ゲームセンターの事件
三人はゲームセンターに行き、コインのゲームなどをして遊んでいた。
すると慎司が「おい見てよこれ、一つの機械が壊れてて後ろ開くからここからコインたくさん取れるよ」
冬馬君も凄い良いねと言って二人でそのコインを掴んでとって、コインゲームをしていた、二人は悪気はなくただコインがたくさんとれるのが嬉しくとって遊んでいた。
そんなことは露知らず、大喜は一人違う所でゲームをしている。
二人が、コインを掴んではとっている時、突然後ろから「あんた達なにやってるの」 と声がした。
二人はビックリして振り返る
「ここからコイン盗ってゲームして泥棒 お店の人呼んで来るわ」ゲームコーナーに遊びに来ていたおばさんらしかった。
死ぬ程ビックリした冬馬君は心臓の音がバクバクするのを感じたどうしよう。
悪い事をしていたなんてことは自覚がなかった。
そうか、泥棒しちゃったんだ。
慎司の顔を見ても青ざめている。二人は言い知れぬ不安に包まれていた。
まさか警察に捕まっちゃうの?
お家に帰れなくなるの?
そのおばさんはお店のスタッフをすぐに呼んで来て、この子達がここからコイン盗って遊んでいたんですとスタッフに説明した。
冬馬君の足は恐怖でガクガク震えていた。
もうお家に帰れないんじゃないか?正子に会えないんじゃないか?とても嫌な気持ちになり、どうなってしまうんだ?怒鳴られ怒られるんだろう 二人は恐怖の中、覚悟した。
しかし、運良くスタッフの人は優しい人だった。
悪意を持ってやっていたわけではないというのが見て分かったらしく怒鳴って怒るような事はしなかった。
「今日は警察に言うような事はしない けど二度としちゃいけないよ」軽く注意されるだけですんだ
おばさんはキツイ顔をして腕を組んで二人を見ている、それはまるで地獄の門番のよう。
大喜は二人が怒られてるのに気付いて近くに来て驚き後ろで見ている。
二人は解放された。
恥ずかしいのと嫌な気持ちで振り返らずに足早にゲームコーナーから去って行く。
「一体どうしたの?」と大喜
慎司がなにがあったのかを説明していた。
その後、三人は食料品売り場の方に向かう、すると正子が買い物をしているのが目にはいった。
母親の姿を見れた安堵感が冬馬君を包む。
勿論三人はその事があったことを正子には黙っていた。
冬馬君はさっきのおばさんにまた会うんじゃないかと恐れて辺りをキョロキョロ見まわしている。
冬馬君は少し落ち込んでいた。
それをみて大喜がまあ気にしないで 大丈夫だよと優しく元気づけてくれた。
慎司はもうあまり気にしていないようだ。
買い物を終えて 駐車場に戻り、冬馬君はまだ、さっきのおばさんがいないか辺りをキョロキョロ気にしていた。
車に乗り込み家へと出発
車の中で冬馬君はさっきの事を考えていた、まあ過ぎた事だ、もう良いやと何故か慎司を見て思った。
いつまでも過ぎた事にとらわれて、この楽しい瞬間を無駄にするのがもったいないや、冬馬君は外の景色を車からぼんやり眺めていた。
ふぅーため息が何故かでてしまった。
車は家に着き、家には父の隆がすでに仕事から帰ってきていた。
「みんなに良い報せがあるよ」
明後日キャンプに行こう、もちろんみんなで!!
慎司が「良いんですか?」
「もちろん」
やったーみんな嬉しくて飛び跳ね始める。
ご飯を食べ、その夜は三人でお風呂に入って大はしゃぎだった 。一人で入るお風呂よりよっぽど面白い、賑やかなお風呂タイム。
夜の九時には眠りにつく為、三人は布団に入っていた。もちろんすぐには寝ないで話したり、おもちゃで遊んだりしていた。
部屋の中はじきに静かになり、みんな疲れたのか気付けば既に寝てしまっている。
しかし、冬馬君は起きていた。
ゲームコーナーでの事件を思いだし中々眠れなかった。
冬馬君が今、不思議に思う事は慎司は全く気にしていない事だった 。
同じに怒られたけど人によって受け取りかたが違うんだなぁと今更ながらに思った。
自分は人に言われたりする事を気にしてしまうけど慎司はあまり気にしないんだな。
冬馬君はそんな慎司を羨ましくも思った。
冬馬君は明後日のキャンプなどを考えながら眠りにつくことに。
チョピリ苦い思い出の夏休み。
時刻はちょうど日付の変わる頃。蒸暑い夏の夜だった。




