みんな泊まるの巻
三人は川辺からうちに向かって歩いている
「良かったら慎司もうち来なよ」冬馬君が言った。
「悪いよ」慎司は親の前では案外気を遣うのだ。
「せっかくの夏休みだし良いじゃん」大喜もみんなが一緒の方が楽しいと慎司を誘う。
「じゃ行かせてもらう」
慎司は本当はまだみんなで遊べるのが嬉しくてしょうがなく冬馬君家に行きたかったのだ。
そんな流れで、みんな一緒に冬馬君のうちに向かう事に
「ただいまー」
「慎司も連れて来たよ」
正子「あらいらっしゃいどうぞ」
「お邪魔しまーす」
正子は三人の足が汚れてるのをみて川に入って遊んでたのに気付き「待った 二階にあがる前にシャワーで足だけ洗ってね」
シャワーで足を洗ってから、みんなは二階の冬馬君の部屋に向かった。
部屋ではさっきの川辺などの話で盛り上がっている。
三十分くらいした後だった。
下から正子が「みんなお昼食べてないでしょ支度出来たから食べに来なさい」と子供達に声をかける。
いつものようにリビングに行きクーラーを付け昼飯はソウメン
冬馬「いやー夏のクーラーの効いたすずしい部屋は最高だ 慎司は夏休みどっか行くの?」
慎司「うちのお父さんの実家の群馬に行くよ」
大喜「良いねーそれ」
慎司「そっちは?」
冬馬「まだあんまりきいてないよどっかに行くとは思うんだけど」
涼しい部屋が心地良く川で遊んだ疲れもあって暫くするとみんな寝てしまっていた。
ミ~ンミンミンミ~ン
外では蝉の大合唱があちらこちらから聞こえてくる。
そんな時、冬馬君は夢を見ていた。知らないおじいさんと話ている何処か懐かしい何とも不思議な夢だった。
夢は不思議だ一体何故みるんだろう?
本当はこの瞬間こそ夢なんじゃないか?
何とも不思議な感覚が夢から覚めた後一瞬感じられた。
しかし眠かったので考えずに、またすぐに寝むりにつく。
この、すぐにまた寝れる瞬間幸せな気持になる。
また眠れる 学校もない 冬馬君は勝利の笑みを浮かべまた眠りについていた。
そして冬馬君が起きるとすでに2人は目を覚ましている。時刻をみると17時をちょっと過ぎたところ
「そろそろ僕帰るよ」慎司が言った。
それを聞いていた正子が「せっかくだから泊まって行ったら?」
慎司は一瞬嬉しくて飛び跳ねそうになったが、持ち前の大人の前での遠慮性格が「悪いですよ」と言った。
勿論、冬馬と大喜が泊まってってーと、蝉にも負けない大合唱
正子「お母さんに電話してきいてごらんなさい」
慎司はすぐに電話をしに行く。
親達が電話を通して話ている。
ちゃちゃ~ん交渉成立
慎司は泊まる事になった。
三人は手を繋いで「やった~やったー」と飛び跳ねている。
かくして今日の冬馬家はいっそう賑やかになるのだった。
じゃ今から車で夕飯のオカズ買いに買い物行くよ 正子は早速車のキーを手にする。
子供達はますますおおはしゃぎ
夏の夕暮れ時
買い物出発~
車は近くのショッピングセンターに向かう。
子供達は車内でご機嫌にアニメの歌を色々歌っている
冬馬君は外の景色を眺めた 何とも心地良かった、皆がうちに泊まるという嬉しさもあったからかも知れない
今眺めてる景色を一生忘れないだろうな、子供ながらにそんなしみじみとした感じがした。
気分は始まったばかりの夏休みということもあり更にウキウキだ。
車内は子供達の歌でどんどん盛り上がっている。
そうこうしてるうちにスーパー到着
正子は食品売り場に向かい、子供達は二階にあるゲームセンターに向かった。
しかしここで一つの事件が起こる事をその時はまだ誰も知る由も無かった。




