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冬馬君の夏休み  作者: だかずお


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お化け屋敷に行く



『お化け屋敷に行く』



冬馬君も大喜も舞い上がっている。

自分の好きになった女の子達と、友達になれたのが嬉しかった。


「良かったらアミも一緒に遊んでもいい?」


「もちろん」二人は即答した


「何しようか?」と清香


冬馬君と大喜は考えた、うーん何しよう、思いつかない


「それならここから近くのデパートに夏限定のお化け屋敷が出来てるんだけど行かない?」アミが言う


「それは面白そうだ」みんな乗り気である


この時、冬馬君と大喜は二人の前で恐がらずに良い格好をしようと思っていた。


「じゃ早速行こう」


4人は、そのデパートに向かって歩き始め、上手い具合に冬馬君と清香、大喜とアミに並んで歩いている


「なんだか楽しみだね」冬馬君はワクワクしていた。


「面白そうだと思ったけどちょっと嫌かも」清香が言う


「大丈夫だよ お化けなんてやっつけてあげる」

冬馬君は夏休みに入って怖い番組などを観てたりしたから、自信があったのだ。


アミの見た目は髪が長く色白の目がキリッとした感じの子だった。

冬馬君の印象としては結構ハキハキしてるタイプの子の様に思った。


「お化け屋敷とか好きなの?」大喜がアミに聞く


「好きじゃないけど、こんな時でもなきゃ入れないし、私は結構お化けには強いわよ」

大喜は自分の方が怖がってしまうんじゃないかと心配である。


冬馬君から見ると大喜達の方も会話が盛り上がっている様、それを見てなんだか嬉しかった。


いよいよデパートに着き


「6階でやってるみたいだよ」大喜が看板を見て指差す


廃病棟と書いてあった


「やっぱりやめない?」それを見て清香が怖気付く


「大丈夫だよ」冬馬君はこういうのは大丈夫だと自信があった。

もちろん、清香達がいるからであるが、もし大喜と二人だけなら絶対に入れないだろう。


清香が怖がって、くっついて来てくれたら嬉しいな、などと考えていた。


いよいよ4人は6階に向かう


いざ入り口の前に立つと、さっきまで自信満々だった冬馬君は何処かに行ってしまっていた。


これは恐い 子供だけで無理なんじゃないかと感じるくらいの雰囲気


大喜の顔も真っ青になっている


並んでいると「ぎゃーもう絶対入らない、大人の女性が彼氏らしき人に逆ぎれしていた」それをみて、冬馬君と大喜は苦笑い


その時


「じゃ行こうか」威勢良くアミが言った。


彼女だけが大丈夫そうである


しかし、冬馬君はここで恐がってる自分を清香に見られるのが嫌だったので強がる

「うん行こう」全然恐くないという素振りを振る舞った、内心 汗だくであるのだが。


大喜もそれを見て負けまいと

「こんなの子供騙しだよ、さあ行こう」


「私達子供よ」と冷静につっこむアミを見て清香は笑った。


4人はついに入る事に。そのお化け屋敷は少し混んでいて人が並んでいる


高校生くらいのカップルやら、大人達、家族連れ、子供達のグループは冬馬君達だけだった


4人はチケットを買い、列に並んだ


清香はかなり恐がっている様子


冬馬君も恐い反面これは格好つけるチャンスだとも考えていた


大喜も恐がっていたのだが、アミが全然恐がってる様子ではない事が一番恐ろしかった


こりゃ俺が格好つけるどころじゃない、逆に自分がちびってしまうんではないかと大喜は冷汗をかいている。


お化け屋敷から出て来る人達の反応を見てると、様々だった。先ほどのカップルみたいなグループ、走って出て来る人、悲鳴をあげる人、笑いながら出で来る人、これは恐いと言ってる人もいた。


中でもビックリしたのが、なぜか海パンで出て来た男だった。

一番怖いのは、あの人だったような気もした冬馬君

彼は一言つぶやいた「うー寒い」

どうでもいいが足はあったから、おばけではなかったようだ。


さて刻一刻と4人の番は近づいて来ている


「大喜大丈夫か?」冬馬君は小声で囁く


「ちょっとやばいかも」


二人の心臓はバクバクだった、やはり恐かったのである


テレビをただ観るのとはやはり全然違う緊迫感がそこにはあった。


そんな中でもアミはワクワクしている様だ。


大喜は小声で「強い子だよ」と苦笑いして冬馬君に囁いた


清香は、かなり恐がっている様子


そんな清香の姿もまた可愛かった


本当に可愛い冬馬君は思ふ

ご機嫌な男である


そして

「じゃあチケット拝見させて下さい」


いよいよ4人の順番が回って来てしまった。


心臓の鼓動は高まっている


「じゃあ行こう」息を呑んで冬馬君は皆に伝えた。


4人はくっついて前に進みだす、さすがに女の子を前にする訳にいかず


先頭は冬馬君


最後尾は大喜になっていた。


前に進んで行くと


目の前にテレビが、そしてその横には黒いマントを顔から覆った人が立っていた


一体何が始まるんだ?



一同は息を呑んだ ひいぃぃぃっ怖いよ

冬馬君と大喜の心は、ばれないようにそう叫んでいた。



果たしてどうなる?

冬馬、大喜よ。


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