきたようで何だか落ち着く


「あーっ帰って来た」

冬馬君は和室に敷かれた布団の上に寝転ぶゴローンッ


「やっぱり畳の和室部屋は落ち着く」また大喜のお母さんが言っていた。


少しテレビなどを観て、くつろいでいた

旅先で観るテレビ番組なども結構、思い出に残るものだ。

普段観てる番組を旅先で観れるのも、何だか不思議な感じもした。

帰ってから、あー先週この番組旅先で観てたなぁなどと思ったりしてしまう。


子供達は、窓の外に見える海をまた眺めている

6階だったので海を上から覗きこんでる景色は、なかなか見れない違う目線で海を見れて面白かった。


ザザーッ 部屋に波音が響く、海は、この時間は、お月さまの光を(まと)いまた違った顔を見せている。


時刻は22時を過ぎた頃


すると隆が隣の部屋から

「ひとっ風呂浴びに行くか?」と誘いに来た


多網はサッと立ち上がり、頭にタオルを巻いて、行く準備は万端の様だ。

冬馬君も大喜も、もちろん行く気満々

大喜のお父さんは、少し休んでまた後で、行くとの事だった。

四人でまた風呂に入る、夜の風呂も最高だった。


今日の夕方に入った時とは、景色はもちろん違う、と言うより暗くて海はあまり見えなかった、波音だけが心に響く。

そのおかげか波の音が、より身近に聴こえる様な気もした


身体を洗い また風呂に浸かる

子供達は三人ともお風呂が大好きだ。


風呂に入ってる時、70歳くらいのおじいさんが一人浸かりに来ていた。


目を閉じて気持ちよさそうに浸かっていた 「最高じゃ」


突然多網が ブリブリ もの凄い音をたててこいてしまう。

おじいさんビックリ笑ってしまった

「良い音じゃ、波にも負けとらんよ」

みんなも大笑い。


四人は風呂からあがり

隆に、せびってはゲームコーナにあるゲームなどをして遊んだ

子供達にとってこんな時間に、寝ないでゲームコーナで遊べる事は嬉しかった。


部屋に帰ると、さすがに疲れていたのか、すぐに、ぐっすり寝てしまう。


夜も部屋の中では窓の外の波の音が聴こえていた

波が岩にぶつかり、またひいては岩にぶつかる激しく力強い音


その音を眠りながら耳にして

普段居る所とは違う所に居るんだなぁと、旅行に来てるのを実感する。

冬馬君にとって、何とも素敵な一日だった。 波の音を聴きながら眠りについた。

波が子守唄のように優しく心に響く

とても心地よい眠りにつけた。

熱海の夜はこうしてふけていく



つづく


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