四人の素敵なひと時
『4人の素敵なひと時』
4人はお化け屋敷の中、恐怖に包まれている。
テレビの横に立っているお化けがテレビを指差す。するとテレビに映像が映り始めた。一同はあまりの恐さに固まっている。やばい怖すぎる。
すると、そのお化け屋敷のモチーフになっている病院の説明みたいなものがテレビに流れるではないか。
それをみて4人は前に進むのがますます恐くなった。
「これ本当に行くの?」清香が言った
今や皆が沈黙している
さっきまで大丈夫だったアミも今や前に進むのが恐かった
そんな中、冬馬君はいきり立つ
「よしっ行こう」
「僕が前歩くよ」
それを聞いて、一同前に進む決心をし、ゆっくりと歩き始める。ひとことだけ言えるのは、間違いなく、ここに清香が居なければこんなふうには言えなかっただろう。
冬馬君は恐かったが清香の前で、勇気のある所を見せられた様で嬉しかった。
大喜もアミに勇気を見せようと思い
「一番後ろは俺が歩くよ」頑張った二人であった。
そして4人は前に進む。「真っ暗だ」冬馬君は先頭を歩きつつもビクついている、頼むからいきなり驚かすとかは、やめて欲しいと思っていた。
歩いていると、気味の悪い人形やら、効果音などが4人を更に恐がらせる。みんなはあまりの恐さにくっついて、かたまり歩いている。
道が突き当たりにあたる
恐る恐るその道を曲がると横から急に
ウウウウーッッ
白い白衣を着た女が
「わーっ」「キャー」
一同叫んだ、そして走ってそこから猛ダッシュで逃げはじめる。
気づけば、清香は冬馬君の手を掴んでいる。
冬馬君は、今や驚かしてくれたお化けに感謝している うう嬉しや。
清香の手はあったかく、初めて女の子と手を繋いで、冬馬君の心はドキドキ高まっていた。
冬馬君は、瞬間お化け屋敷にいる事も忘れ幸せな気分に浸っている
手は恐怖のせいで沢山汗をかいて、自分の汗なのか清香の汗なのかは区別がつかなかったが、とにかく嬉しかった。
4人は再び歩き始める、すると不気味なベットが並ぶ部屋。あー頼むいきなり大きな音とかやめてくれ、みんなはビクビクゆっくりと歩いている。
冬馬君と大喜は二人の前でビビってるところを見せるわけにはいかないと、変なプライドを持っていた。
突然ひとつのベットから人が起き上がった
ガタン
それを見て冷静に頑張ってた、冬馬君と大喜は悲鳴をあげた
「うははは~っ はふっ」
何とも、素っ頓狂な悲鳴
それにビックリした女の子達
「きゃー」もはやパニックである
みんなは走り出す「ぎゃーぎゃー」もうめちゃくちゃである、光が見えみんな、やった出れたと、一安心
「あれっ?」外の並んでる人達が、こちらを見て 笑ってる。
みると、そこはまさかの入り口であった。
みんなは入り口に戻ってきていたのだ。
一番大声で笑ってるのは、あの海パン男だった 「あははは はははははは」 だから、だれだあんたは?
みんなは顔を真っ赤にした。
そして、このままじゃおわれないと思い再び
お化け屋敷の中へ
怖がりながらも歩きつづけ、そしてなんとか出口の光が見え
「あっ出口だ」冬馬君は言った。
4人は、やっとホッと一安心
すると出口の直前真横から
ワーーーーッッ
お化けが横から脅かしてきた
ギャーーーー
4人は最後の最後でも腰を抜かして倒れ、あきれたみんなは顔を見合わせ大爆笑
「あーっ恐かった」清香が言った
「そこまででも無かったわ」アミはビビりまくった自分が少し悔しそうだった。
大喜は無事出れて、一安心の様だ
「でも面白かった」
4人共大満足
デパートを出るともう夕方
そろそろ家に帰る時間かと思うと冬馬君も大喜も少し寂しかった
過ぎてみると本当、楽しい時はあっという間に過ぎる感じがするなぁと冬馬君
「また4人で遊びたいね」と清香
綺麗な夕陽が4人を照らしている
夏の涼しい夕暮れ時
「さっき頼もしかったよ」清香が冬馬君に言った。
冬馬君は、それを聞いて 泣きそうになる
大きな清香の瞳がとても輝いて見え、本当に出会えて良かった、そう思った。
アミも大喜に「後ろ歩いてくれてありがとう」
大喜も、それを聞いて喜んだ
「問題ないよ」決まったとひとり感じていた
「まだみんなで一緒に遊んでいたいね」大喜が言う
「うん」みんなが、そう思っていた。
「また絶対みんなで遊ぼう」
4人は清香の家に戻る
玄関を開けると清香の弟が「どこ行ってたのずるいー」と言って出て来た。
後ろからお母さんも出て来て「お帰りなさい」
冬馬君と大喜は泊めてもらったお礼を言い 「どうもありがとうございました」
「帰っちゃうと寂しくなるわね、また遊びに来てね」お母さんは優しく頬笑んだ
「はいっ」
明日にでも来たいなと冬馬君は思った。弟も二人が帰ってしまうのが寂しそう「慎司にも、また遊ぼうって言っといてね」
「うん伝えとくよ」
玄関先まで清香も出て来て
「駅までの道、分かる?」
「大丈夫 覚えてるよ」二人は言った。
アミが「私も駅の近くまで通るから大丈夫」
「じゃあみんなまたね」清香の優しい笑顔が冬馬君の胸に残る
別れる時は、やはり寂しい
駅までアミがわざわざついて来てくれた アミもとっても優しい人だ。
「今日はありがとう。今度清香と二人の町に遊びに行くね」
「こちらこそありがとう」
「またね」
何とも、楽しく、心地の良い時だった。
「楽しかったね 本当に来て良かった。大喜ついて来てくれてありがとう」
「大喜も良い出会いが会って良かったね」
「今日の夜も布団で色々語ろうぜ冬馬」
そっか大喜はうちに泊まりに来るんだった
「それは最高だ」やったー。今日の夜も盛り上がりそうだ
二人は電車の窓から、清香達の住む街を名残惜しそうに眺めていた。
ずっとずっと眺めていた
夕焼けは優しく街を照らしていて
二人はいつまでもその景色から目をそらさなかった
景色は、だんだんと小さくなっていく
清香達の住む街は、とっても綺麗な優しいオレンジ色に彩られていた。
またひとつ素晴らしい夏の思い出が、いつまでも二人の心に残っていた。




